文明にダイヴした結果、禿げる。

文明にダイヴした結果、禿げる。

現代病と呼ばれる禿げ。いじられればたまったものではない。OKウェブとかの相談で、自分、禿げてますかねー?ってのは大抵、無意識には人に見せられるプライドを保持している。

はっきり言おう。深い眠りは何よりも大切だ。アフィリエイトなんてないし、疑り深い私が、まさかとも言える体験をした。夜勤ではあったが、抜け毛がピタリと止まった一週間があったのでお話ししよう。

当時、私の住むアパートでは、晩頃になると上の住人のかかと歩きがうるさく、夜中の2時には珍走族の定期走行で疲れて眠る身体を何度も起こされた。理由は色々あるが、PCを買って以来ここ10年、爆睡というものが無かった。

あるとき上司から、久しぶりに定時勤務でいいから夜勤に入ってくれと言われた。

職場から帰宅、シャワー、眠気とともに爆睡。すごく静かで、ぐっすりと眠った。起きるとスッキリして気持ちいい。そういう日が続いて、3日目に気が付いた。

普段、頭を手のひらで撫でるだけで毛抜けていたのに、全く抜けないのだ。いつものAGA的な細い抜け毛さえも見受けられない。強迫的に白い洗面台で毎日のように頭を調べる癖があった、なので発見した、5年ぶりに止まった。
頭をガシガシしても抜けない、髪が健康で柔らかく感じた。経験者は分かるだろうが、禿げの部屋の床に抜け毛があるのが日常である。その酷い状態から数日で止まったのだ。(交代勤務に入っていた期間もあるが、慣れると夜更かししてしまうので、これは夜更かしのない特別な一週間でした。)

夜勤は5日間。残りの二日も、ピタリと止まっていた。謎が全てとけたような気分になった。いつでもフサに戻れると確信した。ガッツポーズした。

しかし、昼勤務に戻って、再びインターネット中毒が再発したり趣味をするようになって、夜更かしするようになった。また、脱毛が始まった。そして、薄々わかってきた。禿げと夜更かし、どちらを取るかを存在Xに迫られているのだ。
先程、いつでも元に戻れると確信したと言いましたね。そこに甘えが生まれたのです。

私は夜更かしを選んでしまった。そして、天頂禿げが進行している。誰が見てもそこは禿げだ。(冗談抜きで、夜更かしをやめられないと思ってます。夜更かしがなければ、ほぼ働いて寝るだけの日々なんですよ。)

しかし、私は観測者として、文明のスタァダストを見続けなければならないのだ。自分自身が創造する為に。それこそ、神を犠牲にしてでも…彼方なる惑星フサ、我が故郷よ…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?