灰音ハル

どこかでIT企業のOLやってます。趣味は酒と煙草と小説と絵と歌な超絶インドア派。インタ…

灰音ハル

どこかでIT企業のOLやってます。趣味は酒と煙草と小説と絵と歌な超絶インドア派。インターネットがないと眠れない。パソコンが恋人。HSP。物理的には楽しいことが好きです。精神的には美しいものが好きです。人間やるのが下手糞。

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  • 一次創作小説倉庫(灰音ハル)

    小説置場です。140字関連、掌編、短編、長編とジャンルばらばら。お好きにお読みください。

記事一覧

優しくはなれない

 数年前の僕は、誰かを救いたいと思っていた。簡単に言うと、ヒーロー願望があった。全人類は救えないので、自分の目の前の人は救いたいと思っていた。あのときの心は嘘で…

灰音ハル
3か月前
1

ウェルカム祭であんスタmusicはじめた初心者オタクの話

 こんばんわ、灰音ハルです。  とうとう、私もあんスタをはじめちゃったんだよね。でも実は、Basicのサービス開始初期にはプレイしてたんだよね。ボーイフレンド(仮)…

灰音ハル
4か月前
1

つれづれと書くはなし

 最近、なんも書いてないから文章力が死んだ気がする。天使は死んだのだ。ついでに悪魔も死んだ。人間だけが生きている。などと、ぼんやり考えるだけの日々を送っている。…

灰音ハル
5か月前
5

【短編】赤い月

 なんとなく悪いことをしたくなって、貴方の残したオレンジの皮をゴミ箱に捨てることにした。  残しておいても意味がない。何でも残したがる私のことを、貴方は「面白み…

灰音ハル
6か月前

ちょっと病んだ

「誰でも良いのか」と問われたら、答えに困る。答えに困って、そうではない理由を並べ立てる。きっと、話しかける前から考えていたことを、つらつらとのたまうのだ。聞いて…

灰音ハル
7か月前
2

あたしはてんさいだから

 あたしはてんさいだから。なんでもできます。ほうっておいて。あたしはひとりでだいじょうぶ。たにんにきょうみはないの。あたしはあたしのことがだいすきで、あたしさえ…

灰音ハル
7か月前
1

ぬぇんまつぬぇんし

 今年もよろしくお願いします。灰音ハルです。  いやー、仕事漬けでnoteも全然書けてないですね。話すことと言ったら仕事しかぬぇ。そんな毎日を過ごしておりました。簡…

灰音ハル
8か月前
3

俺がいないと君は死んじゃうから

俺がいないと君は死んじゃうから中学二年生  中学二年生の頃、親友の駒がいきなり”見える”人になった。あの、ほの暗い放課後の教室で、顔を突き合わせて他愛もない話を…

灰音ハル
11か月前

あたし、金持ちになったら高校生と付き合う

 あたし、金持ちになったら高校生と付き合う。  なんて言ってた同級生のこと、顔も思い出せない。だっさいなぁ、いけてんなぁ。どっちも感じなかった。あ、そうなんだ……

灰音ハル
11か月前
2

誰も言わない

 誰も言わない。誰も言わないのだ。誰も言わないだけだ。きっと、多分、おそらく、メイビー。明らかに、誰も言わない。ただ、誰も言わない。誰も言わないのだ。誰も言わな…

灰音ハル
1年前
3

HITORIGURASHI

 こんばんわ、灰音ハルです。  おかげさまで、一人暮らしはじめました。齢30云々にして初の一人暮らしです。そもそも、僕は石橋を叩いて砕くタイプなので、新居を契約…

灰音ハル
1年前
8

意外と違う

 こんばんわ、灰音ハルです。  ここ最近。というか、数日というか。実は数日でもなく、一ヵ月以上にも渡る長旅だったのかもしれない。大冒険ともいう。結局、何だかわか…

灰音ハル
1年前
1

心を強く持て

 こんばんわ、灰音ハルです。  仕事仕事仕事で、自分はどこで逃げだせば良いのかわからなくなってしまいました。でも、わかってたんだよね。だから二十九歳のときに正社…

灰音ハル
1年前
3

【小説】魂の少年カガミ3

GWも終わってしまいますね。つづいています。  一話  二話  僕とギルバートは、リタリスにバレないように静かに彼の家をまわった。そもそも、そこまで大きな家では…

灰音ハル
1年前
1

【小説】魂の少年カガミ2

つづきました。  一話 「兎に角、俺が覚えているのは、自分が魂だけの存在になって、びぃ玉に取り付いていたことぐらいだ。そして、恐らくはお前が俺をびぃ玉から取り出…

