競技に向いている筋肉と向いていない筋肉の違いとは その1

昨日の続きになる内容です。https://note.com/haifu/n/n39ec03c941ba

筋肉が長いタイプ、短いタイプ、と書きましたが、これは自身の骨格に対し、という意味です。

当然のことながら、先天的なものが非常に大きい要素です。

骨格に対し筋肉が短い人は、瞬間的な筋収縮が得意で、向いている競技としては陸上のスプリント系や跳躍系の種目、多くの球技、ボクシング、剣道などがあります。

筋肉が長い人は持続的な筋収縮反応が得意で、スキー、スケート、水泳、自転車、ボートなどに適性を発揮します。

かなり前、高岡先生は『週刊現代』のインタビューで、羽生結弦選手は筋肉が長いタイプでスケートに向いており、他にスキーや自転車などにも適性がある、野球やサッカーはそれほどでも、と答えていた記憶があります。
また、同じページに羽生選手の高校の同級生の証言があり、「本人はスポーツ万能、と思ってるかもしれないけど、他のスポーツは普通だった」と言っていました(この辺り記憶に基づいているので、細かな部分で違っていたらすみません)。

考えてみれば、体育の授業で行うものは、筋肉の短い人のほうが有利な種目が大半です。

羽生選手は生まれつきスケートに向いた筋肉があり、しかも本人がそれに強い興味を持ち、生来の身体意識を大事にするような家庭環境や練習環境を得、トレーニングに努力を惜しまなかった。幾重にもかさなった奇跡のような存在と言えるでしょう。

だから、数多くのマダムたちが大金をはたいて海外にまで羽生選手の応援に行くのは、そのスケーティングの背後にある奇跡を見ている…のかもしれません、知らんけど。

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