詩 〜1125の朝〜

朝 目を覚ましたのは 鳥の鳴き声でも スマホのアラームでも
窓から差し込む光でもなく 自然のリズムそのものだった

うとうとするでもなく もぞもぞするでもなく スマホに手を伸ばす
恋人におはよう するとすぐに 早く起きてえらいね と返信がきて子供扱いされる

気の向くままに煙草に火をつけ 流れに任せてPCを開く 言葉を吸って吐く

11月25日 特に思い入れがあるわけではない 知らない誰かの誕生日だろう
ハッピーバースデートゥー今日が誕生日の人 良い一日を

昨日知った薔薇24本の花言葉 「一日中あなたを思っています」 悪くない
花屋の陰謀だとしても 悪くない マーケティングの技だとしても 悪くない

花でも天然石でも 意味をつけるという どこか縋るような 想いを隠すような
人のいじらしさが好きだ 連綿と受け継がれ いずれ言葉は変化するかもしれない
でもきっと そこには人の気持ちや願い そんなものが込められている

何かに起こされるわけでもなく 自然に目が覚めた朝 考えなしにPCを開いても
きちんと頭は何かを考える 指はどんどん言葉をつないで文章を作る

そんな一日のはじまりも 悪くない
今日が誕生日じゃない人も 良い一日を

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