灰音ハル
1年前
7

【小説】魂の少年カガミ

 なんか書きたくなったので。  ある日、僕は火を見た。密やかで慎ましい火だった。その火が風に揺られると、たちまち一面が火の海になった。直ぐ目の前、僕の鼻先まで近…

灰音ハル
1年前
5
優しくはなれない

優しくはなれない

 数年前の僕は、誰かを救いたいと思っていた。簡単に言うと、ヒーロー願望があった。全人類は救えないので、自分の目の前の人は救いたいと思っていた。あのときの心は嘘ではないと思う。だけど、自分中心な考えは捨てられなかった。自分なりの救い方しかできないし、自分にはそれだけの立場や財力もない。恵まれた人しか、本当の意味で人は救えないのかもしれない。お金がなくてもできることはあるけれど、お金がないとできないこ

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ウェルカム祭であんスタmusicはじめた初心者オタクの話

 こんばんわ、灰音ハルです。

 とうとう、私もあんスタをはじめちゃったんだよね。でも実は、Basicのサービス開始初期にはプレイしてたんだよね。ボーイフレンド(仮)も触ってたから、乙女ゲー系列()のつもりでプレイしたんだよね。当時はスチルの美麗さに感動したもんなんだけど、そもそもソシャゲにあまりハマらないタイプだったから、気づいたらプレイしなくなってたよね。
 そんな私なんだけど、好きな配信者が

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つれづれと書くはなし

つれづれと書くはなし

 最近、なんも書いてないから文章力が死んだ気がする。天使は死んだのだ。ついでに悪魔も死んだ。人間だけが生きている。などと、ぼんやり考えるだけの日々を送っている。厨二病、乙。

 給料があがったから課金ゲーをはじめてみた。定期的にガチャをしたくなる。パチンコのほうが未だマシか? ゲームは良いぞ。心が洗われる。気づけば時間を食ってくれるし。むしゃむしゃ。そういえばBLゲームを久々にプレイしたんだ。結構

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【短編】赤い月

【短編】赤い月

 なんとなく悪いことをしたくなって、貴方の残したオレンジの皮をゴミ箱に捨てることにした。
 残しておいても意味がない。何でも残したがる私のことを、貴方は「面白みがない」と小馬鹿にしていたけれど、もう今更何を言っても詮のないことなのだ。
 貴方は最低な男だったと思う。浮気もしたし、ギャンブルもした。ロクでもない男というのは貴方のような男をいうのだろう。だけど、私が泣くといつもしみじみと「ごめんね」と

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ちょっと病んだ

ちょっと病んだ

「誰でも良いのか」と問われたら、答えに困る。答えに困って、そうではない理由を並べ立てる。きっと、話しかける前から考えていたことを、つらつらとのたまうのだ。聞いてくれる相手は誰でも良い。そういう自分なのだ。
 本心を話したところで、何が救われるのだろうと思う。どうせ、相手は困る。だけど「何故、自分に話したのだ」と僕を責めないだろう。泣きもせず、ただ泣きもせずに黙ったままの僕を見て、相手は心配するだろ

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あたしはてんさいだから

 あたしはてんさいだから。なんでもできます。ほうっておいて。あたしはひとりでだいじょうぶ。たにんにきょうみはないの。あたしはあたしのことがだいすきで、あたしさえいればもんだいない。せかいはきょうもうつくしく、あたしをかがやかせてくれる。それを、自己肯定感の化け物だと、あなたは言うのでしょう。
 あたしはてんさいなので。ひとまえでなみだはみせません。ながすひつようがありません。なやみはあるけれど、だ

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ぬぇんまつぬぇんし

ぬぇんまつぬぇんし

 今年もよろしくお願いします。灰音ハルです。

 いやー、仕事漬けでnoteも全然書けてないですね。話すことと言ったら仕事しかぬぇ。そんな毎日を過ごしておりました。簡単に、昨年について振り返りたいと思う。

2023年のはなし
 気づいたら終わっていた。ぬるりと仕事をおさめ、ぬるりと年末の休みに入った。仕事については、noteに書きづらいことが増えて、なかなか書くこともできなくなった。なんていうん

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俺がいないと君は死んじゃうから

俺がいないと君は死んじゃうから

俺がいないと君は死んじゃうから中学二年生

 中学二年生の頃、親友の駒がいきなり”見える”人になった。あの、ほの暗い放課後の教室で、顔を突き合わせて他愛もない話をしているとき、駒は思いだしたように言ったのだ。
「俺さ、なんか見えるんだよね」と、得意げな顔で。
 その頃の俺は、読書家の父と母と姉の影響で、家にある本は片っ端から読んでいて、同級生よりも少しだけ世の中の物事に詳しかった。だから、目の前の

