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【24.08.04. 朝140分登山素人俳句】岩は今あるのみ蝉の声速し

起きるのが遅かった日曜日の08:15~10:35、山に登ってきました。朝とはいえ家の中はすでに32℃を超していて、冷房に慣れてしまった身体には大変こたえます。登り始めはアスファルトで舗装された歩きやすいところだったんですが、陰が全く無かったので滝のように汗が出て、服と持ってきたタオルは早々と汗まみれになりました。30分強かかって、ようやく山寺に到着しました。

そこからは山頂へ向かう山道を延々と登っていくんですが、大木による陰があって最初だけは多少涼しく感じました。でも、これまでの疲労に加えて更に上昇した温度と湿気、両サイドからボーボーに伸びた草、飛び交う蜂や羽虫の羽音、足元に広がる緑鮮やかな小さいイガ栗、ランダムに配置されている凸凹石段に邪魔され続けたせいで息が完全に切れてしまいました。吐き気の一歩手前のような気持ち悪さを冷たいレモン水を飲んで抑え込みつつ、牛歩のような歩みで体力を温存しました。結局、山頂に着くまでに90分もかかってしまいました。

岩は今あるのみ蝉の声速し   はる筆線屋

そういえば、近年の40℃に迫る異常な猛暑のせいで蝉の鳴き声が変化していることに気が付きました。"ミ~ン"を1ビートとすると、1ビートにかかる時間が短くなってきていて、鳴き終わるのがめちゃくちゃ速いんですよね。時には暑さのあまり鳴き始めの旋律がバグって鳴きやむこともあるくらいです。芭蕉の時代には岩に蝉の声がしみ入るほど余裕があったんでしょうけれど、今はもうそれが失われてしまったような気がします。

それはさておき、山頂から下山した際に、急傾斜で転ばないように足を踏ん張りまくったせいでここ2日ほど筋肉痛でした。山に登るのって走るよりも足への負担が大きいですねぇ……。

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