水谷元/建築家

水谷元建築都市設計室主宰,書籍等:地方で建築を仕事にする(学芸出版)臨海住宅地の誕生(新建築社)現在知Vol1(NHKブックス),日本建築学会 2018年-2019年 建築雑誌編集委員,九州大学「都市建築コロキウム 」2020年前期非常勤講師,島暮らしの猫好き。

#建築 記事まとめ

建築系の記事を収集してまとめるマガジン。主にハッシュタグ #建築 のついた記事などをチェックしています。

すべて見る
  • 582本

026.八戸市美術館の感想文

八戸市美術館(以降、八美)の感想文書きます。 ただしこれは一個人の感想なので、あくまで参考程度としていただき、ぜひ現地に足を運んで、ご自身の目でご覧になることを推奨します。

スキ
222
有料
1,000

連載/デザインの根っこVol.10_原田 真宏(前編)

 建築家やインテリアデザイナーにインタビューを行い、衝撃を受けた作品などのインプットについて語っていただく連載「デザインの根っこ 」。今回は「商店建築」2019年3月号掲載、原田真宏さんの回(前編)を公開します。 発売中の最新号の「商店建築」2022年6月号はこちらから! 形の裏にある抽象化のプロセスを見る 僕は普段ものを見る時に、デザインの為のインプットとしようとか、アウトプットにつなげようといったことは考えません。言い換えると、あるでき合いのスタイルを探したり、それが

スキ
5

名建築の横顔~丹下健三「ゆかり文化幼稚園」~

ひとつとして同じ風景のない「こどもの城」 「こどもの城をつくる、それが園舎を設計するときのテーマだったんです」 そう語ってくれたのは教務主任の須藤友紀さん。一を聞けば十答えてくれる応対から、須藤さんのこの建築への愛が伝わってくる。 今回取材したのは丹下健三設計の「ゆかり文化幼稚園」。建築家として乗りに乗っていた1967年の竣工だ。 「『園舎に色は必要ない。こどもたち一人ひとりに色があるから』丹下さんはそう考えたそうです。一般的な幼稚園の園舎には、いろんな色やキャラクター

スキ
49

【家具の話|Yチェア(CH24)】北欧チェアの名品、Yチェア(CH24)を選んだ理由

こんにちは、シカマルです。 今日は一級建築士の話はお休みして、私の好きな家具の話をしていこうと思います! 年末に建築士合格の自分へのご褒美として購入したYチェアについてです。 納期がかかるため、まだ手元に来ていないですが届くのが非常に楽しみなイスです。 なぜイスなのかイスというと多くの人が生活のための道具と認識している方が多いのではないでしょうか。 最近でこそコロナ禍の影響で家の中にいる時間が増え、イスにお金をかける人も増えてきたかなと思います。 イスがあることで、そこが自

スキ
84

Essay - 迷求空間

「迷宮空間〜偶然の出会いを誘発する、複雑で多様な理想の場/The creation of a complex, diverse, and ideal place for serendipity.」と題した論考を連載し、まとめています。with Covid-19、after Covid-19の社会と都市像を様々な事実や論考を元に整理し、最終的には「迷求空間」の具体的な空間像について書き記します。

すべて見る
  • 6本

【5】迷求空間〜迷求空間

1.名前のある空間の終焉 建築における「室名」は、その場所の用途に応じた安全性を確保するため、建築基準法により分類する手段として用いられている。それに準じて建築や室の下地及び仕上材や防災設備などの仕様を決定する。しかし、室名に名前を付けることは「機能」を限定し、多様な使われ方を担保しない。 「場所」というのは本来は道具を持ち込むことにより用途が定義される。与えられた空間の中でどのように過ごしたいか、という使い手の能動性によって場所は生成されるのである。それらは公園や広場や辻

スキ
8

【4】迷求空間〜フラット・シティとランドスケープ・アーバニズム

人間を含めた生物の暮らす場所が温暖化等を起因とする自然災害に脅かされる中、気候変動に対する具体的な対策として、都市や土木、建築の変革が求められている。 「都市は高密度の建物、交通インフラ、開発、それに伴う混雑、汚染などの影響、さらに様々な形の社会的ストレスで満たされている。」おり、ランドスケープは、人間に「公園、緑道、街路樹、遊歩道、庭といった形で、都市化の悪影響からの一時的な非難と安らぎの場を提供するもの…」※5 とみなされてきた。 現在は、緑や水辺を整備するだけでなく、そ

