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【CL横浜使用】DAY1完走したADPZデッキの紹介と振り返り(全文無料)

2020年10月3日に開催されたポケモンカードゲームチャンピオンリーグ横浜のday1に参加しました。
戦績は4勝3敗、最終順位としては大体360位ということで、残念ながらday2進出は叶いませんでしたが全体の上位25%には食い込むことができました。また、大型大会初参加で予選を完走できたことから、ある程度の成果は残せたのかな…、とも思います。
せっかくなのでこの記事でデッキレシピと考えたことを全部オープンにして、またしばらくはエンジョイ勢に戻ろうかと思います。

以下、死ぬほど連呼するので三神ザシアンを略してADPZと表記します。

環境に多いデッキテーマについて

俗に言う環境読みってやつですが、事前の僕の感覚だと以下のようなイメージでした。実際に各所の記事を参考にして仮想敵としてデッキを組み、手元で練習していたものについてはデッキコードも載せておきます。

tier1
ADPZ(nLigQi-MMJADA-g96nLn)
ムゲンダイナ(8c8Kca-eEMC7v-x8Dx4K)
小ズガ(8cK8cc-OjLNk4-8cJ88c)(5vk55F-Bb6ymD-FVkVVw)

tier2
ピカゼク(ピカチュウVMAX)(1VkFdw-MklDeg-fkkFdV)
セキタンザンVMAX

tier3

ルカメタザシアン
マルヤクデVMAX
超パーフェクション

ADPZやムゲンダイナ、小ズガといった強いテーマに関しては既に各所で解説がなされているので説明は割愛します。昨年優勝したルカメタザシアンを比較的軽く見ているのは、耐久型のテーマだとCOVID-19対策によるゲームスピード低下の影響を受けやすいんじゃないかな…という打算によるものです。

個別に説明しておきたいところとして、結果的に読みと実情が全く異なったセキタンザンVMAXがあります。僕はCL当選してからずっとADPZ一本でデッキを構築していったのですが、セキタンザンVMAXに驚異を感じたことは全くと言っていい程ありませんでした。というのも、

・1エネで起動するわざが進化先にしかない
・そもそも進化デッキという時点で重い
・ふんかだんの130点+1エネ加速が最速でも先攻2ターン目
・それを安定させるために必要なパーツの多さ(ヤレユータン、セキタンザンV&VMAX、マグマッグ&マグカルゴなど)

……などなど、ADPZの速度感に当てはめると、オルタージェネシスはほぼ確で追加効果ありで撃てそう、何ならアルティメットレイも言えそう、くらいのイメージでした。実際の戦績としては、CL横浜Day1の7戦の内、4戦の相手がセキタンザンVMAXデッキであり、2勝2敗という結果です。
単純に環境に多いムゲンダイナと雷デッキ相手に強く出られるという点も含め、CL横浜Day1を走り切った今であれば、じならし&さるぢえ型のセキタンザンVMAXはtier1に十分食い込むであろうポテンシャルだと考えています。実際、CLで対戦した中ではワンダーラビリンスを絡めて先攻を取る動きが三神対面では非常に強く、先攻1ターン目でセキタンザンVに1エネを手貼りし、2ターン目で進化、手貼り、ワンダーラビリンス、ふんかだん(1エネ加速)と動くことができれば、三神がほぼ完全に止まります。次のターンのふんかだん(エネ加速あり)で三神を落とせば次のターンからキョダイガンセキで安定して240点が出せるため、後続のザシアンVもワンパン可能です。
また、ガラルネギガナイトVとディアンシー♢の組み合わせでもザシアンVを取れるのがえらいですね。

