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マスクとふきでもの

世界中を席巻するウィルスの影響で、職場でもマスク、消毒を行うのがほぼ日常となった今日この頃。

夏の到来を告げる蝉の鳴き声に、入道雲が見え始めた。梅雨明けもしてないのに、汗ばむ日々が続いている。

外でマスクをしていると、作業中に汗がアゴ下に流れて、アゴ下だけを集中的に湿らせる。

ただでさえ、暑さにイライラしているのに、ろ過された汗が滴り落ちそうな感覚に、さらに苛立ちが加速していく。

クールマスクも外じゃ役不足のようだ、ないよりはマシなのかもしれないが…

家で夕食を食べているときに、「唇の上とアゴのところにニキビが出来ている」と妻に言われた。
お風呂上がりに、鏡を見ると確かに、2つ出来ていた。髭剃りの時に、痛そうな場所だなぁとため息がでた。

マスクの取り外しのせいなのか、汗が原因なのか、わからない。ただ、ニキビなんて何年ぶりに出来ただろうか。

翌日、後輩に妻に言われたことを話してみると、マスクで肌荒れが起きる人が増えていると教えてくれた。

「でも、先輩はニキビじゃなくてふきでものって年ですよねー、年齢的に」と余計な一言も伝えてくる。

後輩は、スキンケアをかかさないらしい、世代が違うせいなのかいまいちピンとこない。
保湿が大事なのだろうか、そこまで気にしていないが出来ると困る。

思春期の頃と違い、大人になってからのふきでものが恥ずかしいと感じてしまうのは私だけだろうか。
鏡を見ながら、潰すか、そのままにするか迷ってしままう。

そんなことを考えるのは、何十年ぶりだろうか。
考えながら鏡の自分自身ににクスリと笑ってしまった。

記憶の中の鏡に写る私はまだ十代で、実際に写るのは三十代半ばのおじさんだったからだ。

やはり今も昔も悩みは、肌の悩みは尽きないものだと思う私がいた。


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