コミュニケーションは難しい!けれど、やり方は色々あるよ。

noteでは度々コミュニケーションについて書いている。最近、コミュニケーションについて考えることが凄く多い。小さな会社で密な人間関係を見ている所為なのか、それともたまたまコミュニケーションについてのニュースが取り上げられる機会に遭遇することが多いからなのか、単純にわたしに友達が少ないからなのかはわからないけれど、とにかくよく考えている。そして思うのは、やはり「コミュニケーションは難しいなあ」ということだ。

特にわたしは客観的に見ても面倒臭い人間で、「コミュニケーションは取りたいしある程度人と関わって生きていたいけれど絶対に一人の時間がないと無理」なタイプである。言ってしまえば単なる我儘女なのだが、これだけだと本格的にただの拗らせ女なので、少しでも自分の欲求を満たし、かつ相手にも楽しんでもらえるよう日々心を砕いている(つもりだ)。

どう心を砕いているかというと、結局コミュニケーションというのは「メリット」が肝な部分があるので、そこをどう満たすかに精を出しているわけである。と言っても、何の目的もなくお金や物をあげたり、自分自身を犠牲にして相手に何か提供するという意味ではない。搾取ばかりされていたら、自分自身が壊れてしまう。

前もって言っておくが、わたしは別段美人なわけでも頭がいいわけでもない。相手をうっとりとさせて気分が高揚とするような美しさや高等な知識は有していないゆえに、その面では到底他者に貢献できない。そんな人間が相手にどんなメリットを渡せるかと言うと、「この人と話すと何か面白いな」と思わせること、それくらいだと思う。

そのために培ったのがギャグセンスである。安易かもしれないけれど、なかなかこれが効果的なのである。人間、悲しい気持ちより楽しい気持ちになりたいものだから、あり得る話と言えばあり得る話なのかもしれないけれど。

しかし、ただ自分が面白いと思ったことをそのまま口に出しても意味がない。つい先程、家族から「若手の子が最近流行りのYouTuberの物真似を会社のみんなの前でしたけどめちゃくちゃ滑ってた」という話を聞いた。これもまたコミュニケーションのやり方を間違ったなあ、というのがわたしの感想だ。

断っておくが、YouTuberを侮辱しているわけでも、その物真似をしている人を馬鹿にしているわけでもない。わたしもすきなYouTuberはいるし、その人の物真似をしてくれる人がいたら多分めちゃくちゃウケると思う。個人的に、物真似とか身体を張った芸はすきなタイプなので。

だがしかし、このコミュニケーションは「双方が物真似したYouTuberを知っている」という前提の元に成り立つものだ。これが比較的若者の多い会社でトレンドを追うタイプの人が殆どで構成されているのであれば、その人の物真似はドッカンドッカンウケたと思うけれど、家族が働いているのはそれなりに歴史がある会社で、それなりに年齢を重ねているおじさまが多い。おじさまでYouTuber文化についていけているというタイプは、どちらかと言えば少数派ではないだろうか。「ハテ……?」という顔になってしまっても仕方がないと思う。ちなみに家族もYouTubeを一切観ない人間なので、何が面白いか全くわからなかったそうだ。多分YouTuber物真似は若者の比率が高い場所、例えば高校生から大学生くらいが一番ウケるのではないだろうか。切り札は適切な場面で使うべきだ。わたしの経験上では、おじさま相手なら時事ネタかゴルフを絡めたギャグや情報が鉄板である。その際はあまり不謹慎なネタではなく、ちょっとクスッと笑えるくらいのネタをチョイスするのが妥当だ。つい最近使ったネタだと、親知らず抜歯の痛みと衝撃を例えるのに「わたしの口の中に高輪ゲートウェイが建設されるのかと思いました!」が勝率六割だった。これが面白いか面白くないかは個人の感性に因るので、あの、面白くなくてもディスらないでください……(既に披露した四割の人間にはポカンとされているので)。

