漫画家の性別

『鬼滅の刃』が終わる2、3日前、作者の性別が話題になっていた。
「女性だから読まない」
「女性だからつまらない」
「女性だから読まないとか頭おかしい」
「男とか女とか関係ないでしょ」
etc.

何が原因でこの話が持ち上がったか、そもそもこの話の根拠はなんなのかとかは置いておいて、このような「女性漫画家」の話は一定期間を置いて話題に上がる。
かなり旬を逃したことは明白だが「漫画家の性別論」について語ってみようと思う。ちなみに吾峠先生は女性だと思う。だからどうしたという話だが。

結論から言えば「男とか女とか関係ない、とかくそくらえ」。終わり。

一から説明。
まず、漫画家の男女に限らず、創作者の性別によって、得意なものが違っている、と私は考えている。

男性→世界観、社会、ストーリー等の外的設定が得意
女性→個人のキャラクター、人と人の関係性(の変化)等、内的設定が得意

これは自分がそうである、と考えただけで根拠はない。強いていうなら一応あるのでまたnoteに書こう。

この論がすべて当てはまる、というわけではない。例外なんていくらでもあると思う。一個人の人生経験によって差は如何様にも広がるだろう。だが、明確には語れない、けれども間違いなく描き方には男女の差が存在している。

だから、「男とか女とか関係ない」はおかしいと思う。男と女に違いはあります。

男だから描けるものもあって、女だから描けるものもある。それぞれの良さ、悪さを見つめていけばいいと思う。

性という明らかな差異があるものを、無かったことにするのはおかしい。これは、何でもかんでも差別差別と言って、自身が差別していることに気づかない人たちに似ている。差を埋めることを考えすぎるのも考えものです。

違いそのものと、違いによって優劣を決めることは論点が違います。

差別はないが差異はある。
その上で作品を楽しむ。

それじゃあダメなんだろうか。
これまでの社会が許さないのかな。

因みにだが、「女性だから読まない」という考えを持つこと自体は否定したくない。
読まないなら読まないでいいと思う。それはあなたの意見です。

ただ、それを作品や作者を固定して述べた瞬間にアウトだ。本人にわざわざ伝えるとか言語道断です。それはただの誹謗中傷であって、あなたが持つ言論の自由を大きく逸脱します。その感想は鍵垢で呟くなり友達に話すなりしてください。

もちろん、「男性だから読まない」という考え自体を持ってたっていいと思います。個人を攻撃しなければ、何の問題もない。

私は『僕の心のヤバいやつ』を読んでキュンキュンするし『めぞん一刻』を読んで響子さんに振り回されている。一方で自分の意見とは反りが合わない、何となく受け付けない少女漫画も確かに存在している。その違いがなんなのかとか、調べたら面白そうだなあ。

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