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短期で働く薬剤師っておもしろいよ!

こんにちは!

フィリピン留学帰りのはるかと、クリエイター3年生のまきこ。道を外れたアラサー薬剤師が毎週末に送り合う、はるまき交換日記

今週ははるかがお届けします。 



前回のまきこの日記はコチラ⇩

まきこのアートに対する考え方、私も同感だよ。

気軽に出掛けたり、大切な人たちと直接会って話せなかったりする中で、絵や音楽に、心を安定させてもらったり、暮らしに彩りを加えてもらったりしてるんだなって気付いたの。

まきこの絵をインスタで見ると、絵のかわいさにほっこりさせられる。忙しい時に見ると、心が落ち着くきっかけになったりするんだよね。



絵は、感性の豊かさと心の余裕によって、どれだけ自分の中に許容できるかは変わってくると思うんだ。


以前の私は、芸術に対する興味が全然なかったんだけど、数年前から美術館に行ったり、クラシック音楽を聞いたりするようになって、それと同時に心が豊かな気持ちになれてる感覚があるんだ。

スポーツ選手が頑張ってる姿を見て、心が熱くなる人がいるし、好きなミュージシャンの音楽を聞いて涙を流す人もいるし、何が自分の心の琴線に触れるのかは1人1人違う。

その中で芸術・絵も大切な役割を持ってるんだよね。



私は芸術面で自分を表現したいものがないから、それに関しては受け身だけど、まきこは、絵でどんどん表現したいものを表現して、みんなの心の琴線に触れるものを造り続けてほしいなって思う。



そして私の話。

「短期」の働き方っていうのも、面白そう。
なんでもそうだけど、終わりを意識した瞬間から、そこでの時間はより深く、濃いものになると思うから。最初から期間限定って思いながらスタートしたら、めちゃくちゃ充実した時間を過ごせそうだよね。

その通りでね、「短期」って働き方って、今までの働き方とは全然違うんだ。


前のブログで書いた通り、今回の働き方をすることになった時に、この2つを目的にするって決めたんだ。

①期間が決まっている働き方ってどんな風に感じるんだろう?

②前の薬局と今の薬局を比較し、良いところを探そう!


働き始めて2週間。ビックリすることに、自分の中でいろいろな変化に気づき始めてる。

今までこだわってたところにこだわらなくなったり、あきらめがつくようになったり、頑張ろうと思う部分が違ったり、とても面白いなって思ってる。



(1)こだわりの変化

これからの薬剤師は、患者さんとの信頼関係を築き、患者さんに選ばれるようにならなきゃいけない。最近の診療報酬の改定で、私が感じさせられてることで、前の薬局ではこれをすごく意識してたんだ。



でも今の薬局では、難しいだろうなぁって思ってる。その理由は2つ。


1つ目は、総合病院の処方せんは、処方日数が長くなりがちだから。

90日分のお薬を1度に持って帰る患者さんも少なくないんだ。次にその患者さんに会えるのは3ヶ月後。仮に、契約通りの半年しか勤めなかったら2回しか会えない患者さんもいる。


2つ目は、車に乗ったまま薬を受け取ることができる、ドライブスルーを設置してる薬局だから。

急いで帰りたい患者さんが利用するので、ゆっくり話すのが難しいことが多いんだよね。


だから、患者さんから信頼してもらう薬剤師になってもらうのは、他の長く勤める薬剤師に任せることにしたんだ。



私に出来ること、それは、今までの経験を活かして、目の前にいる患者さんに、タメになる情報を1つずつプレゼントして行くこと



信頼関係って、私が心を開き、相手が少しずつ心を開き、成立していくものだよね。でも私にはそんな悠長な時間はないんだ。

私とほとんどの患者さんは、一期一会になると思う。だからこそ、その1回の出会いを大切にしたい。私の一言で、私のいる薬局をもっと好きになってほしいし、薬剤師って信頼できるなって思ってもらえるきっかけになればいいなって思ってる。



今までの私だったら、こんな風に思えなかったよ。自分の理想の薬剤師像が分かってるのに、それを目指さないなんて。

今回の私のポジションは、「縁の下の力持ち」。私が積極的に動くことで、薬局のみんなが、自分の抱えてる業務に集中しやすいようになればいいなって思ってる。



派遣薬剤師って、即戦力を求められるって言われるけど、その真の意味が分かった気がするよ。長く勤めないんだから、一瞬で患者さんの求めることが何なのかをつかみ、患者さんが欲しがってる情報をプレゼントできるかどうか。

それには、たくさんの経験とコミュニケーション能力が必要。それを持ち合わせている人が、即戦力だと認めてもらうことが出来るんだと思う。



派遣薬剤師にはなれなかったけど、派遣と似た働き方をすることで、実感として得られた気がするよ。


(私が考える完璧とは?↓)

