【活動レポート】Vol.1 福島第一原発・被災地訪問 in 2022

はじめに

この活動レポートでは「一新会で社会見学プロジェクト」の 第一弾:福島第一原発・被災地訪問 in 2022, 8月27日-28日について、その企画から、実施までの様子を報告しようと思います。

Vol.1の今回は、企画者の加藤がこの取り組みを思い立ったきっかけと先日実施した参加者の顔合わせの様子をお伝えします。

参加者の集合写真です!企画者・一新会幹事長の加藤は右の黒Tシャツです。

この取り組みを思い立ったきっかけ・「復興の複雑さ」を味わってもらう

この企画は、参加者が福島第一原発および周辺地域の視察を通じて「復興に関してイメージと実態のギャップを体感し、復興という概念の複雑さ」を認識してもらうことを目標にしています。そんな企画を思いついたきっかけは、2020年の12月に福島第一原発及び同原発事故による被害を受けた地域視察です。

視察では被災者、町役場や現地企業の職員、東電の職員など多様な人々との交流をしましたが、それまで私は”復興”を「何かしら元に戻すこと・目的やゴールがあるもの」だというイメージを持っていました。それゆえシンプルに”復興の目的・ゴール”は事故前のように人々が不安なく生活できている状態に戻ることだと思っていました。

しかし、現地訪問・人々との交流から「そもそも決して元に戻すことができないものがあるのに、元に戻すことを目的・ゴールにはできない」という当たり前を見落としていた事実に気づきました。その経験を通じて、私は被災者にとって”復興”は、次に引用するように目的やゴールといった類のものではなく、「人生の再構築」つまり、日々の生活の中で向き合いながら、そして少しづつ受け入れていく作業であるという側面もあることを理解しました。

被災者にとっては、以前の日常には戻ることは不可能ですが、新しい現実を受け入れ、その新しい枠組み中で、人生を再構築していくことが、復興へとつながっていくのです。つまり、復興とは人生の再構築ともいえるのです。

引用元:あなたにとって”復興”とは何ですか?、シブヤ大学より

この経験を通じて、私は”復興”を自分ごととして捉える視点を持つことができるようになりました。そして、これは私のように当事者ではない人が、復興に関して出来ることを考えようと思ったときに、当事者と同じ目線に立って物事を考えられるようになるため第一歩として理解すべき概念だと思います。

上記のような理由から、少しでも多くの周りの人に同じ経験を通じて、復興の複雑さを理解してもらうために、今回のような企画を進めることになりました。

第一回勉強会:事故の概要、被害を受けた地域の今について学び、各人が気になることについて意見交換

最後に、7月9日に実施した第一回の勉強会についての活動報告です。

勉強会には企画に参加予定のメンバー6名が対面+Zoomのハイブリッドで集まり、原発事故の概要、法令から見る福島、被災地域の未来、各人の興味関心を取り上げたディスカッションを通じて交流を深めました。

交流中には、現地の視察前に適切な質問ができるように傾聴セミナーを自主開催しようという提案など活発な意見交換が繰り広げられた、あっという間の3時間でした!!

ディスカッションの内容などなど

次回は7月末、原発事故に関するドキュメンタリー視聴、現地視察の際に質問したいことなどをまとめる予定です。

では、次回の活動報告も乞うご期待ください!

企画者のプロフィール:加藤英樹(かとう・ひでき)

1994年生まれ、東京都練馬区生まれ。地元の小中学校を卒業後、中央大学の附属校系列の高校に進学したのち、中大の総合政策学部で5年(うち1年のアメリカ留学)を過ごし、2022年で社会人5年目(コンサル会社からフィンテック業界)になります。
一新会は会長の谷村くんと一緒に立ち上げ、これまでにメンバー間の懇親会、現役生への留学相談、他の卒業生組織・同窓会や大学組織と協働でキャリアセミナーを実施してきました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?