オペレッタとこうもりと私

この記事は限界感情オタクアドベントカレンダー Advent Calendar 2022の9日目の記事です。

どうも、ハルチカちゃんと言います。マストドンに生息してます。特にネタがある訳でもなかったのに軽いノリで今回参加しました。まぁ主催者の中曽根馨氏もネタないとか泣き言言ってたので大丈夫でしょう。

1.はじめに

さて、この記事のテーマなのですが、皆さんは
タクトオーパス
というゲームをご存知でしょうか?アニメやってたから観た、という人もいるかもしれませんね。私は興味なかったので観てないです。

今回はその『タクトオーパス』のキャラクターの一人である、こうもりというキャラクターについて紹介をしたいと思います。


※この記事は布教というよりかは執筆時点で出ている情報を元に妄想をまとめたメモ書きに近いです。オタクの壁打ちです。なので特にこの記事を読んでこうもりちゃんに魅力を感じなくても全然構いません。寧ろ私は器が狭いので、こうもりちゃんに対して(公式以外の)違った解釈を見た場合、頭が拒否する可能性が十分に有り得ます。なので「そうなんだ〜」程度に留めてくれると私が助かります(勿論好きになってもらうに越したことはないのですが)。

2.タクトオーパスとは

最初に『タクトオーパス』がなんなのか分からない人のためにこの作品がどういう世界観なのかを説明したいと思います。

まずタクトオーパスというのは2023年春に配信予定のソシャゲです。以前放送されてたアニメは時系列で言うとゲームの前日譚という扱いです。

公式サイトのイントロダクションには

「おかえりなさい……朝雛タクト」
音楽は失われた
西暦2067年 黒夜隕鉄の襲来
人類は滅亡の危機にあった
黒夜隕鉄は、人喰らう獣D2を生み出し
世界の調和を破壊した
それでも
わたしは探し続けた
わたしは待ち続けた
この時を
わたし達だけでは取り戻せない
指揮者がいなければ、音楽は始まらない
聞こえていますよ
これが あなたの音楽
公式サイトより

とあります。
これだけではなんなのか分かりませんね。
とりあえず、世界がやばいことになってて『ムジカート』と『コンダクター』に何とかしてもらうしかないという状況です。FGOかな?

『コンダクター』は指揮者という意味がありますからまぁ良いとして、『ムジカート』というのは字面だけではピンと来ませんね。『ムジカート』とはFateで言うところのサーヴァントのような存在です。特徴としては

  • 有名な曲の名を冠し、人間の少女を素体にして生み出された『兵器』

  • ムジカートになれば人間だった頃の記憶は失われる

というのがあります。つまりムジカートそれぞれのキャラクターは素体となった人間の地の部分ではなく、ムジカートが冠している曲そのものに基づいていると言えるでしょう。

しかし、人格に全く影響を与えないという訳でもないようで、例えばアニメの『運命』とゲームの『運命』のプロフに拠ると性格が異なる部分があります。

アニメ版

L.V.ベートーヴェン『交響曲第5番ハ短調Op.67』――『運命』をその身に宿したムジカート。淑やかな外見ながら、表情の変化は少なく、口調も常に敬語。一見可憐だが、口を開けば痛烈な毒舌が飛び出し、とにかく『甘いもの』に目が無いという型破りな性格。パートナーであるコンダクターのタクトとは、浅からぬ過去を持つ。
アニメ公式サイトより

ゲーム版

淑やかな少女。声を荒げることなどは少なく、振る舞いも優雅。しかし、自分の中の価値観に従って動くので、物腰は柔らかいが融通がきかない。少し天然じみたところがあり、とんでもなくズレたことを言ってしまうことも。
ゲーム公式サイトより


3.こうもりとは

前置きが長くなりましたが、ここから本題です。

公式Twitterアカウントより

こうもりというキャラクターはヨハン・シュトラウス2世作曲のオペレッタ『こうもり』のムジカートです。

オペレッタ『こうもり』がどういう曲なのかということについては、詳細はウィキペディアをみて欲しいですが、トムとジェリーの『星空の音楽会』で使われた曲だと言えばピンと来る人もいるかもしれません。

オペレッタとしては頂点とも言える作品で、作曲者ヨハン・シュトラウス2世の出身地であるオーストリアでは大晦日に『こうもり』を公演するのが恒例になってます。

余談ですが、その翌日である元日にはウィーン・フィルによるヨハン・シュトラウス2世の曲メインのコンサートが催されています。このコンサートは世界的に有名で、NHKで見ることが出来ます。
興味無いかもしれませんが宣伝でした。

