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アメリカに住んで気づいたアジア人としての強さ

多民族国家アメリカでは、異なる人種が入り混じって生活しています。育った家庭が違えば考え方が違うように、バックグラウンドや文化の違う人種でも考え方や行動のアプローチが違います。文化は家庭よりも括りが大きく根深いため、人種を軸にしたパーソナリティはより顕著です。アメリカで暮らして、日本人に囲まれているのが当たり前だった日本での生活では気づかなかったアジア人の強みを客観的に見ることができました。私の観察記録が海外で活躍したい方の何かしらの手助けになればと思います。

まず、ここでは東アジア(日本、中国、韓国、東南アジア)をルーツに持つ人をアジア人と定義します。日本人の割合が少ないこと、日本人同士だと固まるので全体から見るのが難しいことため、日本の強さ、とはしません。

アジア人のステレオタイプ

A型は神経質で几帳面、と同じ感覚でアメリカでは人種にステレオタイプがあります。アジア人の印象はこんな感じです。

控えめ、親切、数学ができる、真面目、勤勉、家庭が厳しい、成績がいい、金銭管理がしっかりしてる

差別的なステレオタイプは飛ばします。

歴史や宗教の観点から、西洋文化は個人主義の上に成り立っています。人は人、自分は自分が家族レベルまで浸透し、個人間の競争が激しく、自分から声をあげないと誰も気づいてくれません。一方で、アジアはコミュニティ全体の幸せが個々人の幸せに繋がることを信じる「長屋文化」です。敬語、黙っていても弱い者を積極的に引き上げ、天才は生まれないが個人のレベルが高い文化は、アメリカで主流の西洋文化とは一味違います。

アメリカのアジア系人口は5.6%と多人種に比べてまだまだ少ないです。個人主義をバックグラウンドに持たないアジア人の友だちの多くは、文化の違いを世界での戦う方法にうまく変換しています。

地味なことに動じない

人間観察の結果、私がアジア人が強いと思う最大の理由は地味なことを苦に思わず、黙って淡々と行動し続けられることです。

正直言って、常に注目を集めてるアジア人は必ずしも多くありません。しかし、個人をハイライトしない文化のアジア系は地味を悪いと思っておらず、動じないのが強いです。ビッグマウスと本質が伴っていることとは違います。声が大きいのが当たり前の場所では本質を見抜く難易度があがります。声の大きいコンテンツにいちいち気をとられていては、集中力を分散されます。外的要因に頼ったり反応する前に、誰も見ていないところ時間とリソースを正しく使ってやるべきことをやれるのは簡単ではありませんが、アジア人の外野に耳を貸さず行動することに対する抵抗のなさは安定しています。

例えば、アメリカでは政治の話でよく盛り上がり、関心が高い印象でした。なので実際の投票率を知った時は衝撃でした。声に出すことが行動よりも重要に見られていて、特にすごく基本的(=いつでもできそう)で人に見られない投票や金銭管理はやってない人が圧倒的に多いです。基本的なことをやってない人が多いことは相対的に、やるだけでそこそこ良いところまでいけるということです。

アジア人はその真逆、つまり声に出さなくても行動しているパターンが多いです。

手柄への執着が薄い

「長屋文化」をルーツに持ち、手柄への執着が薄いアジア人は有益な情報共有やお互いを助け合うことへのハードルも低く、闘争心や蹴落しあおうとする姿勢も他人種と比べると稀です。アジア系の声は決して大きくありませんが、助けてくれる、頑張ってくれる、有益な情報を持っていることへの信頼が高いです。また実際に勤勉な人が多いのは先に示した通りです。このように、アジア系は集合体として、アメリカでは美徳とされているところとは全く別のループを回して評価をあげています。

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フリーランサー/メディカルイラストレーター in ボストン。理学修士。ジャーナル、インフォグラフィック、教育ビデオなど、サイエンス系のイラスト、3DCGが得意です。ポートフォリオはこちら→ http://maomiyamoto.com/ Twitter @meeowmiya

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