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IEEE VR に行ってきた話

VRの国際学会「IEEE VR」に参加してきました!
読み方は「アイトリプルイー」

IEEE VRは、1993年以来から幅広い分野のVRの研究成果発表のための学会であり、国際的な大きな場となっています!
そんなIEEEが、2019年は日本の大阪で開催されました!

今回も、わたしはmercariさんのインターンとして参加してきました!
mercariはスポンサーになっているので、ポスターにも社名が載っていました!


▶Keynote
1日目のKeynoteはNTTの西田眞也さんの「変幻灯」のお話でした!
成田空港でも展示されて話題になりましたね!
人の目の錯覚を利用し、動いていない絵を動いているようにみせるプロジェクションマッピングのようなものです。
動画や説明がこちらの記事から見ることができます!

また、このツイートの動画がわかりやすかったのでシェア

2日目のKeynoteは落合陽一さんの「技術の社会実装」についてのお話
障害者や老人などを含め、様々な能力やニーズに沿った技術の社会実装をAI技術やVR技術を仕様して実行していく研究のお話でした。

お話の内容とは関係ないのですが、スライドの出し方が素敵でした。
iPad片手に登場し、画面をキャプチャして表示、話の途中でApple Pencilで書き込んだり印をつけたり・・・
登壇者がよく使用しているレーザーポインターだと、手の震えが目立ったり、そもそもポインターを見つけられなかったりするのですが、この手法は分かりやすくとても良かったです!

3日目のKeynoteはVRZONEでもお馴染みのコヤ所長とタミヤ室長のVRZONEについてのお話。
VRZONEはギーク層とリア充へのアプローチが上手かったですよね!
新しいものに飛びつくのはギークとリア充。
写真映えするものが多く、VRゴーグル(HMD)をかぶる時に装着する「忍者マスク」を着けた写真をインスタにアップしている女の子たちの投稿をたくさん見かけて、VR元年を感じました!

VRZONE新宿は2019年の3月を持ってクローズ(期間限定オープンだった)してしまいますが、大阪はまだオープンしているので、まだ行ったことのない人はぜひ!!

▶デモ展示
様々な国の研究が、3日間を通してデモを展示していました。
その中でも面白いと感じたものを3つご紹介します!

まずはこちらの「そうめんの味を他のものに変える」研究
開発をしている方が、身体の問題でらーめんを食べることができず、らーめんを食べたい!という思いからそうめんをらーめんと錯覚させる研究を始めたことがきっかけだそうです。

実際に体験してみると、お蕎麦やラーメン、パスタのような「麺類」は、わずかではありますが味が変わったように感じました!
白米などは、どうしても食感を気にしてしまいました・・・
とはいえ、視覚から受ける影響の大きさを改めて感じました!

2つめがこちらの「高所での恐怖の感じ方」の研究!
OculusGoを被ってスラックラインの練習用のスポンジ製の線の上を歩くのですが、かなり怖い・・・!

普段からVRのコンテンツで高所を歩くことはあるのですが、自分の足で歩くだけで没入感があがりました!
怖いと感じるようになる要素は
・過去の経験
・没入感
と聞いたことがありますが、人によって過去の経験は異なるため、多くの人が怖いと感じるものを作るのは難しいようです。

最後に大阪大学の方々の研究
はじめに、目の前にあるロボットの動きに合わせて、手元のコントローラーを握って自分の動きのデータを計測します。
例えば、ロボットが手を右に動かしたら、コントローラーを握る手は右に力がはいりますよね。
その時の筋肉の僅かな動きが測定されます。
すると、計測後はコントローラーを握って、動かしたい方向を意識するだけで(僅かに筋肉が動くので)ロボットを動かすことができます!

2本のコントローラーでこんなに自在に動かせるのは驚きました!
今回のデモでは6パターンの動きのみでしたが、もっと増やしていくこともできるそうです。

▶3DUIContest
3DUIContestは、様々な国のチームがインタラクションのできるコンテンツを開発し、体験展示するコンテストです。
参加者は、良かったチームに投票し、最終日に表彰があります。

どのチームも面白く、謎解き要素がしっかり作られていてとても難しかったです・・・!
個人で作成しているこのようなVRコンテンツを体験することがなかったので、とても貴重な体験になりました!
ただ、VIVEトラッカーを使用するため、どのチームもVIVEを使用していて、干渉がひどくキャリブレーションがずれてしまうことが多々ありました・・・

▶ポスター
学会に参加するようになるまで、「ポスター」は広告としてしか知らなかったのですが、研究したものをまとめ、掲示しているものをポスターと言います!
最後に気になったポスターを一つご紹介します!

oculusの方々の「ソーシャルハラスメント」についてのポスター
日本で人気のVRChatを始め、急成長しているソーシャルVRCですが、やはり問題も増えているようです・・・。
その中でも、「ソーシャルハラスメント」はVRでは、リアルより激しく感じやすいようです。
リアルでの痴漢とは違い、相手も肉体的に安全な場にいるため、軽い気持ちで行ったことがハラスメントになることも多いのではないでしょうか?
相手がみえない分、ソーシャルVRでのコミュニケーションは上辺だけになることも多いように感じます。
改めて、行動を考えていきたいと思いました!

▶おわりに
初の国際学会への参加は、難しい話も多く、改めて自分の知識不足を感じました・・・!
セッション後に登壇者へ質問をしたり、ポスター前で交流をしている方々がとても格好良かったです!
イベントの様子はTwitterにて #IEEEVR2019 のハッシュタグでつぶやかれているので、ぜひそちらも見てみてください!

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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