ネパールの映画
ネパールの映画
何事も、生まれて初めての経験は、心が躍るものだ。
と大袈裟に言ったが、実は、我が家の近くの映画館で、偶然、ネパール映画「Jaari 」(英訳)を見ただけだ。
とは言え、私は生まれて初めてネパール🇳🇵映画を鑑賞した。
映画館から足が遠のいていたが、 広大にアンテナを貼っておく事の大切さを学んだ。
今年(2023年)、ネパール映画の新作を、ホノルルで見れるとは誰が想像しただろう。
世界で一番後進国であると言われているネパール。
あの有名な世界一高い山、エベレストがある国だ。
しかも、仏教の開祖である釈迦牟尼生誕の地でもある。
240年も続いた君主制を廃止して、2008年にネパール連邦民主共和国になった。
私がたまたま見たネパール映画を通して、ネパール人の日常生活を、ほんの少しにせよ、見る事が出来たのが大きな収穫だった。
この映画の主人公は、割と裕福な家族で、家も割と立派であるが、手作り風住宅であり、米国に住む人の目から見れば、時代がかった作りである。
ネパールが北側は中国と国境を、東、西、南側はインドと接する国であるので、登場人物も、東アジア系、インド系が混在している印象を受けた。
女性が編み物をしている光景は、ちょっと昔の日本の日常を思い浮かべた。
しかも、式典やお祭り時の衣装、飾りも独特で十分目の保養になった。
ただ、普段の生活では洋風のジーンズにティーシャツ姿も目立った。
英訳字幕付きであったが、画面展開が早すぎて英文を全て読み取ることは出来なかった。
その上、所々翻訳字幕が出ない場面もあった。
それでも演技の上手さのおかげで、大体の流れは掴めた。
若い夫側の感情統制が上手く出来ず、家庭内暴力に到ってしまう事もあり、妻はその家を去る。
ネパール独特の風習、習慣があり、私には分からない部分が多かった が、社会の掟等で、階級の差もあるのか、村人達の間でも、いさかいに進展してしまう。
一度家を出た妻を呼び戻すためには、 ネパール独特の手順があるようで、その村の風習に従い、夫側の親戚縁者と妻側の親戚縁者が、ネパール風交渉を続ける場面も幾度か出てくる。
21世紀の西洋文化に、染まりきってしまった外部の人間には、分かりにくい部分だ。
山あり谷ありの男女関係は、ネパールにも当然あり、擦った揉んだの末、夫側が反省、妻も許す気になり、二人は幸せにという話だった。
高地にあるネパールだけに、何気ない場面の自然の背景がとても綺麗であった。
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