なぜADPZを握ったか

こたえ
環境上位で、自分のカードプールで無理なく構築できて、自信を持って回せるデッキがこれしかなかったから

というのはあまりにもあんまりなのでもうちょっと真面目に書きます。
まず大前提として、上記のような環境デッキを全部見られる汎用性を持ったデッキはありません。何かしらへの対策を考え抜いた結果、想定外の別の何かによってボコボコにされるなんてことはよくある話で。
そのあたりをアレコレ考えた上で、僕はあんまりあたまがよくないので対策を練りに練って中途半端なデッキを組むよりは、自分の勝ち筋を押し付けた時に一番強いデッキを選択しました。
また、地味なポイントですが、今回組んだADPZデッキはC~Dレギュのカードだけで構成されています。ピカゼクや小ズガは今デッキを組んだとしても長期的にお付き合いできない可能性が高いので、足りないカードを買い足すようなことを考えるとどうしてもコスパが悪いんですよね。
その点、今回のADPZはBレギュが落ちたとしても使い続けられるので安心して投資できます。

デッキレシピと対戦成績

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公式のデッキコード:23yppM-ICdYAK-ySppXE

CL横浜での対戦成績は以下の通り。
何とかDay1は完走することができました。

1回戦:セキタンザンVMAX ○6-0
2回戦:セキタンザンVMAX ●3-6
3回戦:マルヤクデVMAX ○6-0
4回戦:セキタンザンVMAX ●4-6
5回戦:小ズガ ○6-4
6回戦:セキタンザンVMAX ○6-3
7回戦:ピカゼク ●4-6

ざっくり解説

というわけで本題のレシピです。

まずADPZを組む上で確定枠の考え方も色々あるわけですが、僕が思うに以下の(フェアリーエネを除く)50枚が確定の枠になります。エネの比率や選択に関しても個人差が出ますが、それはそれで。

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確定枠についての解説は先人の素晴らしい記事がたくさんありますので、以下、自由枠と差し替えたエネの解説をメインに書きます。

自由枠と差し替えられた2エネ↓

画像3

ザマゼンタV
この1枚でVMAXが全部止まると考えると安心して入れられるお守り。実戦でもセキタンザンVMAXを完封してくれました。セキタンザンのサブアタッカーとして入ってくるガラルネギガナイトVに対しても、ディアンシー♢の特性込みでギリワンパン耐えるというえらえら耐久。格闘道場?知らん名前だ。ムゲンダイナVMAX相手にもいい仕事をしてくれます。今回は当たらなかったけど。

クチートGX
ムゲンダイナ対策の意味合いが強いですが、特性で相手の手札を確認できるのがとにかく便利。メタルソーサーと手貼りで最大160打点が出る軽量サブアタッカーとしての性能も意外と見過ごせず、デデンネGXはもちろん、オルジェネ込みならクロバットVもワンパンできます。

ヤレユータン
ADPZは必要パーツを掘り起こす過程でキーカードをトラッシュせざるを得ないシーンが割とあります。博士の研究撃つ前のボスの温存や、単純なドローサポートとしても使いやすい一枚です。ただし、この子が場に出ることで3-2-1でサイドを取り切られるリスクもあります。

グレートキャッチャー
人によってはこれは確定枠という説もある。サポート権を使わずに相手のベンチのデデンネGXを引っ張り出せる強すぎるカードですが、今後GX環境が下火になるにつれて不要になっていくので、環境を見ながら抜き時を探りたいなと思っています。

ツールスクラッパー
基本的に現環境のデッキは全てADPZ対面を想定して何らかの対策を施しています。例えばADPZミラーを想定してザシアンVにタフネスマントを貼ったり、ピカゼクに大きなお守りを貼ったりしてオルジェネ+ブレイブキャリバーの260打点をしのいだりですね。そもそも現環境ポケモンのどうぐは大体強いので、ピン刺ししておいて損はないカードです。

リセットスタンプ x2
最後まで悩んだ枠の一つです。そもそも対ADPZで相手が取ることのできるサイドプランは3-2-2、2-3-2となるわけで、自陣に三神2体が並びでもしない限り(そしてミラーでない限り)、相手のサイドが1枚になるタイミングが必ずあります。特に子ズガの存在を無視できない現環境においては1枚積んでおくのはほぼ確定に近い。問題は2枚目を入れるかどうかで、結果的にはこの選択は正しかったと言えます。三神を落とされた後のターンで1回、ザシアンVを落とされた後に1回と撃てれば完璧。そうでなくてもリセスタ多投を想定して動いてくるプレイヤーはまぁいないでしょうという。

