アトピー性皮膚炎の漢方的な考えかた

博厚堂 | 漢方・はり治療院 / HAKKOUDOU

アトピー性皮膚炎の症状は、

① 皮膚が湿ってジクジクと浸出液が出て、赤みやかゆみがでる症状
② かさかさして、落屑があり、皮膚が乾いて、赤みかゆみを伴う症状
に分けることが出来ます。

漢方ではこのような症状を血熱症といいます。血熱は、血と関連のある肝(血を蓄える臓器)、心(血を全身に巡らせる作用がある)、腎(精血同源とも言われ、血の生成に関与します。腎陰虚のタイプでは、陰気が不足して相対的に陽気が過剰になる虚熱を発症します)が熱を持ってしまうことにより、肝や心から熱毒が血分に流れ込み引き起こされる病理です。血熱症はお風呂で温まることで赤みやかゆみが悪化し、熱を貯めこんだ臓腑の経絡上を中心に噴き出します。なお冷やすと気持ちがよくなります。

また、辛い物の食べ過ぎや高熱を出した後に、陽気(体を温めるエネルギー)が盛んになり、熱症状が体に残ってしまうことでも悪化します。

ベースに、痰飲(水が長く停滞したことで、ネバネバした痰や、サラサラした水が体内にある状態)の症状がある人は、熱の症状と湿の症状がプラスされて湿熱になります。

漢方では、万物は陰気と陽気で出来ていると考えていますが、食べ物には陰気(体の潤いと栄養を与えながら冷やす働き)を多く含む食品と陽気(体の代謝促進したり温める働き)を多く含む食品があります。

現代人は炭水化物、糖質、油を取り過ぎていると言われています。そして香辛料、生姜、ニンニク、唐辛子,山椒など、熱をためる食材も摂取しすぎる傾向にあります。気血の原料となるのは食べ物です、炭水化物、脂質、果物、香辛料、にんにく、生姜などは陽気を多く含む陽性の食材であり、これらの食品を摂り過ぎると、血液が陽性になっていきます。

血液が陽性の状態が継続すると、臓腑に熱がたまり、血熱の症状を作ります。血熱が起こると、アトピー性皮膚炎を引き起こすことになります。

運動すると全身をめぐる気血の流れは良くなりますが、現代人のライフスタイルはデスクワークが多くなり、運動不足やストレスで気血の流れが悪くなりやすい生活をしています。

気の流れが悪くなると、気の停滞が起こり、熱が生まれ血に熱が移行します。これがストレスによる血熱のかゆみの病理です。


アトピー性皮膚炎において日常生活で気を付けて頂きたいこと

〇スマホやPCを長く使用した時や手が熱く感じてきたら、冷たい水で手のひらを冷やす。
〇運動して汗をかく
〇冷房を使用していて手足の冷えを感じたときは、気血の巡りが悪いととらえ、温める事よりも体を動かして流れをよくする
〇暖房の効いた室内に長時間いる時は、時々冷たい空気を入れ替える。または外に出て冷たい空気を吸う
〇炭水化物・糖質・油・香辛料など陽性の食品に摂り過ぎに注意する。
〇こたつや、電気カーペットの上で睡眠をとらない

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