雑記20/07/07火 イエモン吉井さんの生活感の歌詞、あるある、曲調とのミスマッチ、君は天然色

 

イエモン吉井和哉さんに「血潮」という歌がある。

ソロ時代の後半あたりの曲で、「ボラーレ!」みたいな、ラテン系っていうのか、カッコイイ曲なんだけれど、
二番のサビの歌詞をちょっと書き写してみる。

  それもわかるけど今はそっとしといて
  「頑張れ」って何度も言わないで
  無理やりに連れてこうとしないで 自分でわからなければ動けない

これがボラーレ的なジャンジャンジャンに乗って歌い上げられる。
この、誰にもわかる、経験のあるナイーブを、高らかにシャウトする!

これがいいんですよねえ。


吉井さんといえばイエモンの名曲「JAM」も、

  外国で飛行機が落ちました ニュースキャスターは嬉しそうに 
  「乗客に日本人はいませんでした
  「いませんでした」「いませんでした」
  僕は何を思えばいいんだろう 僕は何て言えばいいんだろう

生活感、なのだろうか? 
だから、高らかさと、カッコよさと、ミスマッチして、妙に気になる、妙につかまれる。

ソロ時代3枚目のアルバム『39108』、冒頭の曲「人それぞれのマイウェイ」
最後のサビへ向かう歌詞がこれ。

  ガソリンスタンドに寄った 可愛い女の店員が
  オーライオーライと言った 本当にオレはオーライか?
  ハイオク満タンカードで とにかく満タンカードで
  給油口に入れるときの ゴリっていう音キライだ



ここは、
「キライだあぁぁあ~~!!」
と、シャウト。
やっぱり、勢いに比して歌詞の表層は貧相にしておく、それが、すばらしく・・・・・・。


思い起こせば、イエモン解散前最後のシングル「プライマル。」でのこの歌詞もすごい。
すごいんだけど検索してもあんまり誰も食いついてない。
でもこれは最上級にすごい。

  誰の景色(まち)? 清々しい風が懐かしい
  油絵のカサブタより リアルだって名言!!

自ら「名言!!」とまで言っているのに・・・・・・。

油絵でカサブタ描いたら、厚み、ギザギザ、カサカサ感、
なにもかもリアルに仕上がるでしょう。
知らないけど。
知らないけど、あっそれは! と聴いててシビれた。


一旦戻って
「曲調と歌詞が食い違う曲」で思い出すのは、大滝詠一さんの「君は天然色」。
今や金麦のCMソングとして長々使われていて、それ以前にも色んなCMで、
そこでの印象はさわやかで、実際曲調はさわやかで伸びやかだけれど、

  想い出は モノクローム 色を点けてくれ
  もう一度 そばに来て 
  はなやいで うるわしの Color Girl

というわけで、フラれた彼女を思い出してる辛気臭い歌だったと・・・

いう、わけではなく・・・

検索すると、深い謂れがありました。




話は聞いてみないといかん。

おわり






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