ラフにかける時間について
こんにちは。イラストレーターのHaijiです。ほっこり優しい癒し系のイラストを描いています。
【イラストレーター はじめのいっぽ】第十三回目は「ラフにかける時間」についてです。
イラストのお仕事を受注し始めた頃は、ラフをどれくらい書き込めば良いのだろうとか、ラフにどれくらいの時間をかければいいんだろうとか悩みますよね。
私は第二回目のハイジノートでも書いたように、早い段階で相手にイメージを伝えたいという気持ちから、わりと最初からラフをしっかり描き込むのですが、あくまでラフなのでそこまで時間をかけるわけにもいきません。
それではラフにどのくらい時間をかけるのが良いかと言うと、これは
・自分の時給
・そのイラストの単価
この二つを比べてみると算出できます。
具体的に、例えば一点5,000円の書籍挿絵の注文を受けた場合で考えてみます。
そもそも挿絵1点を完成させるためには
(1)資料を読む、考える
(2)ラフ制作
(3)本番用イラスト制作
(4)担当者さんとメール、電話のやりとり
この4種類の作業が必要です。
大事なことは「自分の時給を決めておくこと」。
自分が一時間に稼ぎたい金額が「5,000円」ならば、1点5,000円の挿絵の仕事、つまり(1)〜(4)の全行程を一時間で終わらせる必要があります。
自分が一時間に5,000円稼ぎたいのに、1点5,000円のイラストに2時間も3時間もかかってしまうようなら、それは「時間のかけすぎ」ということになってしまいます。
もちろん時間を計算したからといっていつも時間内でうまく終われるとは限りません。
しかしこのお金と時間を意識しておかないと、いつまで経っても「めちゃくちゃたくさんの時間働いているのにこれだけしかお金もらえない・・!」というふうになってしまいます。
ラフにかける時間の目安、他の作業にかける時間の目安の出し方はこんな風に考えて計算してみてください。
もし計算してみて自分の時給に対するイラスト制作の時間がオーバーしてしまうようであれば、
「資料を読んで考えるのを15分で終わらせよう」とか「このメールのお返事はなるべく5分以内に文章を作ろう」とか、
そういう風に具体的な時間の目標を設定するくせをつけると、作業が少しずつ早くなりますよ。
次回のハイジノートは「見積もりの出し方」です。
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