【愚痴】観光地で一番苦痛な時間

珍しく愚痴をこぼす。自分はカメラに特別のこだわりはなくて、使っている機種で最高のパフォーマンスを引き出してやろうという考えで撮っている。あとは、素人なりに自分が見返した時に良く見えるように構図とかバランスを考えているっていう程度だ。

観光地に出かけて写真を撮っていると、三脚と馬鹿でかいレンズを担いでいる自称プロカメラマンみたいな人を見かける。基本的にカメラはボディが大きいほど高性能・高価になるので、良いカメラを使っているのだろうというのは見ればすぐに分かる。その中にはソーシャルディスタンスもお構いなく「カメラ何使ってるの？私のはね……」みたいな感じで喋りかけてくる少しお年を召した感じの方がいる。経験上、そういう人たちは「お前安物、私高級品」とドヤってくる地雷の確率が非常に高くて、心底うんざりさせられる。

「あぁそうや、あんたの言う通り安物のカメラや。プレゼントでもろた大事な物なんやが、そこまで虚仮にされる謂れはありませんので、ちょっとその場で砕け散って頂いてもよろしいでしょうか？」……と心の中でそう思うが、観光地に来てまでこんなモラハラをしてくる奴と長話をする道理はない。興味のないカメラの良し悪しの話に付き合わされて時間を無駄にしたくないので「あなたのカメラは素晴らしい、カメラはね」と適当に褒め殺しして満足して去ってもらうように促す。自分の中では、これが観光地で苦痛な時間第一位だったりする。