ボスの指令
ADPZに積むボスの指令は3枚派と4枚派にわかれます。僕はもともと3枚派でしたが、シンプルにオルジェネ撃った後でボスの指令2枚使えば終わるゲームであると考えたら4枚積むべきだな、という結論に至りました。

トキワの森
できれば貼りたくないが貼らないと立ち行かない場面があるので仕方なく貼るスタジアム。後1でオルジェネを撃つ上で水エネをどう手札に持ってくるかを考えた時、トキワの森で鋼エネをトラッシュして水エネをサーチし、メタルソーサーとエネルギーつけかえで何とかするルートが強い。ただ相手に対するメリットもでかいので、使ったらできるだけ早くうねりに張り替えていきたいですね。

混沌のうねり
今の環境はスタジアムが強すぎるわけですが、ADPZはアルティメットレイさえ言えればスタジアムは何でもいいので、相手のスタジアムを妨害する方がメリットが大きいですね。いやほんとできることならトキワよりこっちを貼っていきたい。でもトキワが無いと死ぬ場面、あるんだよなあ~~~。

オーロラエネルギー
確定枠の水エネを1枚減らしてオーロラにしてあります。オーロラを貼るコストで鋼エネをトラッシュしてメタルソーサーで回収する動きが強い。

コーティング鋼エネルギー
最後まで悩んだ1枚です。小ズガがひのたまサーカスでザシアンVを落とす時、要求するエネを3枚から5枚にするためのカード。デメリットとしてはアルティメットレイやメタルソーサーで自由に持ってこれないことと、鋼エネの総数が減ること。小ズガを見なければ不要だけど見るから必要。覚悟を決めて1枚採用しました。

立ち回りについての解説(ほぼなし)

何か妙なギミックやオリジナリティがあるわけではないので、立ち回りについて特筆すべきポイントはほとんど無いかと思います。強いて挙げればリセットスタンプですが、↑の解説で大体書いてあるので別にいいのかなって気がしてます。

ほとんどの環境デッキがADPZ対策を考えている中、最速でオルジェネを撃つ、最速でザシアンVにエネを貼る、という動きをどれだけ軽いコストで実現するか……というところが永遠の課題ではあるのですが、ぶっちゃけ今のポケカのゲームスピードだとオルジェネは言えてもアルティメットレイは言えない覚悟を持って臨むのが前提になります。
また、VMAXデッキを相手にする場合はスピザシ的な動きに切り替えた方が強いシーンが数多くあって、特にムゲンダイナVやセキタンザンVはオルジェネよりも進化前にブレイブキャリバーで殴り倒すのが一番いいんじゃないかとすら思っています。
実際、セキタンザンVMAXとのマッチアップでは、エネを準備していたセキタンザンVを先にブレイブキャリバーで落とし、相手が後続を用意している間にオルジェネを撃っておいて、アルティメットレイ、ブレイブキャリバーでセキタンザンVMAXを落とす、というルートで勝ちを拾えた試合もありました。

反省点と今後の課題

まずはセキタンザンVMAXをどう倒すか、あるいは相手に止められないようにどう立ち回るかを考える必要があると思っています。ワンダーラビリンスによるテンポコントロールの他、ディアンシー♢による火力強化、さるぢえ+じならしによるカバー力の高さ、ムキムキパッド、ストーン闘エネルギーによる耐久力、ガラルネギガナイトVという優秀なサブアタッカー……などなど、とにかく対応範囲が広い上、タイプ不利の草ポケモンが環境にほぼいないという状況なので、これから更に猛威を振るうことが予想されます。

ザシアンVであれば後1、先2でブレイブキャリバーを撃てるような構築(いわゆるスピザシ)であったり、更に早く上から殴っていける小ズガがやっぱり強いのかな。環境に雷が減ることを考えると水デッキで何とかなれないかな、うーん。もうちょっと考えます。本当は水デッキ握りたい。

これからシティリーグが始まりますが、諸般の都合で参戦できそうにないので、しばらくはゆっくり趣味デッキを握ろうと思います。ユキメノコで何とかするデッキを諦めない。

そんな感じで。

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