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第三回銭けっとにサークル参加してみた。

近年エンジニアさんたちが主体の技術書の同人誌即売会が大流行してるじゃないですか。個人的にデザイナーとはもちろんエンジニアさんとも仲良くなりたい自分としては参加してみたいんですよ!
ただ「グラフィックデザイナーの自分の技術」ってなに?と言われたら微妙な感じなので、一般参加しか無理かなーと思っていたら、大阪はなんばで「第三回銭けっと」という実業実学書典という、東京でいう技術書典の大阪版?があると聞いたんです!

銭?いわゆる「お金」ですかね…??

金の話ならできる!!!!!ということでサークル参加登録をしました。
そして即参加を認められました。

もちろんこんなハイレベルの技術を持つ方たちが集まるイベントで、生半可な内容の本をお出しするわけにはいきません。いつもやってるギャグ4コマ漫画なんてもってのほかです。
ということで内容は自分の今までの知識・経験をフル稼働した「フリーランスのお金に関する話」に設定をし、執筆しました。

執筆に利用したアプリケーションは、
・Googleドキュメント(ひたすらテキストを入力していく、PCがなくてもスマホでもいける)
・Adobe InDesign CC(本文組版に利用)
・Adobe Illustrator CC(表紙とロゴ、一部アイコンや装飾を作るのに利用)
・Adobe Photoshop CC(手書きのイラストの加工や修正に利用)

です。エンジニアの人はおそらくAdobeのアプリはあまり使わないと思いますが、紙媒体を扱うグラフィックの業界では標準使用アプリになるのでは。特にInDesignは扱える人が結構少ないので、そこに入り込むのは穴場ですよー!!!!(会社によっては歓迎されるとこもある)

そんなガチグラフィックデザイナーが全部一人で作った本がこちらです。(PDFになりますが)

内容は、フリーランスになるところから、儲かるのかどうか、どれだけ費用がかかるのか、保険のこと、税金のこと、なぜか裁判の話まで軽いけど真実をズバズバ述べた本です。
執筆するに当たって専門書を読んだり調べたり、自分が経験したようなことも織り交ぜてます。

間違っても『みんなでフリーランスになろうね!せーの!!(き●らジャンプ)』という内容ではないです!!!!!!!!!!
実際にお読みくださった方から「エグい」とか「生々しい」とかの悲鳴をいただきました。当然それを狙っていたので、自分的には大当たりです。

おそらく会社から独立したいという、希望と情熱が溢れた人なら一度は市販の「初めてのフリーランス」的な本を読んだことがあると思うんです。
実際そんなドラマみたいなキラキラした生活ができると思いますか!!!???無理ですよ!私の身の回りの人にはそんなシャレオツな人は一人もいないです!!!!!
下手したら徹夜で作業してようやく寝れたのに、早朝クライアントからの電話でブチギレられて起床するような人多数です!で、顔も洗わず寝間着のまま修正作業するみたいな感じですね。

そんなキラキラで浮かれている人をぶちのめす感じで作りました(本当)

売り上げはどうだったかというと、いつもの創作オンリーや4コマ漫画オンリーイベントに出るよりはるかに利益が出ました。おそらく内容がコアでニッチだったのが受け入れられた、そして「技術書」イベントなので、マニアックな方達が興味を示してくれたからだと思います。

同人誌は利益を上げるためのものではないけど、せめてそれまでにかかった原価だけでも回収したいじゃないですか。原価もできるだけ抑えるように印刷会社へ割引が効く早期入稿したり、時間と手間はかかるけど自分でできるところは自分でやって費用を抑えたりもするんですけど、それも限界があるんです。「気持ちを簡単に操作できるのはお金」なんです!!!

本の感想が聞けないなら、せめて金でくれということです(きっぱり)

某女優さんの子役時代の名セリフに「同情するなら金をくれ!」ってありますが、まさしくそれです。人の評価だけでこっちも生きていけないですし。
またこんなゲスい内容の需要があるなら、第二弾・第三弾と出そうと思えば出せます。「人生に一生つきまとう、お金の話」なんでネタは勝手にきますし。ただ、需要と供給のこともありますのでそれが一致しないと判断したら終了です。

あと「第三回銭けっと」に参加したことで、ますますエンジニアの人と一緒に関わってモノを作ってみたいという気持ちが出ました。お互いがお互いの技術や知識を共有できて、タッグが組めたらもっといいモノが作れると思うんです!エンジニアはエンジニアだけで、デザイナーはデザイナーだけで集まって何かする状態ではそれは不可能です。同業者の繋がりも必要ですが、異業種の人と繋がるというか協同することで、今まで自分ではできなかったものができると思います。

私はシステムもプログラムも分かりませんが、宣伝や装飾、見た目を整えることならできます。「技術書を作ってみたいけど、本の作り方が分からない方」に知識とアイデアを教えることもできます。そんな感じで今年から同人誌作成サービスも開始しました。

とにかく自分一人だけじゃなくて、みんなを巻き込むモノを作成したいという野望を抱きながら、明日も頑張ってみようかと思います。

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