自分が納得するまで、寝かしておく勇気
ある平日のお昼頃。たまたま帰宅すると、夫が畳で寝転んでいたことがあった。
「！？なんで寝てるの！？笑」
と聞くと、
「んー、やる気出ないからYouTube観てた」
とのこと。
ニートか！？ニートなのか！？
(夫はフリーランスエンジニアで、今月からかなり忙しく働いています笑)
まぁでも、本質的にはそういうことなんだろうな、とも思った。
「やるぞ！」と思えるようになるまで待たないと、なかなか人間のやる気って続かないものなんだ。
自分がそうだったから、わかる。
自分が納得しているか、が大事
実は私、今日のこのnoteで毎日連続更新40日目を迎えた。わーい。
これは、過去の連続更新記録と並ぶ。
昨年の夏、こんなマガジンを書いていたのだ。
あの頃は、何かに追われるように、毎日坐禅して毎日noteを書いていた。
だけどだんだん苦しくなって、40日目で辞めた。
あの時と同じ、40日目。
今は至って、平常心だ。
書くことは私の中で当たり前になり、ただ書きたいから書いている。
それ以上でも、それ以下でもない。
同じ人間が、同じことに挑戦して、全く違う感情を持つなんて。
なんだかとても不思議。
過去と現在のたった一つの違いは、
「自分が納得しているかどうか」だ。
過去の私は、誰からも頼まれていないのに、義務感で続けていた。
「書くことが自分にとって重要なことである」という点に、納得していなかったからだ。
そして今の私は、「私には書くこと以外に何もない」という点で、心底納得している。
だから淡々と、毎日書き続けてる。
「やるぞ！」と思えたから、書き続けらるのだ。
「やるぞ！」と思うまで、寝かしておく勇気
前回、noteを40日間連続で更新した最後の日が、2018年7月14日。
あれからちょうど、半年が経とうとしている。
あの時、勇気を持って「連続更新」という行為を寝かすことにした自分を、褒めてあげたい。
寝かし続けて、遠回りしたけど、そのおかげで今の自分がいるからだ。
今は世界が驚くほど便利になって、様々な知識はスマホですぐに調べられるし、大抵のものはワンクリックで手に入る。
インスタントな世の中だ。
でも、熟成して発酵しないと、美味しくならないものだってある。
そうやって時間をかけて出来上がるものを、私たちは軽視しすぎてはいないだろうか？
ここ数十年でテクノロジーはずいぶん発展したけれど、野菜の収穫時期が恐ろしく早まることはないし、子どもが成人するまでは、やっぱり20年かかる。
だから、自分が納得出来るまで、もうちょっと待ってみたっていいんじゃない？
と、私は思う。
寝かしてる間に育つものだって、きっとある。
やらなきゃいけないことは、毎日恐ろしいほどあるけれど
私が「noteを書く」という行為は正直、思う存分寝かしたって、誰にも迷惑はかからなかった。
だけど大人になると、好き勝手に寝かせられるものばかりではない。
毎日毎日、やらなきゃいけないことは恐ろしくたくさんあって、私たちを急かし続ける。
そんな毎日の中でも、たまには勇気を持って、寝かせてみてほしい。
せめて、10分くらいゆっくりコーヒーを飲んだって、手遅れになることはないんじゃない？
余白がある時間も、楽しんでみたっていいんじゃないかなって、私は思う。
(自分が追い込みすぎて、こうなってしまったからこそ。)
もしかしたらその余白の中で、驚くようなアイディアが降ってくるかもしれないし。
生産と消費のサイクルが早い世界になっても、人間の本質はきっと変わらない。
じっくりと、ゆっくりと、育つものだってあるんだ。
だから、自分が納得できるまで、思い切って寝かせてみること。
その勇気が、心の中でかけがえのないものを育て、やがて花を咲かせるきっかけになるかもしれない。
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