Satoko KIMURA/喫茶子

【しあわせをつくる知性~たった今からできる「よむ」と「きく」の筋トレ~】コクリエ国語メ…

Satoko KIMURA/喫茶子

【しあわせをつくる知性~たった今からできる「よむ」と「きく」の筋トレ~】コクリエ国語メソッド認定講師 【HAHA CAFE】 母、珈琲、言葉、Maya、風の町、生活と思想と祈りの日々。場沸かし喫茶。 コーヒーコーディネーター・K22シンクロニシティアドバイザー

マガジン

最近の記事

はじめてがくれるもの。

11月から新たなお仕事を始めることになり、今とても慌ただしく過ごしています。先日出ていたセミナーで、組織に入った瞬間が一番モチベーションも期待値もエンゲージメントも高くて、みたいな話をチラッと耳にしたのですが、まさに。。。ただそこから現実のことをいろいろ知っていく中で、少しずつそれが下がっていく、だからこそ組織内でのコミュニケーションが重要、というのがセミナーの内容でした。 そうだよなぁ、と実感しながら過ごしつつ、コミュニケーションによって現状を良くしていくためには、まず前

    • 明(あき)らめる、ということ。

      今日は少し個人的なことを書こうかなと思います。 実はもうすぐ40歳を迎えます。まさか自分が40歳になるときが来るなんて、子どものころの自分を思うと不思議な気持ちにさえなります。少しずつ加齢による身体の変化も感じたりしていて、これからはやりたいようにやってきたライフスタイル(特に睡眠時間!)も見直していく必要があるんだろうなとも考えます。 40歳というと、どうしても「四十にして惑わず」という論語の一節が頭に浮かんでしまうのですが、この言葉の捉え方には諸説あるようです。検索し

      • 説明の要らない世界を生み出すもの

        プロ野球のペナントレースも終盤、毎年この時期は選手の引退試合が重なるタイミングでもあります。特に今年はハンカチ王子の名で世の人々に愛された斎藤投手や同世代で高校野球の頃から応援していた松坂投手が引退を決めたシーズンでもあり、寂しさと感慨も入り混じる複雑な気持ちになったりしました。 そんな中、ショパンコンクールで2人の日本人ピアニストが入賞し、暗いニュースの多かった昨今、希望を感じとても明るい気持ちになれました。YouTube上での実際の演奏の配信や、コロナ禍でオンラインでの

        • 言葉が未来をつくっていく。

          今日は自分の中にいろんな思いや感情が溢れています。ちょうど1年ほど前から参加しているコミュニティで知り合った方の訃報を聞きました。突然のことで、まさかという思いと、誰かの旅立ちの知らせを聞くたびに、生と死とは常に隣り合わせ、すぐ身近なところにあるものだと気づかされます。 雑然かつ煩忙とした日常の中で、生も死もその実感が薄れてしまいがちですが、誰かの死に直面する時、その他に例のない静けさに心の底から畏れの気持ちが湧いてきます。亡くなった祖父や祖母を前にした時に感じた、あの静け

        はじめてがくれるもの。

        マガジン

        • しあわせをつくる知性~「よむ」と「きく」の筋トレ~
          23本

        記事

          自分の外にある情報よりも、まず内にある状態を信じる。

          遅い時間の更新です。緊急事態宣言が明けたと思ったら、今度は各地で地震が発生、また10月にしては暑すぎる外気に、何だか落ち着かない人も多いのではないでしょうか。 よむこと、きくこと、言葉を使う人間だからこそのスキルを磨いていきたいと思う一方で、あくまで地球上の一動物である人間の、本能の部分とのバランスが大事だと最近心から思います。 例えば地震など、何かが自分の身に起きた時、私自身もそうですが、人はまず自分の外に情報を探しているように思います。周囲の環境はもちろん、テレビやイ

          自分の外にある情報よりも、まず内にある状態を信じる。

          テキストコミュニケーションに不可欠な言語化力。

          緊急事態宣言が解除されました。今後人と人が顔を合わせて、同じ場所で仕事をしていく機会もまた増えていくのかもしれません。ただ、コロナ禍において大きく変わってしまったライフ&ワークスタイルや常識などは引き続き残っていきそうです。 マスクでお互いの表情が見えづらい、リモートワークの方が何かと働きやすい、など、これまでのコミュニケーションスタイルから大きく変化したコロナ禍のオンラインを中心としたコミュニケーションの形に、良くも悪くも慣れてきた自分がいます。 この大きな変化の中で、

          テキストコミュニケーションに不可欠な言語化力。

          「自分で書くこと」は、大切以上に本来楽しい。

          年少さんの次女が、最近文字らしきものを紙に書くようになりました。他人には全く解読できない小さなマルやニョロッとした短い線をいくつも書き並べて、時々そこに自分で勝手に音や意味を与えて読み上げてくれたりもします。 少し前までお顔を書いていることが多かったのですが、小学生の姉兄の姿を見ていることもあるのか、字を書くことへの関心が強いように感じます。長女は年中さんの半ばごろになって、先に字を覚えたお友達や年長さんの園児から少しずつ字を教わってきました。長男は絵を描くのは好きですが、

          「自分で書くこと」は、大切以上に本来楽しい。

          学びの原点は問い。宿題やテストとの向き合い方(小学校低学年編)

