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「肩こり」「腰痛」「体重増加」の3大不調が改善

以前のコラムで、hacomonoがコンディショニングコーチに中野ジェームズ修一さんをお迎えし、ウェルネス経営への取り組みを始めたことをご紹介しました。取り組みを始め、社員の行動や健康にどんな変化が出ているのか?課題はどこか?実施を開始して1ヶ月目、2ヶ月目に社内で実施したアンケートを元に、その変化を皆さんにご紹介したいと思います。

hacomonoは、社員の6割が20〜30代と若いメンバーが多い会社です。しかし、運動が好き、日頃から運動しているという者はほとんどおらず、その結果なのか、体に不調を抱えている社員が多くいました。中でも当初のアンケートで「主な不調」として多く挙げられていたのが、「肩こり」「腰痛」「体重増加」の3つでした。それが2ヶ月目のアンケートでは、それぞれ54.2%→46.7%、37.5%→23.3%、41.7%→16.7%と、着実な改善が見られました。

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特に「体重増加」の変化が大きいのは、ウェルネス経営の取り組みを始め、半数以上がパーソナルトレーニングにも通い始めるなど、健康と運動への感心が高まった結果だと思います。このことは、「不調に対して対策はしていますか?」に対する回答からも感じます。「散歩」20.8%→26.7%、「姿勢に気を付ける」20.8%→46.7%、そして「食事に気をつける」も25%→33.3%と、大きく増加していたからです。

毎朝20分間のトレーニング指導では、トレーナーの方が丁寧に「なぜこの動きをするのか」「その効果は何か」を説明してくれます。さらに月1回のセミナーで、そこでは伝えきれない、より深い内容を中野さんがレクチャーしてくれるのですが、「これまで通りの食事をしつつ、テレワークで活動量が減ると、体にどのようなことが起きるのか」などを知るにつれ、多くの社員が「このままではいけない!」という危機感を覚えました。結果、生活の見直しや、パーソナルトレーニングの受講へとつながっていったのです。

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かくいう社員である私の場合は、朝のトレーニングに参加した当初は両手を上げる、ただそれだけの動きがきつくて仕方ありませんでした。それが日々続けるうちに少しずつラクにできるようになり、久しく感じていなかった筋肉痛や心拍数が高まる感覚から「体が変わってきている!」という実感が日々の喜びとなりました。しかし、出社していたときに比べ、運動量は大きく減っています。先の中野さんのセミナーで将来への危機感を覚えたこともあり、パーソナルトレーニングにも通い始めたというわけです。さらに、「この努力を無駄にしたくない」という思いから、甘い物を控えるなど、食生活にも変化が出てきています。

トレーニング知識増により、個々での取り組み意欲高まる

アンケートでは、「今後取り組んでみたい・継続したい対策」についても聞きました。30%弱が「家具の購入(椅子、デスクなど)」と答えているのは、テレワーク中心の生活ならではといえるでしょう。実際、昇降式のデスクや腰への負担が少ない椅子を購入した社員もいます。このようなツールを整備することも、せっかくの運動効果を維持するためには必要かもしれません。

「(オンラインを除く)ストレッチやエクササイズ、筋トレ」という回答も45.8%→50%に増加しました。朝のトレーニングでは、椅子に座りながら、また隙間時間にできる簡単な筋トレやストレッチを教えてくれますので、自分でもやってみようという気持ちになるのだと思います。先日は「むくみをとる動き」(かかと立ちとつま先立ちを交互に繰り返す)を教わり、「そんな簡単な動きでいいのか」と、私も仕事の合間やランチ後の歯磨き中などこまめに実践したところ、夕方の足のだるさが大きく軽減したことを実感しました。

なお、毎月開催されている中野さんのセミナーでは、回を重ねるごとに社員からたくさんの質問が寄せられるようになりました。その内容について、中野さんは「本当に日ごろまったく運動をしていなかった人たちなんだなということがわかる内容で(笑)、私も非常に勉強になります」と言います。

質問が多く寄せられたあまり、セミナーは3回目にして時間内で回答しきれない事態に。すると後日、動画を通して、一つひとつの質問に丁寧に答えてくれました。ほかのメンバーの質問の中には、自分にも当てはまる、または参考になりそうなものも多くあり、他人が関心をもっていることや悩みを共有できる機会があるということは、非常によいことだと感じました。

3ヶ月を終えて、見えてきた今後への課題

この記事を書いている今は、ウェルネス経営を開始してから3ヶ月が経とうとしているところです。次のアンケート実施はこれからですが、3ヶ月目に入り、運動への興味が高まった者とそうでない者の二極化が進んできた感があります。

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実際、パーソナルトレーニングが習慣化している者がいる反面、朝のトレーニングへの参加率は徐々に下がってきています。よい方向に考えれば、トレーニング知識が身に付き「自分でもできるから」ということで、優先度が下がってしまった部分があるのかもしれませんが、2ヶ月目のアンケート時に「続けているとマンネリ化が出てくる」という意見も寄せられており、定期的な内容の見直しは必須だと思われます。

そこで、4ヶ月からは6月まで担当いただいている3名のトレーナー陣に新たに1名が加わり、身近にあるタオルを使った新しいメニューを提供していただくことになりました。この結果が参加率向上アップに寄与するでしょうか。

これからも試行錯誤を繰り返しながら、hacomonoではウェルネス経営に取り組んでいきます。