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ペスハムからイラスト作品が中々でなかった理由

こんにちは。NFTクリエイターユニットのペスハムです。

私たちはイラストレーターのペスと、音楽家兼マーケターのハムのユニットなのですが、ここのところしばらくペスのイラスト作品を出せていませんでした。

今回はその経緯と、そこからの学びについて書いていきたいと思います。

そもそもNFTクリエイターユニットペスハムって何?という人は、自己紹介の記事をご覧いただければと思います。

私たちのNFT歴を簡単に書くと

10月頭:デビュー、ペスフーハッピーの3動物にクラリネットの演奏を合わせた「NFT Art and Music」を始める。

10月22日:新コレクション「☕ほっこりカフェ子ちゃん☕」を始める。
(女の子のアイコン絵が求められるんじゃないかという仮説)

11月18日:#004「ミルクティーちゃん」を最後に更新が止まる。

こうやって書くと短い間のように感じますが、裏側では色々な苦悩と葛藤がありました。

我々の今後の成長のために、記録を付けていきたいと思います。

なぜ動物+クラリネットから女の子アイコン絵に路線変更したか

ハムが「NFTをやろう」と決めたとき、「ペスの絵にハムのクラリネット即興演奏を組み合わせたら面白そうだし、唯一無二のものができる」と思いました。

そこで初めにリストした作品の価格平均は、今考えると我ながら笑っちゃうのですが、なんと0.1ETH。

今のNFT戦略は、「低価格から」が常套手段なので、価格戦略的には真逆ですよね。当時はそんな「ルール」などなく、ただただ「安売りしたくない」という想いからこんな価格にしてしまいました。

しかも、それがなんと一瞬で売れてしまったのです。

ここで購入していただいた方は、以前からつながりがあり、応援してくださっていた方。ある意味特別枠、ビギナーズラックのようなものでした。

そこから先、しばらく売れず、価格も下げ、次に買っていただいたのは大海さんの「お昼のオークション」でヒヨコロさんが買ってくれた。嬉しかった~。

そこから冬の時代に入ります。売る気満々、売れない。周りは売れる。比較する。焦る。キツカッター--。

その頃、ふとした会話からペスが女の子を描くのも上手いということがわかり、☕ほっこりカフェ子ちゃん☕を始めます。そのあたりの経緯はこちらのnoteに書いてます。

☕ほっこりカフェ子ちゃん☕リリースから

1作目のカフェラテちゃん、ギブアウェイしたミルクちゃん、3作目のブラックコーヒーちゃん、本当にありがたいことにそれぞれお迎えいただきました。本当に本当にありがとうございました。

続いてヨシオカさんのファンアート。少しだけ欲が出たのか、5色展開で全5作を当時のフロアプライスである0.04ETHで出品しました。

2作品ご購入いただきました。こちらも本当に感謝です。

3作品は売れ残りました。

このころにはどんどん創り手は増え、女の子の絵は超飽和状態でした。ものすごい実力の方がたくさん参入されていて、どの絵も素晴らしいのに、それでも売れない。イーサ価格も上がっていたため、圧倒的なクオリティの作品が自分のフロアプライスの数分の一の価格で出されている状態でした。

