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『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』

続けられない...から脱却し、 「自分は意外とできるんだぞ」と 自信がついた、ともさん


八木仁平さんという方の『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』を読みました。


色々とやりたいことが増えてきて、順位付けがこんがらがってきたので、一度整理したいと思い、手に取りました。

本書では、自己理解メソッドを使って、本当にやりたいことを探していきます。

インドに旅に行かないでも、やりたいことが見つかります。という売り文句が面白いです。

冒頭でやりたいことを明確にし、エネルギーを集中することで、大きな成果を出せると述べられていて、これはとても良いなと思い、読み進めていきました。

本書のワークを行い、自分の本当にやりたいことを分析してみました。

今回は探し方のメソッドを要約していきます。


本書では、まず「やりたいこと探し」の間違いを解き明かすところから始まっています。


〇「やりたいこと」探しを妨げる5つの間違い

1 「一生続けられること」でなければならない。

現代は社会の変化が早いので、一つのやりたいことに固執するのはリスクです。

「やりたいこと」も柔軟に変えていくべき

やりたいことを持たず、漫然と過ごすが一番よくない!


2 やりたいことを見つけた時には「運命的な感覚」がある

「ふーん、面白いかも」「なんか面白いぞ」という感覚で始めて、人に感謝されるうちに「やりたいことだ」と思うそうです。

「やりたいこと」は天から与えられるものではなく、自分で育てていくものです。


3 「人のためになること」でないといけない

「やりたいこと」を考える時点では、人の役に立つかどうかはどうでもいい。

「やりたいこと」をし続けた結果として「人にためになっていく」

自分がストレスなく続けられる「やりたいこと」を見つけ、自利利他の状態を作ることが大事。


4 見つけるには「たくさん行動する」しかない

現代は、SNSの普及もあり選択肢は格段に増えました。

大切なのは、選択肢を増やすことではなく、選択基準を磨くことです。


5 やりたいことが「仕事」にならない

「やりたいこと」を探す段階で、実現手段を考える必要はない。

実現の仕方は先人のやり方を真似して、身につけていけばいい。


やりたいことが見つからないのは、選択肢が多すぎること判断基準がないことが原因です。


〇本当にやりたいこととは?

本当にやりたいことは、

大事なこと(価値観)x好きなこと(情熱)x得意なこと(才能)のかけ合わせです。

大事なこと、自分の価値観に合致したものを仕事の目的とすることで、他人へ貢献している実感が得られます。

著者八木さんの例だと、大事なこと(価値観)は夢中に生きること、それを仕事の目的として外側に向けると、夢中に生きる人を増やしたい、になります。

この仕事の目的を果たす手段として、好きなこと得意なことを使うことです。

好きなこと(情熱)x得意なこと(才能)大事なこと(価値観)は、

What x How x Whyに当たります。

本書では、この3要素の見つけ方が細かく解説されています。


〇大事なこと(価値観)の見つけ方

大事なことは5つの質問と、補足として巻末の30の質問、100個のワードリストで見つけていきます。

Q1  尊敬する人は誰ですか?どんなところを尊敬していますか?

尊敬する人の「やっている」ことではなく、その人の何が魅力なのか?ということを考えていきます。

Q2 幼い頃や思春期にあった今の自分に一番大きな影響を与えた出来事、経験は何ですか?自分の価値観にどう影響を与えましたか?

自分の価値観に結びついている強烈な感情を伴った経験で、パッと思いついたものから学んだ価値観を探っていきます。

Q3 今の社会に何が足りないと思いますか?

社会に足りないと感じていることが、自分の価値観になり、仕事の目的になります。

Q4 「自分って人生で何を大事にしてそうかな?」と周りの人に聞いてみる

周りの人に鏡になってもらうことで、自分も気づけなかった価値観を発見することができます。

Q5 子供や他人に助言するときに伝えたいこと、伝えたくないことは何ですか?

