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東急百貨店本店閉店で、ジュンク堂書店は?

渋谷の東急百貨店本店の閉店が発表された。

学生時代からいまに至るまで渋谷という街にはあまりご縁がない。センター街で営業していたブックオフはなかなかの品揃えだったが、数年前に閉店してからはわざわざ渋谷へ行く理由がなくなってしまった。

あくまでも個人的な印象だけかもしれないが、地理的にごちゃごちゃしている、ほとんど行かないのでいつまで経っても土地勘が生まれない、若者向けの店ばかり、「チーマー」「親父狩り」というひところの悪印象が拭えない・・・。

そもそも最後にデパートで買い物をしたのはいつだっただろう?家電は量販店だし、衣類はほとんどユニクロだし・・・。恩師などにお中元・お歳暮を出していたころはデパートのネットを使っていたが、もうそれもやらなくなった。

そんなオヂでも東急百貨店本店に入っている丸善&ジュンク堂書店は大好きだった。ゆったりとした店内レイアウトと豊富な品揃えが素晴らしい。都内でわざわざ足を運びたくなる大型書店はほかに八重洲ブックセンター、紀伊國屋書店本店、ジュンク堂池袋本店、三省堂書店本店くらいしか思いつかない。

街の小さな書店がどんどん消えている。アルメディアの調査によると1999年から半減したという。

ネット書店の興隆だけが理由ではないだろう。活字メディアの存在感がどんどん薄くなっている。

渋谷のようなターミナル駅に大型書店がなくなるような事態は出版・書店業界にとって象徴的な事件になりそうだ。東急の跡地にできるという複合施設にジュンク堂は入居してくれるのだろうか?

大型書店も街の書店も、みんなで両方応援しなくては日本の出版文化は守れない。
(21/10/1)

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