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『奇面館の殺人』

【 ネタバラシはありません 】

『奇面館の殺人』

著者:綾辻行人
出版社:講談社(講談社ノベルス)
発行年:2012年1月5日

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(内容紹介)
 奇面館主人・影山逸史に招かれた六人の男たち。館に伝わる奇妙な仮面で全員が”顔”を隠すなか、妖しく揺らめく〈もう一人の自分(ドッペルゲンガー)〉の影……。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、〈奇面の間〉に転がった凄惨な死体は何を語る? 前代未聞の異様な状況下、名探偵・鹿谷門実が圧巻の推理を展開する!
 名手・綾辻行人が技巧の限りを尽くして放つ「館」シリーズ、直球勝負の書き下ろし最新作。
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 再読です。「館」シリーズ第九作目。『十角館』『水車館』『迷路館』『人形館』『時計館』『黒猫館』『暗黒館』『びっくり館』、そして本書『奇面館』。このシリーズで一番好きな作品は? と聞かれた場合、なかなかに困りますが熟考したうえで『時計館』かなと答えます。ただ、『人形館』の雰囲気も大好きです……。『暗黒館』は言わずもがなで別格です。9月24日は「ダリアの日」なのです。そんなこんなで、仮面を被った招待客たち、奇面館の主人とある儀式、中村青司が手掛けた館、吹雪によるクローズドサークル……舞台が整いました。これぞ本格推理。探偵役を担う鹿谷さんの推理を追っているうちに、私の想像をはるかに超えたところまで飛んで行ったので、思わず笑ってしまいました。一筋縄ではいかない解決編って良いですね。

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