夜は悪い子のもの

4月8日
テレワーク3日目。
今日はあまり好調!という感じではない体調。弱ってる時が1番良くないからな……と生姜湯を作って飲んでから仕事に取りかかった。

朝、溜まり切ったゴミを出しに行くのに少し外へ出た。不要不急の外出が控えさせられているというのに、皮肉に感じるほど天気が良い。そよ風って、こんなに気持ち良いものなのだな。『ゴミ出し』を免罪符に、少し外の空気を楽しんだ。

夜、コンビニへコピーを取りに行くためにまた外出。朝より空気は涼しく、冷たさすら感じる。それでもそこまで寒々しくないのは、大きく輝くお月様が空にあるからだろうか。
十六夜である今夜の月は、赤くて大きい。美して、おどろおどろしくて、妖艶さすら感じる。思わずスマートフォンのカメラを構えたが、レンズ越しに見るそれはなんだか貧相に思えた。いくらスマートフォンの性能が優れていようと、都会の月空を撮影するのは容易くはないようだ。
この美しさは今外に出た奴だけの特権なのだろう。そう思うことにして、コンビニまでの道中、誰もいない公道で月を独り占めした。

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