ポジティブさについて

ディズニー映画が好きだ。当然、公開初日にインサイド・ヘッド2を観に行った。
ここで感想を書いてもいいのだが、タイトルをつけてしまったので今回は割愛する。

先述の作品は頭の中の感情がそれぞれ独立したキャラクターになっていて、それらを中心に物語が進んでいく。
joy、ヨロコビっていうキャラがいるのだがどうにも好きになれなくて困った。喜びを司るキャラだから当たり前ではあるが、いつもポジティブで元気だ。

好きになれないとは言っても嫌いまでいかないし、良いところはあるし認めると一応庇っておく。

なんか、100%ポジティブって無責任さとか疲労とか虚無を感じるのだ。実際ヨロコビが落込んでいるビンボンを元気付けようとして失敗している。


それから話題の渦中のフワちゃん。あの人もポジティブハッピーイェーイ!というヨロコビみたいな人だと思っている。
あともう一つ例を挙げるとすれば優里のビリミリオンの歌詞かな。
曲名思い違いだったらすまんの気持ちだが、確か「がんばれ!!」みたいなど直球ポジティブなフレーズが入っていた。


個人の考え方だが、こういうの全部好きじゃない。うるせーって感じ。 

なぜなのか。別にわたしは明るいことが嫌いなネガティブ人間ではないが、明るすぎるものは嫌いだ。too muchというやつ。

多分他者に共感されるみたいなことが苦手なのかもしれない。逆張り人間なのでお前にわかってたまるかって思うことが多いのかもしれない。

実際、そうだな、例えば大好きだった彼氏に唐突に振られて悲しみに暮れてるとする。それまで彼氏が全てだと思って生きてきた人であれば生きる希望なんてないな。
その状況で友人に わかるよ、辛いね でも良いこともきっとあるよ!なんて言われても響かないのだ。

失恋もしてないくせにこんなに悲しい気持ちがわかるか?そりゃ今後もいいことはあると思うがわたしは今悲しいんじゃワレ って思ってしまうな
あ、これは体験談です。

あの時の模範解答はなんだろう、一緒に泣こうとかなんじゃない。難しいですね

ポジティブであることは良いことだと思うが、だからと言ってネガティブが悪ではない。
あと、掛け算みたいに ネガティブ×ネガティブ=ポジティブみたいなこともあると思う。

それから、今まで散々ポジティブ反対みたいなことを言ってきたが、かく言うわたしも周りからの評価はポジティブと言われることが多い。別にそんなことはなくて常に鬱々としているのだが。

それは何かというと、何か起きた時に諦めずに対処法を探すことが得意だからかな。楽観的になんとかなるかーって少しの希望に縋って勝算を感じるあたりではないか。ある種のポジティブだが、無条件に前向きで明るいというわけではない。

自分がこういう捻くれた人間なので、常に明るい元気100%!みたいな存在がなんとなく嘘っぽくて胡散臭く見えるというのもある。

たぶんポジティブって自分が持っているのはいいことなんだけれど他人に押し付けてはいけないとわたしは考える。
でも、それは偶々インキャのわたしが綺麗すぎる湖に住めない魚のような性質なだけで他の人には最善のセラピーになることもあると思う。

まあ人生適度にjoy、希望は持っていたい。自分のペースで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?