泣いちゃいそうだよ

7月18日
寝落ちていたので急いでシャワーを浴びて家を出た。今日もバイトだ。

出勤したものの、昼過ぎまでまともに仕事がなかったので、担当ライブの演者さんにご連絡メッセージを送り続けていた。業務時間中に思いっきりTwitterを開き、スマホをいじり続ける。ダメなバイトだと思う。
TLで団体の他のメンバーたちのツイートが飛び込んできた。尊敬している先輩作家は今日もさまざまな現場を飛び回っているようだ。同期の映像作家は素晴らしい作品を生み出し、たくさんの人々を笑顔にし賞賛を浴びている。2人とも本当にすごい。かたや私はアルバイト先のオフィスで勝手に入れた抹茶オレを片手にDMを送り続ける。
……私のフィールドはもっぱら薄暗い影だ。DMやりとりしている相手でさえ送り主が私だと知らないような状態だ、暗躍も暗躍。大好きな文章で、茶漬けで、お笑いで、どれでもいい何かで他のメンバーのように活躍できたらどれだけ幸せだろう。結局、私は誰かに「お前はすごい」なんて認められたいのかもしれない。そのためには色々捨てないといけないのかもな……と飲み終わったカップをゴミ箱に放り投げた。

仕事終わり、オフィス内で親睦会的なものが行われた。この手のパーティは苦手だが、タダ飯チャンスだったので参加。同期入社のアルバイトの人たちとずっと喋っていた。意外と歳が近く、懐かしいアニメの話や音楽の話で盛り上がった。
しかしお開き後、いきなり胃痛がした。食べてたピザのせいだけでない気がする。
……ああ、無理に自分を作りすぎたせいか。知り合って間もない相手だったから、暗くてジメジメしたやつとバレたくなくて必死にバカを言ってみせた。この胃痛はきっとストレスの賜物だろう。
外に出ると雨が降っていた。傘は持っていたが、少しだけ濡れて帰った。

物書き志願者です! 貴方のサポートが自信と希望につながります!