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タイトルはさておき吠えさせてくれ

こんにちは、はぐれであああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!は、はぐ、はぐ、ああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!


こんにちは、はぐれです。

今しがた、夢枕獏の『白鯨 MOBY-DICK』を読み終えましてですね、ええ、ええ、興奮の只中にあるという事です。

もう、あのねー、『最高』。

これ以上、言語にする意味がないわ。なぜならばもう、本としてそこにあるからね。だからもう、俺からのお願いは一つ。

手に取ってくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!頼む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あとどういう因果でもいいから俺を養ってくれ。お願いします、ほんとに……

内容に関してはもう、俺からはなにも言わない。
なので敢えて、本筋ではないところに触れて魅力を語ってみよう。

この本はまさに、夢枕獏という作家の、『物語』に対する真摯なる姿勢そのものの結晶体だ。こころの機微を言語に託す、これが文学の主目的なら、これほどまでに完成された文学はこの世にない。
いや、ある。でもまあ俺は今、興奮してるからね。

黙っててくんねえかな!!!!!!!!!!

もうね、限界なのよ。
俺はもう、この日記にあと六万文字『夢枕獏最高!!』とだけ書き綴ってnoteを閉じたい。閉じたいけど、こんな文学を見せつけられてしまったら、寸前のところで正気を保たざるをえない。死ぬ気で日本語に縋りつく以外、道はない。

最終章。ほんっっっっと~~~~に読んでいて感動してKindle端末をベッドに放り投げて寝ちゃった。

俺が夢枕獏の後追いにならざるを得なくなった、第十七章のエイハブ船長のセリフ書きますよ、いいですか?

そういうの嫌な人はもう、画面を閉じて、買ってくれ。それで分厚さを見て「うわ、重て……」ってなって本棚に仕舞ってくれや。いつか読んでくれればいいや。

「我らの物語は、終わらぬぞ。 終わってたまるものか。我らの物語は、語り継がれねばならぬ。物語は、語り続けられねばならぬ。人ある限り、物語 は終わらぬのだ。終わってたまるものか。たとえ、この海が涸れ、人が死に絶えようとも、我らの物語は、虚空の風に吹かれて、消えることなく漂うの だ。小僧よ、ぬしが我らの物語を語り継ぐのだ。わしは、このままこやつ と永遠の旅に出る。小僧よ、いつか、わが後を追うてこい、小僧よ、小僧 よ……」
夢枕 獏. 白鯨 MOBY-DICK (角川書店単行本) (Kindle の位置No.8920-8924). 株式会社KADOKAWA. Kindle 版.


っだああああ~~~~アッッッアアッアッアッアッおっっおっおっオウ王王、ああああ~~~~~~!!!!!!(異国の猿)

すみません。

ここで小僧と呼ばれているのが、主人公のジョン万次郎な訳だけど、そんなのはもう、関係なかった。俺が小僧で、小僧とは俺。

エイハブという男が、神の如き大鯨に抱いてしまった狂気、呪縛、執念。そういったものがぜんぶ、文の中から這い出してきて、こんどは俺に憑りついて、夢枕獏という巨神への偏執を生み出してしまった。

でももう、それで良いわ。いつ治るかなあとか、そんな事もどうでもよくてね。

ともかく触れてみて欲しいんだ、この小説。見れば、きっとわかると思う。
モービィ・ディックという白鯨を見た時、誰もが精神を破壊されたように、願わくば、夢枕獏という作家を見た時、読者の精神が散りぢりにならんことを祈る。

散!!!!!!!!!!(NARUTO)

(終)

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