ゲームを続けよう 人として一生だけ生きるというゲーム
べったり登場人物に感情移入するような読み方はどんなふうに言われているのだろうか。あるときを境に、あらゆる形式の作品はゲームになったとするなら、その時代においては、べったり登場人物になりきって演じるように読むことだけが読むことである。作品を外から視点で眺めても、何もわからない。それはゲーム作品に対してゲーム実況で済ませる態度である(本当はゲーム実況を見ることもひとつのゲームなのだが)。意図や達成は演じてはじめてわかるはずで、それは時代状況によらずに作品とは元からそういうものであ