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飲食店も昭和から令和へ。働き続けることは難しいのか、QOLという言葉の出現。

このマガジンは、福岡市中央区在住の現役看護師が、飲食店“昼から飲もう、日替わりおかずと楽しいお酒”「博多okatteふじコ」を福岡市グルメタウン薬院に開業。開業前からnoteを綴りはじめ、開業して1年を迎えました。そんな私が考えた事を書き留めた記録です。

先日、とある蕎麦屋の方が来店された。名店で働くその方は、少し痩せた様に見えた。話を聞くと、働いていた社員が辞めてしまい人手不足に陥っていて、調理からホールまで仕事が増え疲弊していた。

久しぶりの“呑み”事が、嬉しそうで、終始リラックスされて、周りのお客さんとも話が弾んでいた。

頭数が少ない事業ゆえの負担増

“替えが効かない”なのか、“代えが効かない”なのか、その両方が起きていた。今の若者は、電話も取れない(電話しないから😁)、若者は飲酒はもちろん外食経験も殆ど無いので、イメージが湧かないから、ZEROからの指導教育になる。思い返せば、それは病院とて同じ事。3月で退職で戦力がわんさか居なくなるため、4月は頭数は揃っていても、作業力は著しく不足している。新人看護師に、「挨拶できるね!」「要件聞けたね!」を看護以前に、その事に時間を割いて、誉めて、続けてもらう。それでも現場を間近に見て、リアリティショックやプレッシャーを感じた新人は、早い人では、2日目から出勤しない。

明日も出社して貰わないと困る

飲食店は肉体労働。立ちっぱなし、動きっぱなし、重い物を持つ、酒を飲む(ここはその場によりけりかも)、加えて実働時間、拘束時間が長い。足腰が丈夫で健康、が大前提だと思う。私の様にワンオペ営業だと尚更で、病気や怪我は、休業=収入無し に陥ってしまう。

心身が健康だから営業出来る

働き方改革を言い出し、“ワークライフバランス”という言葉が出て、更に今は、“QOLの追及”という生き方の話になった。QOLは、昔はがん患者さんを理解するための看護用語、医療用語、として使われていた言葉だった。

【 QOL:クオリティ・オブ・ライフとは 】
治療や療養生活を送る患者さんの肉体的、精神的、社会的、経済的、すべてを含めた生活の質を意味します。病気による症状や治療の副作用などによって、患者さんは治療前と同じようには生活できなくなることがあります。QOLは、このような変化の中で患者さんが自分らしく納得のいく生活の質の維持を目指すという考え方
          
       がん情報ネットより引用

医療で昔から言われていた言葉が、「人生の質」「生活の質」を問いかける、現代の『幸福度』思想に使われてい始めている。

クオリティ・オブ・ライフとは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた『生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念。(Wikipediaより)

今は、修行10年という感覚はなくなった

何処のお店もとは言えないまでも、まず寿司を握る練習までに数年を要する、という長きに渡る修行は少なくなっている。それをやっていると、“後進を育てる前に辞める”、皆とは思わないけれど、文化を残すためには若者に続けてもらいたいという想いが有るのだろう。お寿司の学校が出来た事も、起爆剤的な印象を与えた事は誰もが知るところで、ホリエモンも『修行不要説』の持論を展開している。蕎麦屋も同じで独立するまでの期間が早くなっている、と話す。入職から3年が独立の目安だという。なので、頑張って3年続けて貰いたい、と話していた。

肉体労働、拘束時間の長い飲食店で働く事は、ワークライフバランスからは程遠いかもしれない。けれど、それが好きな事で有れば、QOLは保たれ、増進出来るとも思う。
#疲弊は良くないね

今のところは、
という言い方をあえてしておくけれど、

私はQOLが上がりっぱなし

自分で選択した意味は大きく、
創造が未知数で出会いが多いこの仕事が、
楽しく、どんどん好きになっている。もちろん疲れるし、休日も仕込みをしたり、自分の時間が無い。

しかしながら、現状として、コロナ禍の離職は何処も多いそうでお店の存続に人手が大きく影響しているという。

外で食事を楽しみたい皆さん、
お店を見守り、
お店を盛り上げていきましょう🎶


気分良く食べたいですね。

おしまい。
















2020年コロナ禍に開業した看護師です。ワクワクが止まりません。Withコロナはまだ続きますが、継続していけますように応援お待ちしております。