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Chromeブラウザ管理にVPSを使ったらサクッと確認ができて便利だったというお話し

Google Workspaceのデバイスとアクセスの管理を行うとセキュリティを強化することができます。

デバイスの管理をする場合はライセンス料が発生しますが、基本的なエンドポイント管理は追加料金なしで利用できます。

予算の乏しい小規模なオフィス環境でも、Cloud Identity Free Editionと Chromeブラウザ管理などを使用することで追加料金無しでセキュリティを強化することができます。

Cloud Identity Free Editionとは

Google Workspaceのユーザーライセンスを割り当てることなくユーザーIDを発行することができます。

ユーザーライセンスが割り当てられていないユーザーは、GmailやGoogleカレンダーなどは利用できませんが、15GBのGoogle ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Keep、Meet にアクセスできます。

例えば、オフィスに机が用意された正社員ではありませんが、入館証だけ発行されたような状況です。

外部のGoogleアカウントに共有等の設定を行うよりも、より強力なセキュリティ管理ができます。

Chromeブラウザ管理とは

デバイス管理を行うには追加ライセンスが必要ですが、Chromeブラウザ管理は追加料金無しで利用できます。

Google Adminの デバイス > Chrome > 設定 > ユーザーとブラウザの設定 では、例えば、ホームページの設定や起動時に読み込むページなどの設定ができます。

Google Adminの デバイス > Chrome >アプリと拡張機能 > ユーザーとブラウザの設定 では、Playストア や Chromeウェブストアについて、例えば、ユーザー利用の許可や拒否、自動インストールするアプリなどの設定ができます。

デバイスの管理

Google Adminの デバイスでは、エンドポイントから、パソコンやスマートフォームからのアクセス状況やデバイス情報を見ることができます。

モバイルデバイスでは、スマホやiPhoneからのアクセス状況やデバイス情報を見ることができます。また、デバイスからのアクセスをブロックすることができます。

ブラウザ管理設定の確認作業

特定の組織部門のユーザーの Chromeブラウザ管理設定の確認作業を行うためにテスト用のパソコンやChromebookが必要になります。

Chromeブラウザはログインアカウントを切替えることができるので、複数のアカウント情報を記憶しています。

普段使用しているパソコンの Chromeブラウザで簡単に確認作業を行なうと、リンクが違うアカウントで開くことがあるので面倒です。

しかし、すべてのアカウントからログアウトしてしまうと、確認作業が終わった後で、また元のアカウントで使用していたさまざまなサービスにログインし直さないといけないので、非常に煩わしいことになります。

利用したときだけ課金されるVPSを使用すれば、簡単な確認作業のためにテスト用のパソコンを常備しておくような無駄を省くことができます。

VPSの利用

スケールアップ・ダウンができて日額料金の KagoyaのVPSを使用してみました。

Chromeブラウザ設定の確認作業であれば Linuxでも良いように思いますが、念のため Windowsでも確認作業を行ないました。

インスタンス作成では、OSテンプレートの他にISOイメージも使用できるので、自分でWindowsをインストールすることもできますが、手間と時間がかかり面倒です。

VPS Windows Serverの利用

すぐに Windowsが利用できる VPS Windows Serverを使用しました。クライアント用アプリケーションによっては動かない場合もありますが、Chromeブラウザ等の利用には差し支えありません。

一時的な利用なので、アップデートが少ない Windows Server 2012 R2を選択しました。スペックは2コア/2GBで充分でした。

Administratorでログインして使用するので、RDS(リモートデスクトップ)SALは必要ありません。

インスタンスは直ぐに作成され Windowsが利用できます。リモートデスクトップでアクセスしてログインして使用します。

ChromeブラザーをインストールしてChromeブラウザ管理の設定確認作業を行ないました。

まとめ

VPS Windows Serverを使用すると、ハードウェアを用意したりWindowsをインストールする手間と時間をかけることなく、手軽にWindowsのテスト環を用意できます。

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