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技術の話をエンジニアとするときは、目的を明確にする

※はじめに本記事における「エンジニア」とは「ソフトウェアエンジニア」を指しています。単純に文字数を省略したく「エンジニア」と表記していますが、エンジニア職全般をさしているわけではありませんのでご了承ください。

※ この記事の事象は、僕の個人的な見解でソフトウェアエンジニアやその他職種のすべての人に該当する訳ではありません。あくまで僕個人が体験した範囲であることをご理解ください。

最近「エンジニア以外の人でもプログラミングを学習することには大きなメリットがある」という話を時々目にします。こうした流れから、Web界隈のディレクターやデザイナー、セールスの人がプログラミングやITの技術について勉強することが増えているのだと感じます。

技術職であるエンジニアとそれ以外の職域の人で情報の行き違いがあり、仕事でトラブルになってしまう」というのはよく聞く話です。仕事を円滑に回すため、エンジニア以外の人が技術に興味を持ってくれることはエンジニアの立場からしても非常に嬉しいことです。

一方で、エンジニア以外の人に技術的な話をするときに違和感を感じることが時々あります。何かしらの技術の話を説明しているエンジニアとそれについて質問しているディレクターや営業の人のスタンスには微妙な違いがあるのです。

ようは、エンジニアは、その技術を理解してもらいたいと思って詳細に正確に説明する。しかし聞いている側は、技術の要点を端的に吸収しようと一部のみを積極的に聞いたり、質問をしているという違いです。

セールスやマーケティング担当の人からすると、技術的な核の話を理解したいわけではなく、自分の担当領域に活かす知識を得たいというのが目的です。そのため「端的・効率的にその技術を説明できるだけの最低限の知識」を得たいのは当然です。

一方、エンジニアは聞かれた技術に対しては、「正確で詳細な知識を無駄なく、欠損なく伝える」ことが多いです。これは業務上そういった論理的で体系だった作業をすることが性質上身についているというのもあるかもしれません。

こうしたギャップから何が起こるかというと、極端な例だとエンジニアが技術的には重要なコアなプロトコルの話をしているときは、聞いてるふりだけで全然聞いていなくて、その他競合企業の活用事例などの話なると積極的に質問が発生するというようなことが起こります。

「いやいや、でもそんな難しい話されても、理解できるわけないでしょ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、優秀なエンジニアほど聞いている人のレベルに合わせてわかりやすい言葉で丁寧に説明しているため、決して置いてけぼりの話ではないはずです。少なくとも僕自身何度かこういった様子を見たことがあります。

この時エンジニアはおそらく気付いていて結構悲しいです。上手く聞いているよう振る舞っていてもエンジニアには伝わっています。大抵こういう時ほど直後に、「同じ技術を使っているが表面上の表現だけが全く異なる別の事例」が出て、同じ人に全く同じ質問をされたりします。そしてエンジニアは「この前全く同じことを説明しましたよ」と落胆するのです。

では、「効率的にわかる技術の話を聞くことが悪いことなのか」というとそれは全く問題ないと思います。問題なのは「お互いの目的のすり合わせができていない」ということです。シンプルに「XXの技術について、営業に活かしたいので簡単な活用事例を知りたい」とか目的を明確にした質問をすればいいのです。こういうケースは大抵「XXの勉強をしたいから勉強会をしてよ!」みたいな雑な入りが多い気がします。

エンジニアは自分の知識を他の人に教えるのが好きな人が多いですが、目的が明確でない非効率なことを嫌います。目的を明確にし、お互いに歩み寄ることでITリテラシーが広まっていくことを願っています。

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ソフトウェアエンジニアをやっています。ボルダリングとエンジニアリングの二刀流。友達の友達くらいまでが便利になる世の中を作っていきたい。ゆるふわエンジニア。 https://twitter.com/hakotensan https://profiee.com/i/inon29