こうもりちゃんに話を戻します。先程のことを踏まえるとオペレッタ『こうもり』としての性格をベースに素体元の性格が少し混じってるというのが妥当でしょうね。

個人的な見解としては画像で言うところの『楽観的で〜楽しんでる。』の部分がオペレッタ『こうもり』としてのキャラクター、以降の機械いじりの下りは素体の人間のキャラクターだと思っています。『こうもり』に機械要素ないし。

一応無理やりこじつけるなら作曲者の弟(同じく作曲家)の前職が技師だったのでそこから取ってるというのもありますが、マイナー情報なので運営側もさすがにそこまで考えてないと思います。

とりあえずこうもりちゃんというキャラクターの雰囲気を掴んでもらいたいのでYouTubeの公式チャンネルに投稿されてるこうもりちゃんをご覧下さい。



幕間 私とこうもりとの出会い

ここではなぜ私はこうもりちゃんという存在を好きになったのかを書こうと思います。自分語りなのと本筋からズレるので幕間としました。読み飛ばして4に進んでもらっても構いません。

元々私は学校の音楽の鑑賞の授業が好きでした。授業で習った曲の中で気に入ったのがあれば、自分でYouTubeで検索して聴くことがあった程です。なので人並みよりかはクラシック音楽に対する距離は近かったと思います。

時間を飛ばして2021年、私はクラシック音楽の王道から少し脇道に逸れ、ヨハン・シュトラウス2世とウィンナ・ワルツにハマりました。気づいてたらハマってました。多分きっかけは曲を聴いたとかだったと思いますが、とりあえずズブズブと沼に沈んでいきました。

そして同年某月某日、私はいつも通りTwitterをポチポチしていた時にある人のツイートからタクトオーパスを知りました。

最初見た時は「へぇ〜有名な曲をモチーフにしてるんだな〜」と思い、とても興味深く思っていただけでした。そして公式サイトでどんなキャラがいるのか見てみると、そこにはオペレッタ『こうもり』の字があるではありませんか。

私は自分が知っている(そして自分が好きな)曲をモチーフにしたキャラクターがいることに、とても感動しました。なぜなら上にもちらっと書きましたが、ヨハン・シュトラウス2世はマイナーだからです。ドヴォルザークとかヴェルディとかはまだ名前は聞いたことあるな〜と感じる方は多いと思います。しかしヨハン・シュトラウス2世の場合は誰?となるのではないのでしょうか。ウィンナ・ワルツ自体がマイナーなのもありますが、とりあえずヨハン・シュトラウス2世の知名度はたかが知れているのです。

話が逸れましたが、これによって私のタクトオーパスに対する評価はだいぶ跳ね上がりました。他にも『ダフニスとクロエ』『シバの女王ベルキス』など私の知らない曲も出てきたので、おそらくクラシックに馴染みのない人だけでなく音楽を少しやったことがある人もターゲットにしているのでしょう(実際キャラクター紹介についてのツイートのリプライや引用RTには、吹部で演奏した等のコメントがいくつか見られました)。

ともかく、こうして私はこうもりちゃんを知り、その魅力に惚れ込んでいったでした。



4.こうもりについてもっと知ろう

立ち絵(公式サイトより)

お気づきの通り、まずこうもりちゃんは異常なレベルでかわいいです。声聴きました?聴きましたよね?めちゃくちゃ可愛くないですか!?!!?見るからにナメた態度を取ってきそうで最高ですね!!!!
朝井彩加さん本当にありがとうございます!!!

……話を続けます。
上に上げたプロフ画像見て貰えると分かりますが身長152cmと実に可愛らしい身長をしています。私より低いですね。そして年齢(これはムジカートというより素体の少女の肉体的なものでしょうが)は17歳と実に絶妙なところを突いてきます。16歳のように少し幼さがある訳でもなく、18歳のように精神的に成熟しきってもいない…………。こうもりちゃんはそういう奇跡的なバランスによって成り立っていると言えるでしょう。

また、八重歯&猫目(?)もかわいいポイントが高いです。デザインを手掛けたLAM先生のイラストだとギザ歯っぽいですが、他の絵師さんが描いたものだと八重歯が長い感じで統一されてるようですね。まぁ元々コウモリもこういう歯をしてますしお寿司。

