ミコルタ(2019)

アビスパスーパースター列伝 FILE.006

フェリックス・アンドレス・ミコルタ
Félix Andrés Micolta

国籍:コロンビア
ポジション:フォワード、ウイング
アビスパでの戦績(リーグ戦):10試合出場 1得点

ミコルタ

コロンビア、ポルトガル、メキシコの13クラブでプレーしてきた渡り鳥。いや渡りワニ。弾ける笑顔と白い歯がチャームポイント。

前年度の主力だったドゥドゥの獲得(甲府からのレンタル延長)に失敗したタイミングでの獲得発表だったのと、毎年のように移籍を繰り返している微妙なキャリアとゴール数から、ドゥドゥの獲得失敗からのパニックバイではないかと心配する声もあったが、いざ開幕してプレーを見てみるとやはり身体のキレは無く前評判で言われていた自慢のスピードも影を潜め、特筆すべきスキルも見当たらない凡庸なパフォーマンスであった。
シーズンが進むにつれコンディションが上がっていく事に期待していたものの、開幕からチームが低迷していた中でペッキア監督が突然の退団。ミコルタ自身も結果を残せず、後任の久藤清一監督からの信頼を得る事が出来ないまま夏頃にはすっかり出場機会を失ってしまい、結果アビスパでも10試合で1ゴールと、これまでの在籍クラブでの残してきた数字と同じような平凡な成績に終わった。

ただ、まだペッキア監督が指揮を取っていたシーズン序盤のアウェイ金沢戦ではグダグダな試合展開、かつ数的不利の中で試合終盤に相手ディフェンダーのミスからではあるが貴重な同点ゴールを決め、電光石火のワニパフォーマンスを見せてくれたのは語り草である。

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少々こじつけ気味ではあるが、この時の勝ち点1が無ければシーズン終盤の残留争いにおいて非常に厳しい状況にあった事を考えるとミコルタのアビスパでの唯一のゴールは数字以上の価値を持っていたと言えよう。

何しろ助っ人外国人フォワードにおいてゴール数が0か1かというのは大きな違いで、ミコルタも愛嬌あるキャラクターでサポーターからカルトな人気はあった…と思う。

アビスパ退団後はすっかり音沙汰が無くなり、次の移籍先のニュースすら聞く事もないまま数ヶ月が過ぎ、2020年の春頃、100日後に死ぬワニがツイッター上でブームになっていた時に「ワニついでに話題というか懐かしむ書き込みがあるのでは?」と「ミコルタ」でツイート検索してみたものの、検索結果はゼロだった。

その後2020年7月には自国コロンビアで強盗に襲われ銃撃されるというという衝撃的なニュースで世間を騒がせたが、幸いにも1週間程度の軽傷で済んだとの事なので良かった。(良くないけど)
次はもっと明るいニュースというか近況を聞きたいものである。

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