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"THE 就活生"が自分軸で生きること を決断し、デザイナーになるまでイベントレポート

社会の常識や周りから良いとされてる人生の”レール”ではなく、「自分」のレールを歩む決断をし、本気で人生を生きるLIFE DESIGN SCHOOL生の物語に迫る『新時代を生き抜くトークライブ』。

記念すべき初回のゲストは”THE 就活生”からデザイナーへと転身した“おだちゃん”こと、小田玖音(LIFE DESIGN SCHOOLオンライン15期生)。現在、大学3年生の彼女が”自分”の人生を歩むべく個性を引き出すデザイナーになることを決断するまでの物語について語ったトークライブ。

自分の人生の物語を生きたいと願う人にとって、ヒントになりそうな箇所を一部抜粋しお届けします。

私の「輝き」はどこにある?

たじさん:改めて、どうしてLIFE DESIGN SCHOOL(以下LDS)に入ったか聞かせてもらってもいい?
 
おだちゃん:私はもともと勉強がすべて、みたいなところがありました。中学校のときにいじめを受けていて、でもその子たちより私の方が勉強ができたから、それが自分のアイデンティティになってました。そのまま高校、大学と進んで、有名な大学にいくこと、いい企業に入ることがすべてだと思ってました。でも実際入学してみたら、勉強だけじゃなくて、その人に個性があるからその人が輝いてるんだなって感じたんです。でも私は勉強しかしてこなかったから、私にはなにもないなってことを漠然と思いました。就活の自己分析でも同じことを悩んで、すがる思いでLDSに入りました。
 
たじさん:LDSはいった初期は、おだちゃんはどんな感じだった?
 
おだちゃん:就活がずっと意識のなかにあって、自己紹介のときでもどんなインターンに行ってるかとか、ディベロッパーになりたいとか、そんな話をしてました。今思うとそれは本当にやりたかったことじゃなくて、就活に追われるなかで「当たり前」のレールに乗ろうとして、それがやりたいことなんだって自分に嘘ついてた感じがあったと思います。
 
たじさん:おだちゃんの自己紹介はTHE就活生って感じがしてたよね。俺も気になってたから、一回1on1して、どんな感じなのかなってことを聞いたんだよね。おだちゃんはあのときどんなことを感じた?
 
おだちゃん:たじさんに興味のある企業のことを聞かれて、いろいろ答えたあとに最後に「それほんとにおだちゃんがやりたいことなの?」って言われたのがすごいグサッと刺さって。でも、そのときはちゃんと就活しなきゃって思いがあったから「ほんとにやりたいことです」って言い返しました。そのときは追い込まれてて、それがすべてって思い込んでました。

「ワクワク」を探して

 たじさん:LDSでは自分がやりたいことを書き出して、実際にやってみる時期があったと思うんだけど、おだちゃんはどんなことをしてたの?
 
おだちゃん:自然と関わる仕事ができたらいいなとか、日本語教員って素敵だなとか、書くことも好きだったなとか、思い返していろいろやってみました。でも、やってみたいなって思ってるときはワクワクしてたんですけど、実際やってみたら思うような結果がでなかったりとか、楽しいけど仕事としてやるのはちょっと違うなとか、あんまりしっくりきませんでした。
 
たじさん:そのなかでディベロッパーぐるみのこともやってたよね。まちづくりを絵で表すみたいな。
 
おだちゃん:イラストでまちをつくったらいいじゃないかと思ったんですけど、やってみたら本当にゼロから作るのは難しいんだなって感じました。イラストを書くだけでいいのにそれすら億劫になって、あんまり楽しくなくて。まちづくりにワクワクするというよりは絵を書くほうが楽しかったです。
 
たじさん:都市開発というよりかは絵を書く方が楽しかったんだね。 

アクションがアクションを呼ぶ

たじさん:いろいろやっていくなかで、好きなことをサービスとして提供してみるっていうワークショップがあったと思うけど、そこでおだちゃんは何したんだっけ?
 
おだちゃん:一対一の対話をして、その人の良さを凝縮したイラストを書くっていうサービスをしてました。
 
たじさん:このサービスをしてみようと思ったのはどうして?
 