ここで大切なのは、ウケなくてもトライ&エラーを繰り返すこと、そして日々情報を収集することだ。ウケなくてもウケそうなラインをじりじり探りながらくだらないギャグを繰り広げているとそのうち笑ってもらえるし、ウケそうなネタをあらゆる媒体から探すことで、その日が近付いてくる。だからわたしは人を笑わせるために、日々Twitterを徘徊してオタクネタを探すし、Yahoo!ニュースを見て一通り世間にどんなことが起きているか把握するし、日経新聞を読んでおじさまと話の花を咲かせられるようにするし、NewsPicksを読んで意識高い系の人間との会話の糸口を得るし、美容誌やファッション誌を読んで女子のすきな話題を提供できるようにしている。まあ、単純に情報収集が趣味だし、あらゆるジャンルの知識を身につけるのがすきなので、別段苦ではないし楽しんでやっているのだけれど、これが結構役立つ場面が割とあるので、コミュニケーションを取ると言っても何を話したらいいか……、という人には是非おすすめしたい習慣である。何も話すことがないからと言って、天気の話ばかりしていても親密度は上げられない。

それさえ難しいなら、相手が得意そうなことや気に入っていそうなものを褒める。褒められて「ケッ」と思う人間は基本的にはいないと思う。わたしは女子なら服装や小物、ネイルやメイク、男性ならネクタイやスーツ、ガジェット系の話を振ることが多い。

ただ、褒める戦法はあまりやりすぎるとわざとらしく薄っぺらな言葉になるので、使用場面は見極めないといけない、言わば諸刃の剣でもある。もし褒めるなら、自分も興味があり、相手もすきそうなもの、というのがポイントなのかな、と思う。前にも書いたけれど、人は共通点が多いほど親密感を抱きやすい。「わたしもそれすきなんだ〜」と言うと、比較的親しくなりやすいように思う。今思い出したのだけれど、学生時代にアパレルでバイトをしていたとき、たまたまわたしが持っているのと同じ色形のコートを着ているお客さまが来店したことがあった。他のブランドのものだったけれど心底気に入っているコートだったので、思い切って「あの、大きい声では言えないんですけど……わたしも同じコート持ってるんです!めちゃくちゃ可愛いし暖かいですよね!」と話しかけたところ、非常に話が盛り上がって、「お姉さんがお勧めしてくれるなら!」と、そのお客さまがわたしのおすすめを買って帰ってくださった。この例でもわかるように、すきなものが同じ、という効力は大きい。自ら気に入って選んだものなら尚更である。

あとはハキハキ話すこと。わたしは声だけはクソデカいので、相手に溌剌とした印象を持たれることが多い。まあ、実際は……根暗なのだけれど……。初っ端から暗い印象を持たれて敬遠されるよりはマシだと思うことにしている。

ただ、人間だからどうしても苦手なジャンルはある。わたしの場合、スポーツやパリピ系のイベントがそれにあたる。そういう人には違う話題を振ったりするのだけれど、やはり親密さで言ったら自分が心から興味を持てるジャンルには劣る。よって、というのも変な話だけれど、わたしはパリピ系男子に全くモテない。悲しいくらいウケない。吃驚するくらい縁がない。そもそも積極的にそういう人種がいる場所に行くことがないので、関わることが殆どない。ちなみに女子には美容という切り札があるので、パリピ系女子の友達は根暗オタクの割に多い方だ。

まあ、好みが違う人間にモテても仕方ないからッ……と、日々自分を慰めている。全然悔しくない。全くもって悔しくない。うん、悔しくない……。それにわたしは可愛い女子がすきなので、女子ウケに走れれば……うん、それで大丈夫……。

最終的に如何に自分が同世代の男ウケしない人間であるかということが露呈してしまっただけという気がするけれど、この記事が少しでもコミュニケーションに悩む人のためになればいいなと思う。ということで、僅かな傷を胸に抱えつつ、今回は締めさせていただきたい所存。

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