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私が今したい「雑談」

最近、「雑談」してますか?

リモート中心の生活になって世の中から「雑談」がめっきり減ってしまいました。無駄な会話が減って嬉しい、おしゃべりできなくて寂しいなど人それぞれ受け止め方は異なっているかもしれません。私自身は今、とても雑談がしたいです。

雑談は人間関係を築くときに「のりしろ」の役割を果たしてくれていると思っています。外側から見えるのは仕事や学校での接点だけど、裏で実際に繋いでくれるのは雑談という名ののりしろで、大きいほどしっかりくっつく。リモートワークで新しい人間関係を築くのが難しいと言われている理由の1つはやはり「雑談の少なさ」だと思います。

雑談の必要性を認識している人は多いようで、社員同士の交流のために社内会議中にわざと雑談タイムを作っているという話を耳にしたことがあります。私の周りでも、コミュニケーションを絶やさないために様々な場を作ってくれる人たちがいて、交流も盛んに行われているように感じます。

それでもなお、自分の中に最近のコミュニケーションに対して「何か違う」「雑談ってこんなんだったっけ…?」というモヤモヤとした感情が溜まっていました。ちゃんと交流はできているはずなのに。

何が違うんだろうとぼんやり考え続けて、モヤモヤの原因がだんだん見えてきました。

今オンライン上でなされている雑談は「予定された雑談」ばかりになってしまっていました。zoom飲みは参加している人全員に伝わるような当たり障りのない話に終始しがちだし、Slackの#randomに投げる話も話題を考えてから投稿するから脊髄反射的な発言をすることはほとんどありません。誰でもいいから話したいと思って個人チャットをするにしても、相手を事前に決めてしまうし、勝手に別の人が入ってきたり別の人との会話に乗り換えたりはできません。それになにより、「今から雑談をするぞ!」という予定を作って雑談を始めてしまっています。

もちろん今オンライン上でしている「雑談」も大事なコミュニケーションであることに間違いありません。そしてそういう場を作ってくれる人にとても感謝しています。でも、今私が求めている「雑談」は「雑談が目的ではない雑談」だということに気づきました。

道で思いがけない友達とすれ違って「おはよう」と声をかけるとき。ある時は休み時間の教室で、その日その日にしたい話を分かってくれそうな人を適当選んで話しかけるとき。またある時はふと思ったことを偶然そこにいる同期に話してみるとき。時間も相手も始まる瞬間に決まって、流れで別の人が話に入ってきたり抜けて行ったりする「雑談」。そういえば最近できていないなぁ。

最近、「雑談が目的ではない雑談」してますか?

やっぱり人と会わないと「雑談が目的ではない雑談」はできないのかなぁ。オンラインでもそういう体験ができるツールって実現できるのかしら。

あぁ、はやく「雑談」したいなぁ。

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