ニキビをすぐ治すには、潰すべき？正しい処置とは？
▶ニキビができる原因
ニキビのはじまりは、毛穴の開きから。
ニキビは、毛穴が開いて皮脂が詰まり、その毛穴が炎症を起こしている状態。
▼「毛穴トラブル」から「ニキビ」になるまで
①毛穴の開き（毛穴トラブル）
皮脂の過剰分泌により毛穴が開き、
毛穴周りの角質が厚くなる
↓
②毛穴の詰まり（毛穴トラブル）
毛穴に皮脂が詰まり、毛穴をふさぐ
↓
③ニキビ
毛穴内部でアクネ菌が繁殖
アクネ菌は、皮膚の常在菌ですが、健康な肌にも存在。
つまり、ニキビとは、毛穴トラブルが原因なのです。
アクネ菌は、酸素の少ない環境を好む菌のため、毛穴が詰まると、その中で皮脂や汚れをエサにして繁殖。
このアクネ菌が繁殖を始めた段階からニキビとなります。
▶ニキビは潰すと、早く治すことができる？
ニキビは、芯を取り出すことで、早く治る！
ニキビの芯とは、毛穴の詰まった皮脂や汚れが酸化して、固まった角栓のこと。
医学用語では、コメドといいます。
このコメドの中で、アクネ菌は繁殖していきます。
初期段階では、白ニキビや黒ニキビといわれる状態で、アクネ菌の繁殖と炎症の段階によって徐々に進行。
もっとも酷くなると、膿をもって赤く腫れあがり、毛穴周りまで炎症が進みます。
アクネ菌は、酸素内状態で繁殖するので、ニキビの芯（コメド）を取り出すことで、ニキビの悪化を抑えることができます。
▶自分でニキビを潰すのはダメ
ニキビの芯を取り出すと、アクネ菌の繁殖が抑えられ、理論上はニキビを早く治すことがでいます。
しかし、自分でニキビを潰すのは絶対ダメ！
▼爪や器具で、ニキビの芯を取り出すと･･･
×皮膚の組織を潰す
毛穴を痛め、跡が残りやすい
↓
×雑菌が入り、さらに悪化させる可能性も
ニキビをすぐ治すなら、皮膚科で潰してもらうのが正解！
▶皮膚科でニキビを潰すと、すぐ治すことができる！
ニキビを早く治したいなら、皮膚科でニキビの芯を取り出してもらいましょう。
皮膚科でニキビを潰す治療を「面皰圧出（めんぼうあっしゅつ）」といいます。
▼面皰圧出（めんぼうあっしゅつ）
ニキビの表面に小さな穴をあけて、圧出器で毛穴の中の皮脂などを押し出す治療
面皰圧出によってアクネ菌の繁殖を抑えることができ、ニキビの進行を防げます。
さらに、塗り薬や服用薬によって、炎症や傷口も悪化することなく、すぐに治すことができます。
■ニキビが潰してしまったときは？
うっかりニキビを潰してしまったり、ニキビが潰れてしまったときは、傷口を早く治すためにニキビパッチを貼ると、早く治すことができます。
▼ニキビパッチ
ハイドロコロイド素材の丸いシール。
傷口の体液をゲル状に保持し、モイストヒーリング（湿潤療法）で皮膚本来の自然治癒力を高め、ニキビ跡を残りにくくする。
ただ、ニキビの芯が残った状態で、毛穴にアクネ菌や雑菌の残った状態だと、逆にニキビを悪化させることもあります。
ニキビの状態やニキビパッチの用法を守って使うことが大切！
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