(派遣薬剤師になれなかった理由とは?↓)



(2)責任の押しつけ合い→責任感の発揮し合い

責任を放棄する集団は、みんなが責任を押しつけ合おうとするけど、

自分が負うべき責任が分かってる集団は、みんなでその責任を共有し、補い合うんだなって思った。



前の薬局は、管理薬剤師が責任感がなさすぎる人だった。突発性難聴になってしまい、人とコミュニケーションを取るのがしんどくなったことも原因としてあると思うんだけど、めんどくさいことはぜーんぶ他の人に押しつけちゃう人だったの。

社員の薬剤師は彼しかいないから、管理者としてやるべき仕事は、社員の事務さんたちに押しつけてた。事務さんは、それが管理者の仕事なのか、薬剤師の仕事なのか分からないから、私にも押しつけられたことがたくさんあったんだよね。


私ができることはやってたんだけど、毎日その薬局に出勤してたわけじゃないから、全部抱えちゃうのは無責任。(しかも抱える必要もないし!)
結局みんなが、めんどくさいこととか、責任をとらなきゃいけないことは押しつけて、うやむやになってたんだよね。

そこの舵をきる役割の管理薬剤師が何もしないんだから、問題が解決するわけないんだけどね。


仕事中、困ったことが起きて助けてほしいって言っても、管理薬剤師は聞こえないから(聞こえないフリしてたのかもだけど)、自分で対応策を考え、報告するようにしてた。

毎日仕事しながら、「どうかめんどうなことが起きませんように。」って祈る日々だったよ。


こんな薬局、珍しいのかな?



でも、今の薬局は全然違うんだ!

薬剤師とはどうあるべきか、どんな責任を負わなきゃいけないのか、分かってる人たちばかり。困ったことはみんなで解決するし、仕事の負担はみんなが均等になるように動くようにしてる。

1人1人が持ってものは、決して大きなものじゃなくて、最低限の責任感と思いやり。1人の問題はみんなの問題。1人だけに負担が偏らないように、みんなで知恵を出し合って解決しようっていう考え方みたい。


だから薬局内は、どんなに忙しくても穏やかな空気が流れてるし、お互いに仕事をお願いしやすい環境なんだ。



昔の薬局と今の薬局、同じ病院の前にある薬局なんだよ!こんなにも違うのかと、毎日ビックリさせられてる。



だからこそ、確実に分かったよ。薬局の働きやすさは、どこの病院の前とか、どこの科を扱うとかは関係なくて、人間関係を大切にするべき


これって当たり前のことなんだけど、人間関係ってあきらめがちじゃない?でも、これからの私はもうあきらめないよ。

人と人との付き合いなんだから、もちろん礼儀は必要。イヤな人はいても、悪口とか文句を言うんじゃなくて、同じ目的に向かって働く仲間として、尊重し合いたい。

そんな人間関係が築ける職場ならば上手くやっていけるだろうし、そうでないならば、潔く次を探すのもアリなんだって気づけた。

だって、こんなにも温かい薬局にめぐりあうことができたから。



(3)不安に思ってること

短期っていう働き方を選んだけど、後悔が全くないかと言えば全然そんなことないんだ。


1番不安に感じてることは、自分がいつまでこの薬局で働けるかってこと。


もし、今、従業員の誰かがコロナにかかってしまったら、薬局は当然閉鎖になるじゃない?働けなくなっちゃうんだよね。

数週間閉局するとして、社員は有給とか補償があるけど、パートの私は働かない場合収入はないし、人員削減を考えるとしたら私からじゃん。


短期って言わず、社員として入社していれば、私は守られるポジションだったのに、正直すぎるのも良くないのかな?なんて思う日もある。


目の前に良い待遇と悪い待遇があって、私はウソをつきたくないから、あえて悪い待遇を選んだってことじゃない?

自分の生き方に真っすぐでいたい。ウソをついてる状態で、働くのは失礼だと思って決めたことなんだけど、

コロナの影響でお店の開店時間を短縮して営業するとか、アルバイトの子が収入がなくなっちゃったとかいう話をニュースで聞くと、私も冷や汗がでるよ。

私だけじゃなくて、みんな仕事がいつまであるのか不安になってるとは思うんだけど、私は自分であえて選んだ道。だからこそ、後悔する日もあれば、ウソをつかなかった自分を誇りに思える日もあって、何か感情が落ち着かない感じ。



入社する前に決めたこと。これから世界はどうなるのか、半年は様子を見よう。

だから今私がやるべきことは、自分の選んだ道を後悔しないような道にしていくことだと思ってる。不安に感じながらも、今働ける喜びをかみしめ、あと5ヶ月と2週間過ごしてみます。

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