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2021年、令和3年 新年のご挨拶

明けまして、おめでとうございます。2020年のコロナ禍の中、大変苦労されている方がたくさんいらっしゃる中、私は無事に新年を迎えることができました。

例年はFacebookで1年を振り返りながら、ご挨拶しておりましたが、よりたくさんの方にご挨拶できるnoteの場で新年のご挨拶とさせて頂くことにしました。

2020年 振り返り

島の家 002 / 能古島
能古島の友人宅の水回りを中心に行った小さな改修工事です。

東遊園地ミストガーデン2020
神戸市の東遊園地に約2ヶ月間設置された市民が憩う為の六甲の間伐材を利用した設備です。

九州大学都市建築コロキウム非常勤講師リモートレクチャー
コロナ禍で状況が変化する中、1970年代以降の都市環境の変化への建築の対応を振り返りながら、with Covid-19、after Covid-19 を考える為のヒントを整理し、レクチャーを行いました。

郊外の家 001 / シーサイドももち の建具追加工事
2019年に竣工した宮脇檀コーディネートの街区に位置する住宅の一部リノベーション・プロジェクトに、依頼主の要望で建具を追加しました。

総括

島の家 002では、一般的に「リフォーム」といわれる規模で、既存の要素を確認しながら、違和感なく新しい要素を付随させることを狙った改修を行いました。求められる機能を改善して便利にするだけではなく、小さな改修によって居住空間や暮らしの豊かさを発展させることができました。もちろん、その成果は依頼主の友人から確認済み。

建築コロキウムのレクチャーでは、大学からの初めての非常勤講師によるレクチャーを依頼を末廣先生から頂き、コロナ禍の中、何を話すべきか考える間もなく、相応しいレクチャーはこれしかないと考えました。過去を振り返れば実績を残してきた建築家が変化する社会と向き合いながら、問題を発見し、対応してきたことが分かります。私自身も整理したい思いがあり、またコロナ禍は今現在も続く問題で、具体的な対応策ではなく、考えるヒントをまとめる機会になりました。

東遊園地はもう一つの故郷である神戸市での初めての公共プロジェクト。建築ではありませんが、まず率直に関われたことに感慨深いものがあります。小さな頃から神戸に通い、思い出の多い場所で、そこに暮らす市民の方々にコロナ禍の中で賑わいとは別の都市の楽しみをつくりだすことは、まちづくりや都市計画の経験や日頃から心掛けている思考が生きたように思います。

また、コロナ禍で延期しておりましたが、三宅唯弘建築設計事務所の三宅くんと共同で取り組んだ、2019年に竣工の「島の家 001 / 能古島」の竣工写真もやっと撮影することができました。

2020〜2021年、進行中の新規プロジェクト

依頼主の許可を取っていませんので公開できませんが、新築住宅、プロダクトなどの複数のプロジェクトが進行中です。

コロナ禍の影響により、たくさんの方が苦労しています。私の知人友人にも、同業者だけではなく、報道にあるような飲食店、音楽や舞台などの興行、医療従事者の方々もいらっしゃいます。私の家族も影響を受けています。

私の場合、東遊園地のプロジェクトはコロナ禍を機会に頂いたもので恵まれていました。また、2020年の一覧に載せていませんが、建築家の藤村さんから声を掛けていただいてコロナ禍を機会に増えたオンラインレクチャー(TEAM ROUNDABOUT)に参加させて頂いたり、話題になった”zoom飲み会”を企画したり、参加させて頂いたり、コロナ禍じゃなければ口約束で終わっていた地方にいる同業者と議論したり、友人とたわいもない話をする機会を得ました。

ただ、建築を見に行けない、友人たちに直接会えない、大好きなお店や音楽を身体で体感することのできないことを実感し、年末年始にお酒が入ると直接会えない寂しさを感じていました。

まずは、できるだけ早く穏やかな日常が戻ることを祈りつたいと思います。2021年は、2020年代の始まりです。能古島を拠点に全国で活動することを野心的に取り組むにあたり、コロナ禍は様々な面で恩恵を与えてくれたのも事実ですが、その殆どは既存の技術に過ぎません。コロナ禍で顕在化した便利な技術を活用しつつ、発展する社会を模索しながら、次の10年を思考し、実現に向けて働いていく思いです。

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