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【プロとは?】素人から始めるプロ意識

あらゆる分野においてプロと呼ばれる人がいますが、その人たちは最初からプロだったわけではありません。誰しもが初心者から始めて、だんだんとステップアップして最終的にプロとして活躍しています。たとえ今プロを目指しているわけではなくても、自分の取り組んでいる物事の技術を向上させたいという人は多いでしょう。そこで、そのために必要になるだろうと思われる下記の5項目を私の言葉でまとめました。

1.大目標の設定
2.小目標の設定
3.スランプの時短化
4.プラスし続ける思考
5.メンタルの持ち様
6.まとめ

よろしければ、ごゆっくりどうぞー。

1.大目標の設定――究極のゴール

一言で言ってしまうと「自分はどうなりたいか?」というこれ以上ない大きな目標を持って、それを実現しようとし続けること、これに尽きます。対象は憧れの人や、物理的に不可能なこと、誰もやったことのないことなど、簡単にできないことなら何でも構いません。

「この人こそプロだ」という人を頭の中に思い浮かべてみましょう。そういう人は高い技術を維持して、いつも良いパフォーマンスを見る者を惹きつけます。どうしてそんなことが可能なのでしょうか?その理由を端的に言えば、たくさんの経験が技術に対する自信を裏付けているからでしょう。

これを素人サイドから見ると、一番美味しいパフォーマンスの部分しか目にすることがないため、あたかも簡単にこなしているように感じます。華々しく活躍している裏側では「一体、プロは何をしているのだろうか?」と、あれこれ想像することから始めましょう。

2.小目標の設定――ひきだしと対処法の蓄積

たとえば、普段運動もしない素人がエベレストの登頂に挑戦しようとしても、いきなりは不可能です。項目1.で書いた通り、いくら大目標を持てとは言っても、現在の自分に合ったものでなければ理想と現実の大きすぎるギャップによって挫折してしまいます。なので、最初は手を伸ばせば届きそうなひとつ上のレベル、つまり小目標を設定する必要があります。大目標であるエベレストの前には富士山、富士山の前には地元で一番高い山、といった具合ですね。

小目標としている山の登頂にチャレンジして、成功したかどうかはもちろん大事です。しかしながら、成功したとしても、いつも100点満点の登山とはいきません。登山途中に発生した問題への対処や、判明した自分の弱点、アタック前の準備の改善など「こうすればもっと上手くできたかもしれない」という経験を積んで、自身のひきだしを増やしていく方が(成否の)結果よりも大事です。

これに加えて、失敗したことへの対処法を同時並行してこしらえておけば、必ず将来に役立ちます。そうしておくと、もっと上のレベルで同じようなつまづきをした際のパニックを回避できますし、また精神的ダメージを軽減させることもできます。失敗して自分なりに考えた対処法は、より高いステージをクリアするための間接的なヒントになっていることが多いのです。

このようにして小目標で得た経験とひきだしは、全部大目標をクリアするために注ぎ込みましょう。そういう意味では、小目標の成否の結果というのは本質的にはさほど重要ではないと言えますね。

3.スランプの時短化――自信の獲得、増強

物事の上達するスピードは最初のうちは早く、上達すればするほどに緩やかになっていきます。また、伸び悩むことに由来したスランプに陥ることは避けることができません。スランプ時においては「上手くなるためには、どうすればいいの?」と考えがまとまらず、迷走しがちになります。

これは、自分の目標を見失っているか、それまで持っていた自信を失いつつある状態にあるので、もう一度それを確認する必要があります。1つの答えとしては、その日の自分の調子の良さをはかれる手段を持つことと、不調時でも良いパフォーマンスをするために修正する練習方法を持つことです。練習のための練習と言っていいかもしれません。それをルーティンに取り入れて、目的があって行う練習・取り組む課題を自分で決めて、クリアしながら自信をつけていくと良いでしょう。

ただし、スランプが深刻すぎてどうにもならない場合は、練習やあれこれ考えることを一切やめることがおススメです。一旦現場から離れることで気持ちをクリアにすることも一つの対策になりますからね。

4.プラスし続ける思考――数字の積み重ね

勝負事の評価方法において勝率というものがありますが、負けが続けば当然ながら勝率は下がっていきます。この時、下がる数字を意識し過ぎると、精神的な余裕が失われ、本来の自分の調子やペースを崩すことになり、勝負前から戦える状態を準備できなくなってしまいます。

数字ひとつに振りまわされて、自分に対する自信が揺らいだり、自分の成長が妨げられるような考え方をするのは良いことではありません。このような場合は下がる数字ではなく、プラスし続ける数字、たとえば試合数や勝ち星に着目するのが良いでしょう。勝負事なら勝ち星の数を1つずつ積み重ねる意識を持って臨めばいいですし、勝負と無縁の世界であるならば、踏んだ場数や表彰された数をカウントアップしましょう。

ここでは、プラスし続ける思考を紹介しましたが、アベレージの方を評価基準にすることが悪いと言っているわけではありません。人それぞれに合った評価基準があるので、自分がしっくりくるものを考えて選びとりましょう。

5.メンタルの持ち様――罵声・嘲笑はスルー

他人に評価してもらったり、アドバイスをもらえるなら、それに越したことはありません。とりわけ、自分の弱点や、技術面の改善の指摘など成長の糧になる批判はありがたく受けましょう。

しかしながら、中には「ただただ気に食わない」と難癖をつけてきたり、単に日頃の不満を誹謗中傷としてぶつけてくる輩がいます。これは何かをしている以上は避けようがありません。他人を否定することで快感を得たり、それ以外に自分をアピールする方法がない残念な人は必ず存在するのだと、覚えておくと良いでしょう。そのような輩は自分にとって成長の糧を提供してくれないばかりか、不快感しか残さないので無視するのが最善です。応援してくれる人のほとんどは何も言わない一方で、圧倒的少数な輩の罵声だけが大きく響くからです。

また、「時間とカネの無駄だ」「できるはずがない」などと嘲笑する人もいます。挑戦したことがない人は決まって、知ろうともせずに偏見で物を語ります。つまり、自分が取り組んでいることに対して「価値も、興味も感じませんよ」と言っていることと同じなので、特に気にすることはないでしょう。

いわれなき誹謗中傷や嘲笑にはそう受け流して、自分の信じる道を進んで行っていただきたいと思います。

6.まとめ

成長が早い人には、必然とそうなる理由があるはずです。あくまで私の予想ですが、頭の中では1.⇄2.⇄3.のフローができあがっていると考えられます。矢印が相互なのは、成長すると共に目標が変化していくのを考慮してのことです。残った4.と5.はフローを活性化させるのに必要な要素です。少しでも技術を向上したいと思ったときは、このフローをメモ帳やノートなどに書き出して整理し、理想と現状のギャップを可視化させて、成長促進の糧としてみましょう。


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