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【連載企画:編集ライティングvol.1】編集ってなんだ?

博報堂プロダクツにもいるんです、編集者

編集――。

という言葉を聞いたとき、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?

小説家やマンガ家と切磋琢磨してものづくりに励む人! 原稿を催促しにくる人…。有名雑誌の編集長? はたまた、動画を編集する人?

辞書をひもとくと、編集とは本来、印刷物に使われる言葉で、「企画を立て、情報を収 集・整理し、構成する作業」を指します(つまり動画の編集とは別もの)。 読んで字の如く、情報を“集”めて“編”む仕事です。

あまり知られていませんが、博報堂プロダクツのコピー部には編集者が(数名)働いています。 商品やソリューションを紹介するカタログ・パンフレット・ダイレクトメール、企業の広 報誌、会社案内、入社案内、社内報など、商品や企業の魅力を伝える印刷物をつくる にあたって、情報を“集”めて“編”む編集スキルが必要とされるシーンはたくさん存在 します。もちろん、印刷物に限らず、WEBサイトの制作においてもです。

この連載では、そんな編集の仕事内容やメソッド、編集者になるために必要なことを、 全4回にわたってお届けします。 

業務の流れと基礎技術

まずは、雑誌の編集者を例に、ベーシックな業務内容とテクニックを見てみましょう。

1.企画を立てる。

業務の第一歩は企画を立てること。「読者がいま、どんな情報を求めているか」をリ サーチ・分析し、企画を立てていきます。編集者には、ニーズや流行をキャッチするア ンテナ、あらゆるジャンルに興味を持つ好奇心が欠かせません。

2.情報を集めて、編む。

仮に記事テーマが「昭和の名建築」に決定したら、名建築の情報をリサーチしてかき 集め、エリアや年代などの“ラベル”ごとに整理し、ページ構成を作成。ページごとにな にを伝えたいかという狙いを設計していきます。

3.表現方法を探る。

次に、整理した情報をどんな形で表現するか。つまり、どんな切り口や手法で伝えれ ば読者に興味を持ってもらえるかを考えます。 例えば、ランキング形式だったら「昭和の名建築BEST100」、インタビュー形式だっ たら「建築家と歩く昭和の名建築」、How to形式だったら「コース別!TOKYO名建 築の歩き方」…。読者を惹きつけるための表現方法のアイデアは、編集者の腕の見せ どころといえるでしょう。

4.スタッフを集める。

紹介するスポットに撮影許諾を申請しつつ、ライターやカメラマンをスタッフィング。 撮影現場の段取りや進行、ディレクションをするのも編集者の役目です。

5.デザインを導く。

原稿や写真の使用素材が集まったら、デザインを依頼。ここでもしっかりとページの 意図を伝え、企画の船頭となってゴールに導いていきます。

6.誤りを正す。

ページが完成しても終わりではありません。誤字脱字をチェックする校正、出演者や 撮影スポットへの原稿確認、印刷所への入稿などを行い、校了=FINISHへと進んで いきます。

こうして見ると、編集者はなんでも屋…!? そんな大変な一面もありながら、ものづ くりのハブとなって企画を形にし、クオリティをコントロールできる、大きなやりがい と達成感のある仕事だといえます。

みんなにも読んでほしいですか?

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