ワールドセット「夢路より」

テキスト専用ミニTRPGシステム「ライアライズ」で使用できる、サンプルワールドセットです。

■ワールドの概要

夢にまつわる物語を遊ぶためのワールドセッティング。

「何度も夢の中に出てくる場所」というものに覚えはないだろうか。
ここは、誰かにとってのそんな場所
――のふりをして現れる、夢と現の狭間の世界。
周縁が海であることから、広大な島のような形をしていると思われる。
どこもかしこも霧に覆われ、少し離れたところは霞んで見えない。

眠り、夢を見る存在である限り、どんな者もふと訪れる可能性のあるところ。
懐かしいもの、憧れたものに出会えるかもしれない。
会えるはずのない二人の邂逅の舞台になるかもしれない。
けれどご用心。
この世界は時に、夢見る人の心を永遠に捕らえてしまうという。

■要素

夢の中であるため、超能力、魔法、異種族、超技術などはほぼ何でもありうる。
ただし、夢(シナリオ)によっては独特な縛りが発生する場合がある。

■ワールド専用追加ルール

・ライアライズオリジナルでないPCも来訪可能。
・シナリオのデータに「▼ワールドセット:夢路より」が加わる。
・PCのデータに「・属性」が加わる。
 下記の2つの属性のいずれかを選択して記入すること。

▼PCの「属性」一覧

『夢見る人』:
・夢を見ている間だけ偶然に訪れるひとときの旅人。目覚めと共に去るが、多くの場合、何らかの「戻れなくなってしまう条件」を持っている。
・ほとんどは自分の意志に関わらず偶然訪れるが、時折、魔術や技術などをもって自ら介入してくる者、させられた者もいるという。

『夢の住人』:
・夢の世界に住み、生きる存在。あらゆる姿を持ちうる。いつか誰かの夢に見られたことで発生している。

■主な地域や風景

『象牙塔』
・島のあちこちに立っている、真っ白い塔。
・3階建て程度の小さな塔から、雲をつく頂の見えない塔まで。
・内部は「人や魔物が住んでいる」「螺旋階段しかない」「鐘楼が無いのに、日に一度鐘の音を響かせる」など様々。

『海』
・島を取り囲む海。
・霧に霞む水平線の向こうに、この海の果てはない。
・島の南側は遠浅で、砂浜が多い。北側には切り立った崖が多い。

『鏡の湖』
・澄んだ広大な湖。島の北側寄りの地域に広がっている。
・鏡のような水面は、様々なものを映し出す。
・湖畔はしっとりとした草原で、素朴な草花があちこちに咲いている。
・どこにもボート小屋は無いのに、時折湖面にボートが浮かんでいる。

『夜の森』
・いつも夜ばかりの、暗く深い森。島の西側寄りの地域に広がっている。
・亡霊や魔物が出現することも少なくない。
・切り株や倒木、誰もいない森番の小屋など、休める場所は多い。
・西側に抜けると『霧の海』に出る。

『霧の海』
・夜の森の更に西側に広がる、最も霧が濃い一帯。夢見る人の記憶や心裡を映して、あらゆる風景が発生しうる場所。
・夢見る人が「帰れなくなる」危険性が最も高い地域でもある。

■サンプルシナリオ

振り向くな、オルフェウス
クイーンマリーにさよならを