スキ
6

【3】迷求空間〜フラット・シティ ー 離散空間都市のイメージ

1979年に建築学会賞を受賞した2つの住宅がある。宮脇檀の松川ボックス(1971年)と安藤忠雄の住吉の長屋(1976年)である。どちらも70年代の高度経済成長期を代表する作品である。極度な密集市街地化や公害問題が顕在化していく時代の中で、それぞれ「プライマリティ・アーキテクチャ論」と「都市ゲリラ住居」という二つの論考を発表している。「乱雑な街の混乱を受け止めるのに十分な強さを持つ」「外部環境への<嫌悪>、<拒絶>の意思表示、内部空間の充実化」と、それぞれ鉄筋コンクリートで覆わ

スキ
6

【2】迷求空間〜知識産業時代の都市像

先進国において少子高齢化による人口減少による労働者不足は差し迫った問題であり、特にサービス業や製造業の現場では人間に代わる労働力を確保するためのロボットによる製造やIOTを活用した無人化による高効率化が進んでいる。一方で、そういったシステム全体を支える技術者の需要は増している。そういった企業や労働者は「イノベーションを生み出し続けるために質の高い知的資源との接触会を増やす必要性が高まっていること、知識創造の時代を迎えた現代の産業システムが単体企業の内部で完結せず、知識同士の多

スキ
7

水谷元の日記 Vol.3

仕事以外の日常の話や考えていること、旅先の日記、建築や展覧会や内覧会のレビューなど。思考を整理するためのプライベートな場所。有料マガジンでしたが、無料マガジンで改めて始めました。3度目の正直。

すべて見る
  • 11本

脱炭素・化石燃料産業遺産の再利用

1997年に開催されたCOP3にて温暖化に対する国際的な取り組みのための国際条約が採択されて以来、先進国を中心に脱炭素の取り組みが進んでいる。特に自動車業界では、ガソリン車から電気自動車への移行がスピード感を持って進められているが、電力を供給する発電所をはじめとして、エネルギーを供給する側の事業転換も同時に進行している。 先日(2022年1月25)には、”ENEOS 和歌山製油所を閉鎖へ 脱炭素化でガソリン需要落ち込み”(NHK)というニュースが報道され、身近に感じるよりも

スキ
12

Working placeの行方

島に住む友人はリモートワークに切り替わった際に、仕事をするための場所に困っていた。友人家族は夫婦+子供4人だが、その家族構成には見合わない一軒家に住んでいる。職住近接くらいなら許せるが、職住密接の状態。それぞれにやるべきことややりたいことに集中できないとのことだった。止むを得ず、対岸のスターバックスにラップトップを持って通う生活を強いられていた。 感染症拡大をきっかけにITを活用したリモート・ワークが推進され、能古島に住む僕はその恩恵を受けた。Zoomをはじめとしたネット・

スキ
15

能古島に宿泊施設がほしい

能古島には現在1〜4人程度で気軽に宿泊できる宿泊施設がない。私は島外の友人や知人との交友は比較的多い方だと思うが、「能古島に泊まりたい」と言われた時にまず困る。 先日も仕事仲間でもある友人がふらっと能古島に立ち寄った際に「せっかくだからビールの一杯くらい飲みたい。水谷さんもどうですか。」という会話から発展し、飲み交わした後に「島に泊まっていこうかなぁ…」と友人が呟いた。自宅に泊めるにも普段から準備しているわけではなく、家族もいるし、毎度こういう時は「集落の近くに気軽に泊まれ

スキ
25

自然のアクティビティを可視化する

NHKで始まった「映像研には手を出すな!」を録画して観ています。第1話は見逃してしまったのですが、第2話の内容が興味深かったので記事にしてみます。 放送の中で3人の主人公が風車を手書きアニメーションで映像化するシーンがあります。ただ風車が回っているだけの動画では「風が見えない」と様々な工夫をします。枯葉が舞う様子を加えるだけで風速まで感じられるのがとても印象的でした。 建築の中で「アクティビティ」というと人間の活動のイメージが一般的に強いと思います。公共建築や商業施設の中

