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そういえば観ていない映画ランキング

記憶に残る人生最初の映画館は「長ぐつをはいた猫・80日間世界一周」がメインの東映まんがまつり。およげ!たいやきくんが大流行していて、劇場にいるみんなで歌おう!みたいなコーナーもありました。ところが会場の子供たちは誰も歌わず、曲が流れている間中、歌うよう急かす親の声があちこちで上がっていたことが一番の思い出です。写真は主人公のペロ。てぃだかんかんと一緒に。

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今回は「そういえば観ていない名作映画」ランキングです。喫煙者であり、体が多少大きめな僕は映画館自体が苦手なので、ほとんどの映画はレンタルを利用して観ています。しかし我が家にはスカパー!や週刊プロレス最新号、ワンピース全巻にプレステ4などが完備されていますから、ついついそちらも気になってしまい、結局、せっかく借りてきたDVDも観る前に返却というのがもっぱらのパターン。気が付けばTSUTAYAの会員証も有効期限が2年過ぎておりました。ひとりの中年タレントとして、世間の流行に敏感でなければならない中堅漫才師として「観ていて当然」とされる映画の話題を振られるたびに芽生えてしまう罪悪感と後悔の念。自戒の意味を込めて早速ランキングを発表します。

第3位 七人の侍

日本人として観ておかなければならない黒澤映画の代表作。覚えているだけで3回は借りましたが、結局は観ていません。207分という大長編に備えてジュースやお菓子を買い込んだ思い出まであるのにもかかわらず、観ていないのです。その理由は「観ている途中で急用ができた」というよりも「どうしてもモノクロ映像に慣れなかった」というのが正直なところ。僕はモノクロ画面を長時間観ていると、いつの間にやら睡魔に襲われてしまうのです。これだから現代っ子はダメですね。

第2位 プリティ・ウーマン

女子が憧れるサクセスストーリーの最高峰だということは知っていますし、テーマ曲も鼻歌で口ずさめるほどの名作映画にもかかわらず、観ていません。レンタルどころかテレビで放映された時も録画したのですが、結局は観る前に消してしまいました。その理由は「だって僕はお金持ちじゃないからなあ」です。好きな女性に好きなだけブランド物を買ってあげる財力が僕にはありませんから、きっと感情移入できないだろうという先入観が視聴意欲をそいでしまいました。それ以外のストーリーが重要なはずなのに、結局はレジ前でのお会計が全てのように決めつけてしまう。これだから貧乏人はダメですね。


第1位 ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ

レンタルどころか第1作の「:序」の時は珍しく劇場に足を運んだにもかかわらず、このザマです。空前のエヴァンゲリオンブームに乗り遅れた僕は、パチンコ台としてのエヴァンゲリオンしか知りませんでした。もちろんあれだけの話題作ですし、僕という芸人のキャラクターを踏まえると、エヴァは観ておかなければマズいという自覚もあります。しかし、テレビ版の最終回が賛否両論の問題作だという情報を先に知ってしまった以上、テレビ版を見直すことに僕は二の足を踏んでしまったのです。そこで始まった新劇場版シリーズこそが僕にとってのラストチャンス。が、第1作ではパチンコ台で大当たりのたびに聴いていたテーマ曲「残酷な天使のテーゼ」が使われておらず、なんとなくガッカリしてしまいました。その後はレンタルしてみるも「綾波レイの声の小ささ」に音量ボリュームの調整がどうにも難しく、結局、諦めてしまいました。ひょっとしたら、僕は耳が遠くなったのかもしれません。老いというのは本当に残酷ですね。

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で、結局まだ観てません。ただ、老後の楽しみ貯金が増えてると思えば、逆に嬉しいですよ。

読んでくれて、見つけてくれて、ありがとうございました。