子供や他人に伝えたいことは、周りの人に与えたい価値観なので仕事の目的に繋がります。

一方、絶対に言いたくないこと、伝えたくないこと(私の場合、無難がいいよとか)、は逆の価値観なので、そこから自分の価値観を探ることができます。

これらの質問の後に、マインドマップを作成し、いくつかの価値観を洗い出します。

洗い出した価値観に順位付けをし、仕事の目的をきめていきます。


得意なこと(才能)の見つけ方

得意なことも大事なこと同様、5つの質問と補足として巻末の30の質問、100個のワードリストが用意されています。

Q1 これまでの人生で充実していた体験は?

成功体験はなかなか出てこないので、楽しかった経験・充実体験を見つけます。

「自分がどんなときに楽しいと感じるか」から「得意なこと」を探っていきます。

Q2 最近イラっとした、心がザワザワしたのはいつ?

イラっとしたときはいつも自分が当たり前にやっていることに気づくチャンスです。

Q3 周りの人に自分の長所を聞いてみる

得意なことは自分にとって当たり前にやっていて、気づきにくいので周りの人に聞いてみて初めて分かることもあります。

Q4 明日仕事を辞めるとして、もっとやりたかったと感じることは何か?

もっとやりたかったと感じることは仕事の中で充実していた「得意なこと」です。

Q5 人生で成果を出したことは何か?どうやったか?

パッと思い浮かんだものです。

パッと思い浮かんだものは強烈な感情を伴っており、そこには長所が眠っています。

ここで上げた経験を8つの視点から深堀し、長所をまとめていきます。

最後に長所をまとめて自分の取扱説明書を作ることで、得意なこと探しのフェーズは終了です。


好きなこと(情熱)の見つけ方

好きなこともこれまで同様、5つの質問と補足として巻末の30の質問、100個のワードリストが用意されています。

Q1 今お金を払ってでも勉強したいことはあるか?

お金を払ってでも勉強したいと感じることは、興味を感じていることです。

その分野を仕事にすれば、仕事が好きでやっている「遊び」になります。

Q2 本棚にはどんなジャンルの本があるか?

自分の本棚に眺めているだけでワクワクする本がありますか?

本が自宅にあまりない場合は、書店に行って1周回ってみて「なぜかきになる」本は本当に好きな分野の可能性が高いです。

Q3 出会えてよかった、救われたという分野・ジャンルはあるか?

救われたという経験はジャンルに対する理解をもっと広めたいと仕事にしていくパターンが多いです。

Q4 これまで生きてきた中でお礼を言いたい仕事は何か?

お礼を言いたい仕事、お礼を言いたい人は、その人のようになりたいと、その分野を好きになるきっかけになります。

Q5 人生で世の中に対して怒りを感じたことは何か?

もっとこうしてよ!と現状に関する物足りなさ、怒りを感じるものは、その分野を良くするために自然とモチベーションが上がります。


これで大事なことx得意なことx好きなことが出そろいました。

これらを掛け合わせて「本当にやりたいこと」を見つけます。


〇本当にやりたいことの決め方

ここまででリスト化された大事なことx得意なことx好きなことを組み合わせていきます。

大事なことは、仕事の目的とするものを一つ選んでいますから、得意なこと×大事なことの組み合わせたやりたいことに、仕事の目的を合わせて、本当にやりたいことを決めます。

最初は仮で決めても構いません。

やっていくなかで違和感を感じたら、やり方(得意なこと)を修正していくことで洗練されていきます。

こうして、本当にやりたいことを見つけ、自分の価値観を満たすことで、自然と周りの人にも目が向き始めるのです。


〇まとめ

やりたいこと探しの方法をここまで理論立てて説明しているものを初めて見ました。

大分かいつまんで要約してしまいますが、実際はかなり細かいところまで見ていくようになっています。

読んだ人に絶対に本当にやりたいことを見つけてもらうという八木さんの熱い想いが伝わってきました。

私自身本書のワークを少しずつ取り組んでいて、徐々にやりたいことが定まってきました。

最後までできたら、またnoteにまとめておこうと思っています。

やりたいことがない、目標設定やタスクの取捨選択に悩んでいるという方は、八木さんの自己理解メソッドを体験してみるのが良いでしょう!



追伸

今日で丁度100日目の投稿でした。

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