ちなみにツノの部分は装飾なのか髪型の一部なのか私はよく分かりません。何となく後者のように見えなくもないですが、承太郎みたいなパターンもあるかもしれないのでこの件については保留にしたいと思います。

衣装は黒いクソデカマントを始め名前の通りコウモリをモチーフとしていて、カラーリングが黒、紫、黄(橙)とどう見てもハロウィンなのも印象的です。ハロウィンは実質彼女のためにあると言っても過言ではありません。

その証拠に公式Twitterが配布していたカレンダーの10月はこうもりちゃんのイラストを使用してましたし、ハロウィンのムジカート達のイラストもメインはこうもりちゃんでした。


次に性格について見ていきます。
もう一度プロフィールを貼っておきましょう。

楽観的で道化的。おしゃべりでウワサ好き。常に人を食ったような態度をとり、他人をからかっては反応を楽しんでいる。機械いじりが好きで、日がな一日それに没頭していることも。
公式サイトのキャラクター紹介文より

見ての通り、やや小悪魔的な性格をしています。そして敬語を使って話すのでタチの悪さがより増しています。

彼女が他のムジカートにどのような態度を取っているのかと言いますと、

『きらきら星変奏曲』について

『いちいち反応が大袈裟で面白くて、1番のおもちゃ……ああいえ、楽しい話し相手ですよ。』


『G線上のアリア』について

『わかりやすいですよね、アリアさん。対抗心見え見えで、からかう方法いくらでも思いつきますから。好きですよ、ハイ。』

と、このように年下だろうが年上だろうが容赦ないです。嫌な女ですね。

基本的に誰に対してもからかいに行く彼女ですが、例外として『運命』にはあまり話しかけにいかないようです。おそらく天然ムーヴをする『運命』相手ではあまり手応えがないのだと思います。

一方で他のムジカートもさすがにこうもりちゃんの性格について分かっているので、『G線上のアリア』から『こうもり?構わず好きにさせておけばいいのよ。どうせ、誰の言うことだって聞きやしないんだから。』と言われています。
周囲から面倒せー女だと思われてるのが分かりますね。


ここまで機械いじりについて全然触れて来ませんでしたが、これについては上で共有したショートストーリーでその様子を伺うことが出来ます。

その一部を抜粋しますと、

私の部屋は、主に地上のゴミ廃棄場から拾い集めたガラクタたちが、天井まで届きそうな山を二つ作っていて、それが大半の容積を占めていまして。
その一つが崩れたせいで、もう一つの山も連鎖して雪崩を起こし、油臭いジャンク品の海の出来上がり、というワケで。
ILLUSTRATION NOVELより

え、あの衣装でするの……?
という感想は置いといて、どうやら彼女はガラクタを部屋に集め、それを修理したり改造したりするのが好きなようです。そして文章から察するに、片付けもしてません。これについてこうもりちゃんの主張は以下の通り。

もともと私は、散らかってることなど意に介しません。
どこになにがあるのかも、完全に把握しています。
片付けなんていうのは、つまるところ他者へのサービス。
自分以外の誰かのために、わかりやすく整理をし、動線を確保し、気持ちの良い配置をするわけです。
私には必要ない。
私にとって大事なのは、それが愉快かどうか。
とてもシンプルなポリシーですよ。
楽しめるなら、片付けだって進んでするんですがねえ。
ILLUSTRATION NOVELより

片付けできない人の言い訳?

5.おわりに

いかがだったでしょうか。ここまでつまんない内容に律儀に付き合ってくれるなんてさすがはマストドナーですね(突然の悪口)。

ちゃっちゃと書いて終わらそうと思っていたのですが気づいたらかなり書いてました。右下の方を見ると5000文字超えてます。キモイです。ところで私がただ画像をひたすら共有したいがために過剰なほどリンクを貼っていたことにお気づきでしょうか。

一応人に見てもらう体で書いたので丁寧な言葉遣いを意識していましたが、次回もこうなるかは分かりません。というか次回もこの文字数を書く気力があるとは到底思えません。

今まで文章を書くのは全然やってこなかったのでお見苦しい部分があった場合はどうか見逃してください。

最後になりましたが、今回アドカレを主催してくださった中曽根馨氏、そしてこの記事を読んでくださった方々に深く御礼申し上げます。いいクリスマスを過ごしてくださいね。

こうもりちゃん


無くてもいいけど反応があれば喜びます。


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