短答疑義問の予想と結果（備忘）

はじめに

先日行われた令和4年の第2回短答式試験で、管理会計論と監査論で予備校の解答が割れる問題がありました。どちらも明白な作問ミスではなく、各領域の理解を深める示唆を得るのに、有用な素材だと思います。
私もツイッター上で考察に参加しました。結果的に、当局の「正解」を当てる、という意味では両方とも外したのですが、上述のように考えのネタとしては面白いので、他の方の参考になるかと思って、ここにまとめておきます。

管理会計論（その１）

直近令和4年第2回の会計士短答式試験で、管理会計論の問題にまた「解無し」があった（第2問）との評判を聞いて、見に行ってきた。個人的には、今回は解無しにならない可能性の方が高いと思う。以下理由を書いてみる。

— はちけん (@hachiken_kaikei) May 31, 2022

管理会計論（その２）

コメントありがとうございます！
ご指摘の点が気になるのはもっともだと思います。そもそも、①表中の「間接作業賃金」「手待賃金」が直接工から生じたものである、②表中の「直接工賃金」は直接工の労働から発生した賃金の総額を計上している、という二つの前提を受け入れるなら、賞与を考える⇒ https://t.co/NStHjZvZnw

— はちけん (@hachiken_kaikei) June 1, 2022

監査論

ある方に、先日の短答式試験での監査論問16について考えを聞かれたので、問題を見に行ってきた。個人的には、本問は正解がひとつに定まることが明らかであり、解無しや複数解の可能性はほぼないと考えてよいと思う。以下、理由を書いてみる。

— はちけん (@hachiken_kaikei) June 15, 2022

振り返り

先日の短答式試験疑義問について、管理会計論と監査論の両方とも予想を外したので、落とし前をつけるために自分のツイート内容を振り返ってみる。
（実は、結果を知るのが怖くて今朝までツイッターも当局発表も見てなかったんです……ごめんなさい！）

— はちけん (@hachiken_kaikei) June 30, 2022

参考リンク

• 管理会計論問題（疑義問は問2）

• 監査論問題（疑義問は問16）

• 当局発表の「正解」

【2022年9月3日追記】監査論問16について、本当の論点は日本語訳の問題ではなく、監基報720の第2項と第15項の関係をどう解釈するかであると思うようになってきた。自分の立場に変わりはないが、ここで意見が割れるのは、それなりに、理解できる。