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あたし、金持ちになったら高校生と付き合う

あたし、金持ちになったら高校生と付き合う

 あたし、金持ちになったら高校生と付き合う。
 なんて言ってた同級生のこと、顔も思い出せない。だっさいなぁ、いけてんなぁ。どっちも感じなかった。あ、そうなんだ……ぐらいだった。でも、それから十数年経ったあたしには、いい感じに聞こえる。いいね、あたしもお金持ちになったらさ……でも、昔に比べたら今のあたしでも、じゅうぶんお金持ちかも。そしたら、あたしが、もっともっとお金持ちになったら。そんな妄想をした

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誰も言わない

誰も言わない

 誰も言わない。誰も言わないのだ。誰も言わないだけだ。きっと、多分、おそらく、メイビー。明らかに、誰も言わない。ただ、誰も言わない。誰も言わないのだ。誰も言わない。だから、誰も言わない。誰も言わないから、誰も言わない。わからないから誰も言わないのか、わかっていても誰も言わないのか。誰かが言うと思っているのか。だけど、誰も言わない。誰も言わない。誰も言わないまま、時間だけが過ぎていく。有限の時間が、

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HITORIGURASHI

HITORIGURASHI

 こんばんわ、灰音ハルです。

 おかげさまで、一人暮らしはじめました。齢30云々にして初の一人暮らしです。そもそも、僕は石橋を叩いて砕くタイプなので、新居を契約してから実際に住むまで時間がかかりました。どういうこっちゃねん。
 とりあえず、一人暮らしについて書いていこうと思います。デュワッ。

マンションを契約した なんか気づけば、マンションを賃貸契約していた。本当に、気づけば契約していた。そん

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意外と違う

意外と違う

 こんばんわ、灰音ハルです。

 ここ最近。というか、数日というか。実は数日でもなく、一ヵ月以上にも渡る長旅だったのかもしれない。大冒険ともいう。結局、何だかわからない。つまるところ、仕事がものすごく忙しかったんだ。自分でも、どうして忙しかったのかわからない。結局、この一ヵ月毎日何してたんですか、と言われても答えられない。とりあえず僕の会社のスケジュール見れば良いんじゃないかな。はー、疲れた。

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心を強く持て

心を強く持て

 こんばんわ、灰音ハルです。

 仕事仕事仕事で、自分はどこで逃げだせば良いのかわからなくなってしまいました。でも、わかってたんだよね。だから二十九歳のときに正社員になろうとしたんだ。普通とか一般的な道って、なんだかんだ正しい。人気なゲームや漫画が、後々読んだら面白いように。なんだかんだ、一般的なものっていうのは正しいんだな、って思うことが多い。
 なんだかんだ仕事してるけど、何が良くないんだろう

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【小説】魂の少年カガミ3

【小説】魂の少年カガミ3

GWも終わってしまいますね。つづいています。

 一話
 二話

 僕とギルバートは、リタリスにバレないように静かに彼の家をまわった。そもそも、そこまで大きな家ではなかった。だから、時間はかからなかったように思う。そして、後はリタリスが眠っている筈の寝室しかなくなったとき、ギルバートは言った。
「外に倉庫があった。そこを見よう」と。
 その言葉通り、僕とギルバートは静かに家を出て、改めてリタリスの

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【小説】魂の少年カガミ2

【小説】魂の少年カガミ2

つづきました。

 一話

「兎に角、俺が覚えているのは、自分が魂だけの存在になって、びぃ玉に取り付いていたことぐらいだ。そして、恐らくはお前が俺をびぃ玉から取り出した」
「まさか、僕はびぃ玉の中に人がいるだなんて思ってもいなかったし」
「偶然だとしても、そうとしか思えない。それに、お前は虚影の家族なんだろう? 虚影と似たことができたとしても驚かない」
「……」
 確かに、虚影が過去に彼――ギルバ

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【小説】魂の少年カガミ

【小説】魂の少年カガミ

 なんか書きたくなったので。

 ある日、僕は火を見た。密やかで慎ましい火だった。その火が風に揺られると、たちまち一面が火の海になった。直ぐ目の前、僕の鼻先まで近づいた火は、だけども僕を燃やしはしなかった。ゆらゆらと揺らめく炎は、僕を中心にして、放射線状に広がっていく。それを、僕は宙から眺めていた。おかしいな、僕はあの炎の中心にいた筈なのに。ふと、僕の手に何かが触れる。それは、青く透き通った丸い粒

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