          子どもの宿題やテストを1つ1つチェックする。私が子どもの頃はそんなことは全くありませんでしたが、今の子どもたちは、学校からそのように決めてられている場合も多いかもしれません。わが家も例に漏れず、1年生から宿題や音読のチェック、テストは1枚1枚丁寧にファイリングして持ち帰り、確認し印鑑を押して返します。 自分自身が子ども時代に宿題をまともにやった記憶がほとんどないので、「今の子どもたちは大変だなぁ」と思いながら、私の方がうっかりチェックを忘れて、よく子どもに指摘されたりしてい

          学びの原点は問い。宿題やテストとの向き合い方(小学校低学年編)

          続けることの大切さ。習慣化が可能性を広げる世界。

          Twitter、何とか1日1post続けています。(正直に言うと、1日だけ寝落ちしてしまった日がありましたが、翌朝忘れずにpostしました!) これまであまり継続的に物事に取り組むことをしてこなかったのですが、ここに来て(年齢的なもの?)継続は力なりだなぁと改めて感じています。 毎日続けるってものすごく大変なことです。どんな簡単に見えることでも毎日続けるのは難しい。私の祖母が毎朝ラジオ体操していたのですが、今思い出すと本当にすごいなと改めて思いますし、今でも毎日ブログの更

          続けることの大切さ。習慣化が可能性を広げる世界。

          言葉優位な今だからこそ、対話が大切。

          しばらくぶりの更新です。 まだ実質的に開校しているわけではないのですが、今後「しあわせをつくる知性」を育てるための、【国語スクール-kaname-】として活動するための準備をしていこうと思っています。 というわけで手始めにTwitterアカウントを開設してみました。前回の記事で目標設定したように、9月から1日1post、Twitterやnoteに国語に関する投稿をしていこうと思っています。できる限り続けていきたいと思いますので、どうぞ楽しみに見ていただけるとうれしいです!

          言葉優位な今だからこそ、対話が大切。

          対話が招く、明るい未来。

          しばらく更新が滞っておりました! ついつい、詰め込み過ぎる、入れ込み過ぎる、そんな私自身のクセで、やりたいこと、やらねばならぬことのせめぎあいの中で日々を過ごしています。 ねばならぬというと少しネガティブなニュアンスなのですが、生来やりたくないことはやらない性格なので、やりたいことが山積みな中でこれは今じゃなきゃ!ってことをひたすら見つけて取り組んでいくという状況です。 そんなこの数ヶ月を、対話を通して伴走してくださった方がいました。今日のnoteはその人との大事な約束

          対話が招く、明るい未来。

          「よむ」と「きく」のチカラの高め方。

          しばらくぶりの更新になりますが、6月から新しいお仕事に関わらせてもらって、ちょっとバタバタとしておりました。国語と同じ言語に関わるお仕事ですが、同じ言語でもプログラミングのための言語です。ご縁があって、プログラミングスクールを事業としている企業で働かせてもらうことになりました。こちらもまたお仕事を通した気づきを言語化していけたらと思っています。そして国語については、昨夜夏休みに向けて「読書感想文教室」の打合せをしておりました。気が重い夏休みの宿題といえば、頭に浮かぶのは読書感

          「よむ」と「きく」のチカラの高め方。

          「個」の時代、未来型リーダーに必要な国語力。

          今日はとある人材系のイベントに参加し、貴重なお話をきく機会がありました。そこで、これからの時代のリーダーに必要とされるものについて語られた内容が、まさに、未来型のリーダーには確実に国語の力が重要になると感じられるものだったのです。 世界的にもですが、特に日本は今後少子高齢化がいっそう進行し、労働力、人的資源が大幅に低下していくことになると考えられています。そういった状況を見据えて、個人の働き方を含めて、企業組織の在り方やそこにおける人事制度というものがこれから大きく変わって

          「個」の時代、未来型リーダーに必要な国語力。

          【Doing】に必要な英数、【Being】に欠かせない国語。

          しばらくぶりの更新です。今日はこれからの社会で必要になってくるものごとについて考えながら書いてみます。 これから必要とされるのは英語と数学だ、ということはよく耳にする話で、実際にここ1、2週間の間に今の日本、これからの日本について、講演を聴いたり、考えたりする時間があり、改めてその2つの重要性を認識することができました。自分も英語を学び直さねば、という気持ちになったりしています。 ただ一方で、国語の力を信じている自分にとっては、とはいえもっと根本的なところで、モノゴトを理

          【Doing】に必要な英数、【Being】に欠かせない国語。

          「本を読まない」の正体。

          しばらくぶりの更新です。「書かねばならない」と「本当に書きたいのか」のはざまでひとしきり葛藤しておりました。自分にとって心地よいタイミングを待っていたら、ちゃんとやってきたというところです。 今日は読書について書きます。私は今は本を読むのがものすごく好きですが、子どもの頃は全く本を読もうとしない子どもでした。興味もほとんどありませんでした。なので、本当に「本を読まない」という状態も、何となく感覚でわかっているつもりです。何か本を薦められると、困ってしまうくらいでした。 よ

          「本を読まない」の正体。

          「コンテクスト」と「間(ま)」、「リテラシー」について。

          連休をはさんで、少し久しぶりのnoteです。今日は少し抽象度の高いエッセイのような内容になりそうなことをあらかじめお伝えしておきます。 前回、【あなたの「答え」と誰かの「答え」】というタイトルでnoteを書きました。そのとき、「正解はどちらでしょうか?」という問いから始めたのですが、今日は逆に「間違う」って何でしょうか?という問いから、私のモノ思いを始めます。 辞典では、「間違う」は「あるべき状態や結果と異なる。違う。」と記されていて、「不正解」と同義だということが読み取

          「コンテクスト」と「間(ま)」、「リテラシー」について。