スキ
2

お知らせ

出版や登壇などのお知らせをまとめています。

すべて見る
  • 3本

2021年、令和3年 新年のご挨拶

明けまして、おめでとうございます。2020年のコロナ禍の中、大変苦労されている方がたくさんいらっしゃる中、私は無事に新年を迎えることができました。 例年はFacebookで1年を振り返りながら、ご挨拶しておりましたが、よりたくさんの方にご挨拶できるnoteの場で新年のご挨拶とさせて頂くことにしました。 2020年 振り返り島の家 002 / 能古島 能古島の友人宅の水回りを中心に行った小さな改修工事です。 東遊園地ミストガーデン2020 神戸市の東遊園地に約2ヶ月間設置

スキ
15

ラジオ放送のアーカイブ視聴について

毎週日曜日AM10:30から福岡のLove FMで放送中のアート番組、明治産業 presents「OUR CULTURE, OUR VIEW」に出演し、『Sitespecific現代建築』というテーマで福岡の現代建築を解説しました。 2020年1月19日と2020年1月26日の2週に渡った放送がYoutubeにアーカイブされています。 収録内容は”明治産業 presents「OUR CULTURE,OUR VIEW」”のブログにも簡単にまとめられています。 ぜひ、視聴頂

スキ
4

FMラジオ出演のお知らせ 2020.01.26

毎週日曜日AM10:30から福岡のLove FMで放送中のアート番組、明治産業 presents「OUR CULTURE, OUR VIEW」に出演し、『Sitespecific現代建築』というテーマで福岡の現代建築を解説しています。 Radikoでの聴取、またエリアフリーによる全国でのも可能です。タイムフリーによる無料資料は放送後から月曜日まで聴取可能です。 収録時にしゃべりすぎまして1回の放送予定でしたが、2週連続の放送となりました。すでに1月19日第一回が放送されま

スキ
3

atelierHUGEの仕事日記

atelierHUGEでのプロジェクト進行状況を公開できる範囲で日記にしています。

すべて見る
  • 7本

『島の住宅01』植栽メンテナンス

去年の10月に引き渡しを終えた「島の住宅01」の外構の植栽メンテナンスを西海園芸さんにお願いしました。当時は冬に入る前でしたから、植栽は冬眠中。今では鮮やかな緑になり、実をつけ始めていました。 残念ながら枯れてしまった株立ちの幹などを剪定してもらいました。 クライアントからの要望で植栽の種類を明記した外構図面を頂き、植物の位置と種類を確認。 外構工事を担当した西海園芸の職人の皆様も、始めてクライアントから感想をもらい、満足のいく仕事になったことを喜ばれていました。 外

スキ
11

「引き渡し」と「すでに起こった未来」

GWを挟んだので久しぶりの更新です。「建築」のことは四六時中考えても平気ですが、自分でも思っていた以上に「仕事」はメリハリをもって考えたい体質のようです。振り返れば思い当たる節はありますが、30代後半でやっと気付きました。 4月24日に友人宅の改修工事の引き渡しを迎えました。緊急事態宣言は延長することになったので、今回もオンライン(LINEビデオ)を利用しての引き渡しです。 下地のままだったところも左官が仕上がりました。 写真ではわかりにくいですが、既製品のバルコニーは

スキ
11

はじめてのオンライン初回面談

新築住宅をご検討というご家族からご相談頂いたのをきっかけに、初めてZoomを使って初回面談しました。「初回の面談くらいは直接お会いすることが大切だろ」という考えは確かにありましたが、結論からいうとそんなことはなかったというのが実感です。 画面越しに初めてお会いするご家族にご挨拶するのはなかなか新鮮でした。予算や計画地や要望面積、敷地の写真や測量図面の資料もあらかじめ頂いていました。画面共有を利用して検討していた住宅の規模や間取りについて意見を交わしました。 新築住宅の場合

スキ
6

能古島の友人家族宅の小さな改修03

工事も終盤に入り、クライアントの要望で設計・制作した食器棚が現場に搬入されました。限られた予算の中で材料に選んだのは24mmの針葉樹合板。前回の記事で開口部枠のディテールを紹介しましたが、もともとは食器棚を制作する材料を検討するところから、内装改修全体のディテールを決定しています。 水回りを中心とした一般的に「リフォーム」と呼ばれる程度の計画。既存平屋建て在来住宅の大壁で構成されたラフな空間の中でも、違和感のない意匠を検討した結果です。 24mmの針葉樹合板で制作した食器

スキ
5