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無尽蔵

無尽蔵

初めて飛行機に乗ったのは、遥か昔の事であった。  それから、無数の空の旅行を楽しんだ。

人の命は、考え方によっては短いが、その短い期間に、本人次第で、多くのことができるのも事実だ。

無尽蔵にある可能性を、心の持ち方次第で、無駄にしてしまうことが多い。

その事実に気づいた時から、人は心掛け次第で、その無尽蔵の可能性を、上手に使えるようになることも可能だ。

それほど、考え方というのが大切なのだ。 霧に包まれたように、前後左右が見えないほど、怒り、悲しみ、恨み、悩みに、心が囚われてしまうと、貴重な無尽蔵の可能性も、霧に包まれ、手が届かなくなる。

命とは不思議なものだ。  無から生まれ無に消えゆくが、その中間の中身だけは、人それぞれある程度、自由に選択できる。

たしかに、 そのような自由度が無いと、諦め切っている人も多いかもしれない。 

けれど、長年、人生街道を歩いてきた人間の立場から見ると、自分で自分の可能性に、重い蓋をした上、御丁寧に、その上に座り込んで、「可能性なんてあるものかと、うそぶいている哀れな人に過ぎない。」と思う。

しかも、遅すぎるということもない。 気づいたその時から、 貴重な生命の時間を、有効に利用する努力を、いつでも気軽にはじめられるのだ。  

その事に気づいた途端、楽観的気分が、身体中に充満、心臓まで、嬉しそうにワルツを奏で始める。

人生とは本当に不思議なものだ。  東洋にめんめんと受け継がれてきた、文化の主流の一つである瞑想を実行する事で、心の曇りが徐々に薄れる。

はっきりと「人生の貴重さ」は、我々の手の内にあると、悟る瞬間が訪れる。

その人生を、本人が有意義なものにする力さえ、与えられている事実に気づく時が、やがて訪れる。

100年ほどの人生を、短いと見るか、長いと見るかも、本人次第だ。 

日々、中身の濃い充実した人生を送っていれば、きっと、長さだけにこだわる愚かさに、気づく時が訪れる。

今と言う瞬間こそが大切なのだ。  航空機の中で、急に、私の指が動き始め、文章を書き始めた。 眠気も何処かにすっ飛んだ。

人生に乾杯!


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