見出し画像

何の役に立っている仕事なのか

仕事の負荷が上がり、自分のキャパを超えた時に、ふと何のためにこの仕事をやっているのか?と疑問を持つ時があります。自分が余裕を持ってできる仕事で日々過ごし、余った時間は趣味に費やすという生活をしていると、何のための仕事か?という疑問はなくなりますが、何の役に立っている仕事か?という誇りも忘れてしまいます。

原因の一つとして、組織階層の深さ、多重下請け構造、面倒な仕事の丸投げ体制などが考えられます。要求の本質から離れたところで検討された成果物が当初要求した人の満足が得られず無駄に終わることは、仕事を頼まれた人と実際の仕事をしている人の間に、丸投げしている人がいる体制では、よくあることです。

結局は、お金のために働いているのだから、できれば負荷が低く、時間も取られず、稼げる上流工程の仕事に人が集まるのは自然なことです。しかし、そこでは知識や試行錯誤によって身につくノウハウはありません。

丸投げができなくて当事者として現場で働く教育職、介護職は人手不足が表面化してきました。一方で、これ以上に人を増やして何をやるんだ?という大企業でも人を募集しています。待遇が良ければ人が集まりますので、待遇をよくして優秀な人材を集めようとしていますが、下請けに丸投げする仕事しかない職場からは若者の離脱は止められません。

自分は、20年くらい働いて、自分の仕事が社会の役に立っているんだと自覚できたことはありませんが、人に言えないような仕事でお金を稼いでいるという意識もありません。
メーカーに就職したので、どこでどういうふうに製品が役に立っているのかは知っています。
しかし、間接業務なので、製品を作るわけではなく、売るわけでもなく、製品が作られる直接のプロセスに関わったことはありません。

仕事で追い詰められて、違う仕事がしたい、他の会社で働きたい、もっとやりがいのある仕事がしたい、社会貢献をしている会社で働きたいと思ったことはあります。安請け負いで追い詰められたり、辛かったのに昇給がなかったりすると、そういう気持ちになるのだなと振り返ることができます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?