見出し画像

DODA/Webイラスト仕事雑感

最近、転職サイト「DODA」に絵を描いてます。ホント尋常じゃない量。「DODAに転職したっけ?」な勢い。ちなみにDODAという会社は無く、正確にはパーソルホールディングス株式会社。

で、いくつか思うところあったんで、メモ。


どんなの描いてる?

今思い出せるぶんで以下。(全然もっとあるハズ…) 絵のタッチは、基本は線画しばり。コンテンツによって線のゆるさ調整。アイデアのアプローチは、人物固定で服装(職業)が変化する仕掛けだったり、漫画形式だったり、交通広告連動だったり、色々。



代理店経由でない

数年前から確実に増えてる現象で、この仕事も直接取引。ひと昔前だと、このくらいの案件規模だと

クライアント → 大手代理店 →(制作会社)→ イラストレーター

だったのが、最近増えてる

クライアント → イラストレーター

のパターン。


何か仕事見て、検索&HPチェック、直で連絡来て、仕事スタート。

メリットは、間に人が少ないので、伝言ゲームミスが発生しにくいのと、金額が厳しくならない点。

デメリットは、クライアントがインハウスデザイナー抱えてない時「これ、絵描きじゃ無くてデザイナーの仕事?」というものが発生しがちなことだけど、DODAの場合インハウスデザイナーがキッチリいらっしゃるので、何の問題も無し。


打合せの変化

変化というより、打合せ自体が無い

DODAに限らず、年々、直接打合せは減ってて、基本メールのみ。DODAの場合も、最初の一回だけ直接都内で打合せ、後ずーっとメールのみ。担当の人も紹介に継ぐ紹介、複数部署にまたがって色んな人とやりとりしてるけど、直接打合せはゼロ。別会社の仕事で、2年ほど毎月やりとり、とうとう一回も会わず連載終わって「担当の人、どんな人だったんだろ?」と思ったことも。時代の変化感じる。。


アイデアの出し方

永遠のテーマで「挿絵のアイデア、誰担当?」ってのがあるけど、DODA案件群では凄くシンプル。「こういう文章が入る前提で、ちゃんと伝わって、少しクスッとなる絵。を"考えて"」とのオーダー。自分は絵よりアイデアに強みがあるタイプなので、このシステムは楽。

他の仕事で、たまにあって困るのが、どうしようもないアイデアが送られてきて、無視もできないし、指示通りの1つ、コッチからの案1つ、計2パターンラフ作って、理由も丁寧に伝えなきゃなパターン。

いいアイデアの指示が来て、こっちは絵を描くだけ、が究極理想だけど、そんな仕事は年に1つあるかないか。。


契約書

間の人が減ったことも関係するけど、言ってみれば、超巨大なゾウと小アリが一緒に仕事してるようなもの。契約関係はキチンと見とかなきゃいけない気がする。今のところ何も問題ないけど、それなりに注意が必要と感じる時もあり。


まとめ

DODA様々、本当にありがとうございます。今も別コンテンツ用の描いてるし、他にもIT系会社からの直接依頼は増えてきてるし、この流れはしばらく続きそう。

紙で育った身としては、紙仕事もやっていきたい…けど、Webと紙系の金額の乖離が凄まじく、悩ましい。誰もが知ってる有名雑誌から連載依頼が5000円で来たり、去年の夏に本の為に絵描いたら、出版が秋から冬に延びて、春に延びて、夏予定になりましたとか、ヤバい展開が多め。年末、大手漫画雑誌の編集から「漫画描かない?」と連絡受け、喜んでお茶した時も、結局、


画像1

のような話になり、お互いコラあかんわ、ってなって、・・・てなった。

イラストレーターになりたての頃、紙9:Web1くらいの比率で仕事してたのが、約10年で逆に。最近、紙仕事する時は「久しぶりのCMYK、webの解像度5倍よな…」って感じる。怖い。

紙とWebの違いは、Webは絵を動かせることだと思ってるんで、アニメーション技術の向上が急務。で、工数上げないアニメーションには、CG技術が不可避。…色々考えて、インスタでbeevoxって名前でCGのアカウントを先週立ち上げました。興味ありましたら是非。コツコツやってくしかない。。



ありがとうございます、近所の文房具屋さんに全投入!