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自分の職種は人からどう見られてる? 世間の目も気にしないと実力だけじゃ生きにくい世の中よね。

東京 文京区のデザイン事務所Half Moon Journeyです。
静岡県に変わったサービスがありますね。

茶の間
https://chajihen.com/contents/chanoma/

茶畑の中にウッドデッキを作ってそこでお茶を飲んだりくつろいだり自由にできるサービスのようです。静岡県内に数カ所あって場所も選べるようです。見た感じ山の上の方なので景観も良く、雲海みたいなのも出てる日もあって、かなりいい気分になれそうです。

ここ10年くらいこういう地方の資源を生かして地域活性につなげる取り組みが多いですが、こういうのを見る度に事業アイデアの出し方ってデザインアイデアの作り方って似てるなぁと思います。

課題がある

アイデア出し

問題に沿ってアイデアの取捨選択

さらにアイデア出しと取捨選択を数回繰り返す

なんとなく納得感のあるものができる

・ビジネスなら小さく事業にしてみる
(お店作ったり商品の試作品作ったりサービスのランディングページ作ったり)
・デザインなら一回デザイン作る

なんかちゃんとしたものできた感!やってみよう!!


まー、ほぼこれですよね。
多分みんなこんな感じだろうと思います。成功者のインタビューや読み物なんかで厳かな会議室でアイデアが出てきたり、ある日突然革新的なアイデアを思いつくとか、そういういかにもなやつは大体後付けの脚色で、ほとんどは一度出尽くしたアイデアを会議室でうんうん唸りながら出しているのが本当のところだと思います。


この工程を辿るのはビジネスもデザインも同じなのですが、僕の所属する「デザイン業界」から見ると、なぜかデザインだけ「クリエイティブ」と言われているのがイマイチ意味不明です。正直「いや、同じですけどね」と思ってるデザイナーも多いはずですが、世間では「キラキラ系職種」みたいに見られることも多々あるし…。継続案件のアイデアの出し方の場合はもっと小さく「TOYOTAのカイゼン」とあんまり変わらんぞみたいなのも多いし。


デザイナーならクリエイティブ。 最終的にはカッコイイものが出来上がると思われてる。
経営者なら事業アイデア。 新しいビジネスを作る難しい上流工程の仕事をしてると思われてる。

似たような思考プロセスを辿りながら最終的な世間のイメージがかけ離れたものになるのは不思議な話です。
それほどまでに世間の評価というのは実態との乖離がありながらも決して無視できないものなので、「職種のイメージと付き合う」という他人の目線を意識して働くというのは大事なことなのかもしれません。

特に制作の場合はお客様と会う機会が少ないし、同職種と話すことが多いのでこの辺が疎かになりがちですが、仕事を取るフェーズだとこういう「世間のイメージ」と向き合わざるを得ません。「いや、そんなんじゃないんだけど…」と思いながらもお客様の期待に応えるために「お客様のイメージに合わせる自分」を演じる機会も出てくるかもしれません。でもそうやって相手の期待値に応えてはじめて「この人に任せてみよう」と思われ仕事を発注してもらえるので、事実との乖離を認識しながらもそれを無視して職人であり続けるのも難しい話です。そもそも得策だとも思いませんし。

こういった「実務の研鑽」と「世間のイメージに応える」、2つのバランスを取りながら仕事に取り組むのが実力と評価を比例させていくうまい生き方なのではないかなと最近よく考えてます。

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