ただかわいいだけの作品でいいのか、何か「買いたい」と思う理由を作ることはできないか。何か作品の奥行きのようなものを。。。

#004として 「ミルクティーちゃん」を出品しました。

この作品は、テイストを変えました。

これは、「少し”憂い”を表現してみてはどうか」とハムからペスに提言してみて描いてもらった絵です。これも2種類それぞれ0.04ETHで出品し、売れませんでした。

それぞれの苦悩

それから、新作のリリースは少し遅らせ、ハムは既作品を営業しながら考える時間、ペスは女の子の絵の勉強をする時間となりました。

その間、ハムはLa,La,La NINJAをリリースしたり、メタバライブを立ち上げたり、音楽面での取り組みを進めていきます。

音楽NFTを活性化させたい。もっと音楽NFTをやっている人を勝たせたい。その想いでの取り組みは楽しいし、生き生きとしてます。

ただ、「ペスハム」として、音楽とカフェの女の子、一貫性あるのか?自問自答していました。

ペスは、もともと「自己犠牲に苦しむ人を少しでも減らしたい」という想いで活動していました。

ペスのもともとのキャラクターである「ペス」は、まさにペスの分身で、救急箱のような人です。

もしかすると、NFTを買ってくれるような人にとって、「救急箱」は必要ないのかもしれない。

だから女の子を描いていた。カフェは好きだし、愛着もある。自分にとって新しい分野で日々学びがある。

しかし、いつしか「売れる絵」と「描きたい絵」の狭間で迷っていました。

そんな中で。。。

新しいコレクションを作るかどうか、音楽との親和性、果たして女の子なのか、色々な議論をハムとしている中で、一つ作品を作りました。

この絵はホルダーさんにクリスマスプレゼントとして差し上げました。

この文章はハムが書いています。だからハムの視点で書きますが、ペスにとっては渾身の一作でしたが、ハムにとっては「なんか違う」感じがした絵でした。

その発言は、ハムが感じている以上にペスにとってはダメージがでかいものだったようです。

どの程度へこんだか、ハムは知ることはできませんが、感覚の違い、価値観の違い、思い入れの違い、きっと言葉では表しきれないものがここにはあったんだと思います。

何が正しくて何が良くて、誰にとっての特別になりたいのか。自分がどうなりたいのか、何がしたいのか。。。

NFTには無限の可能性があるがゆえ、考え出すときりがないところでもあります。

苦悩の中から産まれた一つの案

ペスの「人を癒す」絵を望んでいる方はきっといるはず。

しかし、今のNFTの買い手の方の中にはそこまで多くないような気もする。でも、見せ方、伝え方は必ずあるんじゃないか。

ハムは自身の活動であるメタバライブを運営しながらも、そのことを考えていました。

そんな中、一つハムの中でヒントとなる事例がありました。

お名前は伏せますが、ペスの絵を気に入ってくださり、依頼絵のご相談を持ち掛けてくださった方がいらっしゃいました。

その方は、非常に充実した日々を送られていて、きっとおそらく収入もしっかりとおありで、そしてとてもやさしい心を持っている男性でした。

一方ツイートでは毎日が非常に忙しそうな雰囲気を見せており、きっと充実しつつも忙しく、時にふと癒しがほしい、そんな時もあるんだろうな。そんな想像をかきたてました。

そのとき、ふとハムの頭の中でパラダイムシフトが起こりました。

これまでペスの絵のターゲットとして(自然と頭の中で)想定していたのは
「心がやさしく、やさしすぎるがためにやや生きづらく、ゆえにリアル生活の収入もそこまで充実していない、女性」
こんなターゲットを想像していたことに気づいたのです。

クリプトの世界に身を置いている人でこのような人にはなかなか巡り合えません。なぜなら今クリプトにいるのはイノベーター層、アーリーアダプター層だからです。

そしてNFTのような高額な買い物、ある意味リスキーな買い物をする人にも上記のような人はまずいません。

そこにミスマッチが生じていたことには、頭ではわかっていました。

しかし、この依頼主の存在は、ハムの頭の中に、新しい発想を入れてくれました。

今クリプト界隈にいるイノベーター層やアーリーアダプター層の人にも、ふと「心が疲れる」瞬間はある。
そんな時に「抱きかかえてくれるような」存在の絵を届けられたら。

マイナスをゼロにする。そんな絵があってもいいのでは?

新コレクションのアイデアが湧きました。

新コレクションについては、こちらのツイートをご覧ください。

お詫び

☕ほっこりカフェ子ちゃん☕をリリースするときに、ロードマップを書きました。

①コレクション内の作品は50体限定の発行とします
②保有者向けのコミュニティ(discordを想定)を開催します
③コレクションには音楽はつけず、一枚絵の作品とします
④二次流通で手放していただいた購入者様には「笑ったバージョン」の作品をエアドロップします(五次流通まで)

このうち、①「50体の発行」について訂正をさせてください。
将来的に50体の発行を目指しますが、新コレクションを進めていく間、50体に向けてロードマップを進めていくことが難しいです。
現ホルダーの皆様の中で、新作が今後もコンスタントに出続けていくことを想定して購入された方も多いと思います。
今後もしばらくコレクションが更新されないことをお許しください。

また、②についてもdiscordでの運営はリソース的に困難かと思います。
ホルダー様はTwitterDMグループで情報交換させていただいておりますが、引き続きその形をとっていきたいと思っております。

よろしくお願いします。

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