おだちゃん:興味あることを一つ選んで合宿でサービスをしてみようって感じだったので、イラストで何かできないかなって頑張って考えて、人と話すの好きだしこれで行こうって勢いで決めました。実際にやってみたら、絵が完成していく過程をすごくキラキラした顔で見てくれて、たくさんすごいっていってくれたのが私も嬉しくて、すごく素敵な空間でした。その人に向けたキャラクターを考えるのも楽しくて、これがほんとにやりたいことなんだろうなって感じました。もともと私は自分に個性がないことを悩んでたんですけど、LDSを通して自分の個性が見つかったので、同じような悩みを持っている人にその人の良さを届けたいって思いもありました。
 
たじさん:おだちゃん自身はいろいろ探求していくなかでの合宿だったのかなって思ってたんだけど、そのあとはイラストに絞ってアクションしてたよね。インスタグラムのアカウントの運用とか、それを通じてマルシェ出店のお誘いもあったんだっけ?
 
おだちゃん:大阪のギャラリーに出店しませんかってお声がけしてもらいました。
 
たじさん:そうだよね。そういう仕事の依頼があったり、uiっていうLDS生のためのプラットフォームに有料で今のサービスを掲載してたりとかね。もともといろいろやってみるっていうスタンスからイラストに絞っていったのは、おだちゃんのなかでどういう変化があったのかな。

一般のレールから逸れて自分の気持ちに沿う

おだちゃん:日常のなかに「イラストを描く」っていうのが入ってきた感じがあって、その時に自分が楽しいって思ってることは継続できるんだなって気が付いたんです。もともと継続は苦手だったんですけど、続けていった先にいろんな繋がりがあって、やっぱり描くことっていいなって思いました。あとは、作業ZOOMなんかを開くと、見てくれてるLDS生がいて、その子たちが応援してくれたのも大きかったです。
 
たじさん:お互い応援しあうことことがモチベーションを上げる要因だったのかなって聞いてて思いました。でね、最後おれも聞いてみたいことがあって、この時点でのおだちゃんはまだデザイナーになるって宣言をする感じじゃなかったと思うんだよね。でもそこからフォーラムで宣言をするまでに、どんな葛藤とか背景があったのかな?
 
おだちゃん:やっぱり一般の就活から逸れることに不安があって、一般の就活とクリエイティブな仕事の間で迷いがありました。そういう気持ちもLDSのなかで共有したり、ほかのクリエイティブな仕事を調べてみたりとかデザインをやっている人に話を聞いたりして、そうするなかでやっぱり今わくわくしてるのは何かを作る方だなっていうのを感じました。就活と比べてもデザインを仕事にしたいって思いが大きくなって、そのままフォーラムではデザイナーになるっていう宣言をしました。
 
たじさん:一般のレールから外れることを怖がってるおだちゃんと、自分の好きなことでやっていきたいっていうおだちゃんとの二人で葛藤があったんだなって感じました。その迷ってること自体もシェアしたりとか、デザイナーの方を優先したいからこそ話を聞きにいったりアクションを起こしたりするなかで自信がついていったのかなと思いました。

編集後記

就活をしていると、ふと、自分がやっていることに疑問を持つ。「若手から裁量権のある会社を。」「福利厚生がしっかりしたところがいいなあ。」「圧倒的な成長環境があるかどうか。」「どの企業も似たり寄ったりのことを言ってるような…。」そうして私は思う。本当にこれは自分のやりたいことなのか。

そこに疑問を持った瞬間、目には見えないレールの存在に気が付く。周りの人間はみんなそのレールの上を進んでいる。私もそのなかの一人だ。だけどある時、レールの外においしそうな木の実があるのが見える。食べたいと思う。けれど、周りの流れに逆らってそれをとりに行くことに躊躇する。そうしてそのまま、私はレールの上を進む。本当にこれでよかったのかとわだかまりを抱えながら。

今回のトークライブは、レールから外れることを躊躇う人に向けた、一人の大学生からの応援メッセージ。勇気を出して周りを見て。きっと大丈夫。

次回のイベント情報について

自分の人生の物語を生きるLDS生をお招きしたイベントを随時開催しています!

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次回12月22日のゲストは環境問題や旅など興味あることに真っ直ぐ取り組む、みのりこと樋口みのりさん。

大学2年の時、所属していた英文科を中退、将来起業することを目標に経営学を学べる大学に編入。コロナ禍でこれからどう生きていきたいかを探求するためにLIFE DESIGN SCHOOL(以下LDS) オンライン15期に参加。趣味とシゴトは分けて考えていたところから、いろんなLDS生の生き方に触れる中で、興味あることをシゴトにしていく生き方を模索し始まる。環境問題など、みのりのやりたいことを真っ直ぐ探求して実践していくまでの物語について語ります。


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